「タイトルなし(ネタバレ)」風と共に散る りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
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石油王ハドリーのボンクラ息子カイル(ロバート・スタック)の親友ミッチ(ロック・ハドソン)。
父ハドリーは、出来の悪いカイルよりもミッチを可愛がり、そのためカイルはコンプレックスを抱いている。
ミッチがひと目惚れしたキャリア女性ルーシー(ローレン・バコール)を、カイルは猛アタック。
結果、カイルとルーシーは結婚するも、なかなか子どもが出来ない。
が、ようやくルーシーが妊娠。
そこへ子どもの頃からミッチに思いを寄せていたカイルの妹メリリー(ドロシー・マローン)が、カイルに悪意ある内容を告げて・・・
といった物語で、豪華配役による四角関係愛憎劇、王家の悲劇的メロドラマ、新米国の悲劇。
ルーシーがなかなか妊娠しない原因がカイルにあることがわかった中盤あたりから面白くなるが、前半分は意外に演出的にも冴えず退屈を憶えました。
(冒頭の、カイルが猛スピードの自動車で自宅に駆けつけ、悲劇が発生、後にカレンダーが捲れて、過去物語へという趣向は面白かったですが)
悲劇の根源は優秀だが察っしの悪いミッチにあるあたり、カイルとルーシーのコンプレックスなど興味深いところも多いが。
まぁ、ひと目惚れしたルーシーを、ミッチがさっさとモノにしておけばよかったものを・・・
もしくはルーシー、猛アタックのカイルを袖にしておけばよかったものを・・・
と思わなくもないが、まぁ、それだと映画にはならないが、そんなことを思わせてしまうあたりは、映画にイマイチ隙があったからかもしれません。
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