「サムラーもびっくり」カッコーの巣の上で たぁ〜ちぃんさんの映画レビュー(感想・評価)
サムラーもびっくり
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ジャック・ニコルソン演じるマクマーフィは、精神病院内での徹底的に管理された患者たちに、自由を与えるために行動したわけじゃなく、全て私欲のためにしか動いていないので、共感もできないし、彼の末路にも同情はできない(ロボトミーで黙らせる行為はヒドイが)。
本人詐病のつもりだけど、暴力衝動の常習と社会不適合者の行動は立派な精神病でしょう(笑)
権威の象徴として婦長が描かれ、冷酷でシャレも通じないが、婦長自身は良かれと思って(ロボトミー手術含め)信念を持っている分、よりたちが悪くて恐ろしい!(本作観て婦長は優しいと思ってる人も恐ろしい!!)
ジャック・ニコルソンのクズ演技も良いが、ラチェット婦長役のルイーズ・フレッチャーが素晴らしい!冷静な表情ながらも攻撃的な目で、その事に気づいていない純粋な邪悪さを秘めた演技が絶品です。
聾唖を演じるインディアンのチーフを演じたウィル・サンプソンも、佐村河内もビックリの良い演技で皆騙されましたよ(笑)
マクマーフィやラチェットをどう捉えるかによって大きく評価が変わると思うので、観る価値はある作品だと思います。
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