華麗なる賭けのレビュー・感想・評価
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まるで恋愛映画
スティーブマックイーン扮する社長トーマスクラウンは実業家の傍ら泥棒を働いていた。
スティーブマックイーンにしてはスーツ姿で登場するのは珍しいんじゃないかな。それにしても社長自ら仲間が襲った銀行の金を回収するなんてさ。今どきは防犯カメラがあるからリスクが高すぎて絶対無理だけどね。成功して高笑いしているよ。主題歌もなかなかいいね。今で言う闇バイトの募集の様に仲間はボスの顔を知らず分割払いされていた。まるで恋愛映画の様にトーマスクラウンに狙いを付けたフェイダナウェイ扮する国税庁保険調査員ヴィッキーアンダーソンが良いアクセントになっていたね。昔の映画は粋で趣があっていいね。
最もお洒落なマックイーン‼️
大金持ちのマックイーンが遊び心から、5人の男を雇い、銀行から大金を盗ませる‼️保険会社調査員のダナウェイとの男と女の騙し騙されあいのかけひき‼️わが憧れマックイーンが普段とはイメージをガラリと変え、スーツでビシッとキメた現代のおとぎ話です‼️もうホントにカッコいい‼️マックイーン&ダナウェイという大人のカップルに、ミシェル・ルグランのBGMがかかるなんてダンディですよね‼️当時「グラン・プリ」とかでも使われていたマルチ分割が効果的に使われ、2人がチェスをするシーンの緊迫感は「第七の封印」に匹敵すると思います‼️マックイーンが捕まらずに逃げ延びるエンディングも爽快で、同じくマックイーン主演の「ゲッタウェイ」同様、後味の良い作品です‼️やはりマックイーンにはハッピーエンドがよく似合う‼️ラストの慟哭するダナウェイの表情は悔しいのか❓それとも喜んでる❓
華麗なるマックイーンとダナウェイ
お洒落~!素敵な大人の映画です
映画を堪能する楽しみを味わえます
終盤になってお話がそろそろ終わりそうなのがつらくなる映画です
もっと観ていたい
そんな映画です
サスペンス映画のようでそうではない
マックイーンとフェイ・ダナウェイの男と女の小粋な大人の物語です
いつもは下層の人間役が多いマックイーンが本作では富豪のやり手実業家の役でちょっと違和感あるのも直ぐ馴染みます
カッコいい在りたい姿の男と女の物語の始まりです
フェイ・ダナウェイもハイファションを見にまとい、お洒落に華やかに振る舞い大人の女の魅力とは何かを見せつけてくれます
中盤の夜の別荘でのチェスゲームのエロチックさはたまりません
特にチェスのビショップの高い帽子の部分をフェイ・ダナウェイがエロい仕草でなぞるシーンは18禁ものです
カメラもお洒落で小粋な映像を捉えています
分割画面もお洒落感が高まり効果抜群です
ハスケル・ウェクスラーの撮影と知り納得です
冒頭の主題歌だけてもうノックアウト
超有名な大ヒット曲で出だしだけでえっ知ってる!となるでしょう
音楽はミシェル・ルグラン
英語の歌詞なのにフランス語に聴こえてしまうくらい素敵です
劇伴も素晴らしいものばかり
クールジャズ風の曲もレベル高いです
ミシェル・ルグランはただのイージーリスニングの人だと思うのは大間違い
若き日の彼は、マイルス・デイビス、ジョン・コルトレーン、ビル・ エヴァンスらとレコードも録音している程のジャズマンだったのですから
ルパン三世に似た空気感が全体を支配しています
ビッキーは峰不二子的イメージです
おそらく彼女の元ネタはビッキーかも知れません
サンドバキーはルパン三世でも良くでるモチーフでした
そしてまた1972年のイタリア映画黄金の七人にもお洒落感は通じます
本作の二人が、もしビッキーが彼の元に走っていれば、そして彼が英国の大学教授の大金持ちであったなら本作がその物語の最初になるようなお話ですから
もしかしたら、本作が黄金の七人の着想の原点で有ったのかもそれません
流石はノーマン・ジュイソン監督
堪能させて頂きました
華麗な強盗の手口
中途半端といわざるを得ない
内容は、中途半端といわざるを得ない。途中まで犯罪推理のストーリーを展開しておきながら、急に別のジャンルになるのでは、さすがに納得いかない。ちゃんと最後まで推理ストーリーで統一してほしかった。
最初の20分くらいは、最高の仕上がりだったのに、だんだんと内容が薄められ、ありがちな話へと堕落していく。もったいない。
富豪の自己陶酔
分割されてます、画面が・・・
マックイーンの恋愛映画
総合:80点
ストーリー: 70
キャスト: 85
演出: 80
ビジュアル: 70
音楽: 70
アクションや屈強な男役を演じることの多いマックイーンが、愛の映画を演じたちょっと異色の作品。
強盗の活劇や物語よりも、マックイーンとダナウェイとの関係を描いた作品だろう。お互いに思惑があり本来敵同士の二人。なんとか相手を陥れて出し抜いてやろうと思いつつも、次第に惹かれあう。
ロールスロイスを転がし、空を飛び、浜辺でバギーに乗って飛び立つ鳥の下を駆け抜け爽快に過ごしたり、チェスをしたり。いつものような勇ましいアクションもないのに、そのような洗練されたマックイーンが犯罪者ということを忘れさせるほど男として魅力があるのだ。その二人で過ごす時間の過程の描き方によって、何故相手に惹かれてしまうのかが視聴者にわかるようになっている。いきなり恋愛ありきではない。そこをしっかりと描いたから結末も生きた。
そう、これは二人のデートを描いた恋愛映画。甘い雰囲気や切なさが漂うが、タフな犯罪物の映画ではない。そんな二人の関係を楽しめれば面白い。
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