決闘の河

劇場公開日:

解説

「将軍は夜踊る」「与太者と天使」の製作者小川記正が製作を兼ねて演出家として乗り出した第一回作品である。配役は、新派の小堀誠、松竹少女歌劇から転向した蓮見あかね、「君が心の妻」の宇佐美諄、中北千枝子、上山草人、ストリップの伊吹まり子。

1950年製作/81分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1950年11月22日

ストーリー

隅田川言間橋付近に「蟻の町」と呼ばれるバタヤの一集落がある。親分大沢虎市は、その昔「やくざ疵虎」というやくざであったが、娘のアキと笹爺さんという輩下と一緒に、更生の生活を送っていた。ある日ここへ小松という青年が地主の依頼で集落民の立退きを要求にやって来たが、この集落が気に入り、地主を説き伏せて立退きを取り消させたばかりか自分もここに住みついた。そこへシベリア帰りの島田という青年も小松に助けられて住みつくようになった。アキは島田を想うようになったが、ある夜川向うの「鳩の町」と合同で「ノド自慢大会」を催したとき、島田はその町の女美紀を好きになり、美紀の店の女将の了解の下に、美紀は「蟻の町」へ来て島田と住むことになった。失恋のアキはついに集落を出て、街をさまよい歩くようになり、コルトの政という街のダニにつきまとわれたが、それを救ったのは政の情婦でストリップ・ダンサーのサカエであった。アキはそれを機会に浅草でストリップの舞台に立っていた。虎市はアキの家出以来また昔のやくざ生活に立ち戻り、勝負にうき身をやつすようになり、コルトの政にいかさま勝負を挑まれるが小松のために危く救われた。そして無理な生活がたたり病床に伏す身になった。島田を忘れかねて集落へ立ち戻ったアキの姿を見て、美紀は身を引く決心をし、集落から消え去った。けれど政はここまで姿を現わし、小松へ銃口を向けたが、その弾は美紀に当った。政は追いつめられて捕えられ曳かれて行った。

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