カトマンズの男のレビュー・感想・評価
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☆☆☆★★ サイレントの喜劇王、バスター・キートンのスラップスティ...
☆☆☆★★
サイレントの喜劇王、バスター・キートンのスラップスティック喜劇を踏襲したキ◯◯イ映画(笑)
終盤で、大量の殺し屋がベルモンドを殺そうと湧き出して来る展開等は、ある意味での《逆転発想の『キートンのセブンチャンス』》そのものでした。
男シリーズと言えばベルモンドだ!
まあ…配給会社が、ベルモンド作品=【男】シリーズとして売り込んだ名残で、ベルモンドの主演映画は全て単品作品ですけどね💧
前半は正直に言ってかなりかったるい。
オンボロの飛行機に乗り込み。ヒマラヤパートから以降は、そのテンションが上がるリアルなアクションで目が離せなくなる。
…が、、、
やっぱり映画の中身は、その全編を通していい加減極まりなく。滅茶苦茶な場面のオンパレードだと承知しておく必要はどうしてもある(u_u)
大体、◯務所の前におもむろにガ◯リ◯グ砲が置いてあり。それを使って殺し屋軍団と撃ち合いになるなんて、一体誰が考えた(^^;)
それでも吊橋の場面や、生贄にされそうな場面。
更には象の上に乗って逃げる展開等を観ると、完全にスピルバーグが撮った『魔宮の伝説』そのもの。
なんだかんだと、スピルバーグはベルモンドが大好きだったんだろうなあ〜。
車を使った多重事故(リアル過ぎて怖いよ〜ベルモンド〜)からの坂道を一気に駆け下りるアクション。
そして、竹の足場でのアクション場面は完全にジャッキーアクションの原点。
(ここでもリアル過ぎて怖いんだよ〜、絶対に怪我するでしょう💦)
多分、今の時代だと。全体的に野暮ったく見えてしまうから、若い人達には受けないのかも知れないのだけれど。その【カッドウ屋魂】の想いが、何とかして1人でも多くの人に届きますように(´-ω-`)
2021年 10月24日 キネマ旬報シアター/スクリーン1
アレクサンドリーヌが美しかった
父から莫大な遺産を相続したアルチュールはあらゆる快楽を試し、それに飽きてしまい、退屈のあまり自殺を試みるが何度トライしても失敗していた。父の友人だったゴオの勧めで婚約者家族と世界一周の船旅に出たが、寄港先の香港で、株の大暴落により自身が破産したことを知った。これで心置きなく自殺できると喜ぶアルチュールに、ゴオはせっかくなら有意義に死ぬべきだと多額の生命保険をかけ、1カ月以内に殺してあげようと約束した。そんな時、アルチュールは香港でストリッパーをしていたフランス人のアレクサンドリーヌに出会い、一目ぼれし、死ぬのが惜しくなってしまった。そのため、ゴオが雇った殺し屋から逃亡するという話。
ジャン・ポール・ベルモンドが逃げるだけの話なんだけど、ドタバタコメディで面白かった。
アレクサンドリーヌ役のウルスラ・アンドレスが美しくスタイル抜群で、彼女を観るだけでも価値ありかな。
ベルモンド版、湯けむり温泉2時間ドラマ
できる限り傑作選を観たくて鑑賞。
なんだよー、めちゃくち笑ちゃいました。
ノリはドリフ大爆笑じゃないかよー。
いや、こっちが元ネタかなー?
見るだけで笑えちゃうドタバタアクションです。
後半は5分に一回笑いがあると言っても
過言じゃないです。
怒涛です。うん、まさに怒涛。畳みかけます。
ストーリーが破天荒で泣かせてくれます(笑)
日々充足してしまう富豪の男が刺激を求めるお話。
少しでも不幸と修羅場を求めると言う塩梅。
物語最初が自殺シーンという斜め上の映画です。
破天荒なストーリーには破天荒な展開と
ドタバタと派手な大掛かりアクションがぴったりです。
本作は中国、チベット?ネパール?あたりが舞台。
うまーくお国柄を反映した作りしとるのです、感心です。
なんか、温泉地とタイアップしてる2時間ドラマの感じです(笑)
観光地巡ってる気になります。
ご当地ネタをふんだんに盛り込み
ハラハラとドキドキとわっはっは!を
織り交ぜたジェットコースターストーリーに
僕たちを乗せて一気に進んでくれます。
アクションも十分すぎるほどに堪能できます。
竹の足場(だよな?)アクションなんて、
ジャッキーかと思ってしまいました。
相変わらず、無茶テイストがふんだんです。
僕としては爆走ベッドと、逃走登山がおもしろすぎました。
遭難するって!(笑)
あと、あの保険屋に雇われた二人組、サイコー。
笑いのセンス、すげぇな。
よくもまぁこんなに楽しい娯楽映画作れますね。感心。
でもってラストがまたイイんです。
ベルモンドが悲哀あるいい顔するんだよなー。
ちゃーんとお話としてはナイスなオチがついてます。
前髪がキーですね(笑)
ベルモンド、最高!
ベルモンドとアジアの果てまでイッテQ
これぞ、まさにスラップスティック・コメディ!毎回能天気なベルモンドが、自殺願望の大金持ちの青年役と言うのからして笑えます。ところが、保険金目当ての殺し屋に狙われて、命が惜しくなって、香港中だけでなくヒマラヤまで逃げ続ける、馬鹿馬鹿しいほどの行き当たりばったりなドタバタぶりが痛快です。コメディとしては、『リオの男』よりも見せ場がてんこ盛りで、あの手この手で楽しませようと言う、ベルモンドやスタッフの奮闘ぶりがベルモン道。
ナンセンスな股旅物
『リオの男』が理路整然に見えるほど、しっちゃかめっちゃか大騒ぎ。
その場のノリ重視で人の話を聞かない主人と、一緒に旅する執事のレオンがいい味で、弥次さん喜多さんみたいな股旅珍道中ものに。
殺し屋たちとのユルくてナンセンスな追いかけっこは、『長靴をはいた猫 80日間世界一周』とか、クレイジーキャッツの『大冒険』とかを思い出しもしました。
ベルモント演じるアルチュールが、憂鬱で死にたくなると前髪が伸びる設定に大爆笑。
タイトルとなるカトマンズの滞在時間は、ほんのごくわずか。
実質『香港の男』だったんだけど、まぁこのユルさもベルモンド作品の良さってことで。
疾走するベルモンド🏃
ドタバタハチャメチャ荒唐無稽で疾走感が半端ない!身体能力抜群のアクションスターであるベルモンドは、同時に一流の舞台俳優でした。この映画で愛と死を語るベルモンドの台詞に心をわしづかみされました。
赤いセーターとターコイズ・ブルーのシャツがとても似合っていた。そして変装大会!彼女と一緒のアクションは「ムッシュとマドモアゼル」を思わせてくれました。アレクサンドリーヌ(ウルスラ・アンドレス)も旦那様の為ならどこまでもの執事レオン(ロシュフォール)も素敵でした。
ベルモンドは御曹司向きではないのだ。退屈で退屈で…の気持ちがあの前髪!最初に目にしてやめてー!と心の中で叫びましたが自分でカットしてくれてひと安心。でも最後、香港で子沢山になった経理担当からの一言でまた前髪できちゃった、メランコリックな音楽と共に。サムソンの力の根源は髪だったけれど、アルチュール=ベルモンドの元気いっぱいの疾走感は前髪できちゃうと失われるのね、似合わないし。前髪BGMのメランコリック音楽とベルモンドの表情を思い出すだけでひとり笑ってしまいます。
リオよりカトマンズの方が好きかな。
スタントが笑っちゃうほど規格外
・自殺願望のジャンポールベルモンドが保険に入ったら次々と命を狙われるはめに
・気球から垂らされた縄に町中振り回される、ベッドコースターでカーチェイス、爆破スタントで逃げ回る、ぬるぬる坂道、飛行中の機体に飛び乗るなどまるでビートたけしのどバラエティの発想で笑ってしまう
・中国の港町から海、山、空と移動する様は007にも似たドタバタ
カトマンズちょっとしか行かない
ただひたすらにドタバタを撮る男、フィリップ・ド・ブロカ監督。
ここまでナンセンスにおっかけをやると逆に脱帽。思想性とか脚本の見事さからは程遠い原始的な映画の姿が見れます。
実際にロケしたと見える手間とわずかなシーンもしっかり体を張るというその熱意。竹で組んだ足場のシーンなどはジャッキーチェンにも負けてない(元ネタかも)
ただ全体通してゆる~いという妙なバランスの映画です。
ベルモンドとウルスラ・アンドレスを見てニヤニヤするだけの鑑賞でもいいかもしれません。
ベルモンドの前髪
物語は至って単純で笑えるってか呆れ返る演出描写の数々にアニメのような展開で壮大なロケを敢行した感じが映像で伝わってくる。
間髪入れずにアクションシーンの連発で息つく暇もないようでユル〜い場面の脱力加減。
ベルモンドがJ・チェンばりにアクションをコミカルに演じたある意味J・チェンの先を行っていたんではないか!?
とにかく当時の撮影技術であれだけの映像にアクションが撮れたことに脱帽。
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