カラハリ砂漠のレビュー・感想・評価
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名作『飛べ!フェニックス』と同時期製作されたサバイバルドラマだが、展開や登場人物などの違いもありかなり楽しめる
初見は子供の頃にテレビで途中から見たのだが、ラストが割とトラウマになりいつか再見したいと思っていた。
ネタバレあり
南アフリカのヨハネスブルクに向かう為に、レプシロの小型旅客機に乗員合わせて6人が、機体トラブル(バードトライク?)によりカラハリ砂漠の真ん中に不時着してかろうじて全員無事だが、砂漠での水を求めて過酷な生存サバイバルが展開する!と思ったら割と早めに水場のある岩場に到着して一息付くが、そこから次第に確執が起こる。
物語を牽引するのは、サバイバルに長けたハンター役のスチュアート・ホイットマンで、殆ど上半身裸でたくましい肉体と狩猟ライフルを巧みに扱い岩場の住人(猿だけど)でもあるヒヒを次から次へと狩り始めたりして紅一点のスザンナ・ヨーク(可愛い系だが、チャーミングで美しい!)に砂漠のアダムとイブのイブになってくれ迫るなど様子がおかしくなり、最後は取り残される。
もう一人の主役は、製作者も兼ねているイギリスの人気俳優でもあるスタンリー・ベイカーが、前半から中盤までは劇中で片脚を負傷していて動的な見せ場が控えめだが、最後に残ってハンターと対峙して一応の勝利を納める役で、作品を影で支える役割に徹している。
助けてを呼ぶ為に岩場を別々に立った2名がそれぞれに助かったり救われたりする部分は、この手の作品にしては人が死なないので物足りない!と感じるかも知れませんが、サン人(ブッシュマン又はコイサンマン)に遭遇するホッとする場面などはユーモアもあり面白い。(ブッシュマンも岩場に置いてあったダチョウの卵の水筒を持っているので彼の知恵だと分かる)
ラストに一人残ったハンターに因果応報がくる戦慄のラストも良い(ヒヒの襲撃場面の処理も巧い)
ハンター役のスチュアート・ホイットマンは、最初にキャスティングされていたジョージ・ペパードがドタキャンして急遽起用されらしいが見事な演技と存在感で、後にカナダが舞台映画で44マグナムをブッ放す刑事役などもあり割とお気に入りな役者さん
主演のスタンリー・ベイカーと監督のサイ・エンドフィールドの盟友コンビ(何本か組んでいる)が製作を兼ねているが、余りヒットしなかったらしいが、名作『飛べ!フェニックス』と同時期製作されたサバイバルドラマだが、展開や登場人物などの違いもありかなり楽しめる。
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