「頭脳と心理戦」眼下の敵 everglazeさんの映画レビュー(感想・評価)
頭脳と心理戦
アメリカ艦隊 vs ドイツUボート
潜水艦の描き方はかなりチープで、いかにも特撮というシーンもありましたが、時代的に仕方ないのでしょう。艦隊からのリアル爆撃は迫力がありました。
時限爆弾が、まるでアニメのようなコロンとした形でした(^^)。
Uボートの艦長がドイツ軍の誰よりも一番働いて見えました(^^;)。息子2人を失っているからか、戦争もヒトラーのことも客観視出来ていて、危険を顧みず友人(と信じている部下)を最後まで救おうとする姿が格好良かったです。
アメリカ艦隊の新しい艦長は、民間出身だと当初一部の兵士達から軽蔑されるも、一戦も交えることなく海上で過ごして来た彼らより、よほど海に詳しい人物でした。貨物船の仕事でも潜水艦の知識がこんなに身につくものなのか、実戦経験があるのか、その辺りが曖昧でした。新妻を失い、未来への希望もなく、隠された復讐心があるのかと思いきや、こちらの艦長も立派な人格者でした。
まるで命を懸けたスポーツマンシップのような…かなり綺麗すぎる感はありますが…。
この戦闘も艦長達もおあいこですね。
敵は何者か。
それは憎悪や復讐にかられ人間性を失うことなのでしょう。
当サイトの作品紹介、内容が間違っていることが時々ありますが、アメリカの所をイギリス駆逐艦と表記していますね…。
"They've taken human error out of war. They've taken human out of war."
"Well, there's no end to misery and destructions..... You can't kill it because it's something within ourselves. You can call it the enemy if you want to, but it's a part of us, we are all men."