風が吹くときのレビュー・感想・評価
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とても悲惨な状況のはずなのに…
なぜかそこまで悲惨さを感じさせない。
それは当事者の二人がそこまで深刻と思っていないからなのであろう。
ジムは政府からのパンフレットに則り行動しているから大丈夫。
ヒルダは爆弾が落ちても家や家財の心配。
だからこそ悲壮感が増して見える人もいるだろう。
私はこの映画からヒルダからは時に「鈍感力」の大切さ、ジムからは反面教師として「盲目に信じることの危うさ」を学んだ。
ピンク・フロイドとDボウイ 意外にも
デジタルリマスター版上映中ですが時間合わず、レンタルで見ることになってしまいました😞
実際のガイドラインprotect and surviveに基づいてるそうですが...地下室の方が安全ではなくて?
まるで絵本のような老夫婦は仲睦まじく2人の日常を描く_一見のどかな雰囲気
奥さんがあくまでも家事をこなそうとする旦那さんも献身的で大丈夫か?とても心配になる
時々挟まれる実写?や核ミサイルの破壊画も恐怖だった
待てど暮せど助けが来ない、水や電気もダメまるで兵糧攻めのようである 放射能浴びても元気なのはネズミのみ
風ってそういう風のことか
こんな”死が二人を分かつまで”は辛すぎる
けど、核の脅威を伝える題材として平和教育にも使われてるのかな?
放射能って目に見えるの?
イギリスの田舎町でのんびり暮らす初老の夫婦。そこへ近々核戦争が始まるというニュースが飛び込んでくる。政府発行の参考書に従って家の中にシェルターなるものをせっせと作る夫。そして遂に激しい閃光と爆風が家を破壊し二人に襲いかかる。
核兵器に対する知識も、自分達が被爆してしまったという認識もないまま、二人寄り添いながら救助を待ち続ける。本当に残酷な話です。これが戦争なのです。今は子供に戦争に関連する作品を見せないようですが、むしろ子供の頃からしっかりと見せるべきだと個人的には思います。
海外で核兵器は「でっかいミサイル」という位置付けで、もし核攻撃を受けても地下シェルターに避難すれば大丈夫と思っている人が多いと以前ニュースで見て衝撃を受けた。
1発の核爆弾がもたらすこの世の地獄を知っている国がこの地球上にたったひとつある。私達は発信を止めてはいけないし、核兵器は未来永劫絶対に使ってはならない。鑑賞は8月6日。あえてこの日に観ました。
チェルノブイリの事故のあと、 次に事故を起こすならフランスか日本だ...
チェルノブイリの事故のあと、
次に事故を起こすならフランスか日本だろうという文献を読み、
居ても立っても居られないくらい怖くて、
その怖さが少し和らいできた頃に見た映画
当時は洋楽を聴き始めて数年の頃で、
『デビッドボウイとかがアニメの曲やるの?』
なんて思いながら母に連れて行ってもらった
無知とか純粋さとか、
日常とか非日常とか、
たくさん詰まった映画だった
今回リバイバルということで、また見るきっかけになった
懐かしい気持ちから見ただけと言えばだけなんだけど、
あの時見たのより何十倍かずっしり来た
えええ?
ここまでがんがん攻めてくる映画だったっけ?
前はもっと穏やかながらもじわじわ怖かった気がした
大人になったから?
日本の原発事故を体験したから?
(この作品は事故じゃないんだけど)
何十年か経ってまた見る機会があったら、
その時はまた少し違う感想を持つんだろうか?
いつもは字幕版しか見ないけど、
選択肢がなかったから吹替になった
でも、あの二人の吹き替え、すっごく良かった
正しい情報があれば…正しく恐れられていたら…
イギリスで作成された1986年の作品。
お盆の帰省中だけど実家を抜け出し鑑賞。
8月15日と言う日にこの作品を見たのはホントたまたまだけど、今日見るには相応しいとも言える作品でした。
「愚かな夫婦…?」
現代で特に戦争被爆国の日本で生まれて教育を受けてきた人が見たらこの夫婦はなんて哀れなんだ、愚かだと映るのではないだろうか?
だけど知識のない中だったらきっと作中の夫のように政府という信頼の出来そうなところからの情報源を鵜呑みにするしかないのは今でも変わらない気がする。
現代ではいろんなところからの情報が飛び交うけど、どれが正しいか判断が出来なくなったら自分も「政府が言ってるから…」という事で政府の言う通りにするだろう…
妻の危機感の無さも同様に知識がないからこその呑気な考えだろう(人によっては知識が無いからこそめちゃくちゃ怖がりそうだけど)
これを見てこの夫婦の行動に違和感や愚かさを感じられるのはある意味多少なりとも正しい知識を身につけていられているのかなとも思う。
この作品をみて「政府の言う事聞いていたのになぜ夫婦は救われないのか?」
なんなら「夫婦は最後どうなったのか?」と思ってしまう状態の方がまずいだろう。
「政府からの情報」
作中で政府から発せられている情報は多少正しい部分もあるけど、それじゃとてもじゃないが身を守るなんて…という感じだった。
時代的に政府などの放射能などへの科学的な知識不足もありそうだけど、政府としても国民に発信できる各個人で出来そうなレベルの事というとあんな感じの事を言うしかなかったのかなと…
「未知の脅威への向き合い方」
コロナによる緊急事態を経て、戦争とは訳が違うにしても、未知の脅威だとしても正しく恐れ、行動することが大事だと身をもって学んだ現代。
あのときも散々いろいろな情報が飛び交ったりした事を思い出した。
日本は自然災害も多い国でもある、戦争に限らず正しく恐れて対策していきたいものですね。
優しい雰囲気のアニメーションに対して徐々に不穏になり続ける感じ、もうどうにもならないとわかるぶん、後半ほど見ていて苦しい気持ちもある作品でした。
アニメーションとしては実写の風景やジオラマの部屋を撮影して2Dアニメーションを重ねた映像で魅力的な映像でした。
優しい雰囲気で描かれるからこそ恐ろしさなど伝わってくるものが多かった気がした作品でした。
世界中でなるべく多くの人に観て知ってもらいたい
核爆弾の怖さを描き、1986年イギリスで製作されたアニメ作品。
イギリスの田舎で定年後平穏に暮らすジムとヒルダの老夫婦は、二度の世界大戦を経験し、子どもも育て二人での生活を送っていた。そんなある日、ラジオから3度目の世界大戦で起こり核爆弾が落とされると放送が有った。ジムは政府が配布したパンフレットに従って戸を壁に立て掛けシェルターを作った。しばらくすると、凄まじい爆風に襲われた。瓦礫の中で生き延びた2人は、シェルターでの生活を始めたが・・・さてどうなる、という話。
ほとんどが、ジムとヒルダの2人の会話劇なんだけど、声優が森繁久彌と加藤治子と、なかなか味が有った。
水が無くなり、トイレが流せなくなり、冷蔵庫が使えず、放射能の影響が体に出てくるところまでなんだけど、充分原子爆弾の恐ろしさは感じることが出来た。
広島に住んでて、身内に被爆者が居た者としては、こんなに軽いか?あんなのがシェルター?なんて思ったけど、これくらいでもまず知ってもらうことが大切なんだろうと思った。
公開された時期的に東西冷戦の頃だから、ソ連にやられた事になっていたが、途中からロシアって言ってたのはなぜなんだろう?
翻訳のミスかな?
現在、ロシアがウクライナへ侵略戦争を行ってるタイミングであり、核爆弾が使用される危険性が高まってる今こそ、世界中で可能な限り多くの人に観てもらい、核爆弾の、放射能の、恐ろしさを知ってもらいたい、そんな作品でした。
核兵器と日常
第二次世界大戦後、もしその後の戦争で核が使われ、イギリスが標的にされたら?
そんな重い架空のお話
アニメーションだけかと思ったら、所々の背景に実写が使われ、なんとも言えない現実感が漂う演出。
ある日、核戦争の危険が高まってると自宅にシェルターを作る一方、登場する夫婦の会話は危機感が全くない。ちょっとイライラするレベルに。
でもこれが一般人にとって普通なんだと思う。
今も世界中で紛争・戦争は絶えないけど、私たちは自分の国が次の瞬間に攻めてこられるなんて思ってない。
「そんなバカな?本当にミサイルを打ったのか」
そう理解したときには、もう爆弾は落ちている。
そして、死とともに風が吹く
やるせない気持ちしか残らない、重たい内容の映画だけど、『サウンド・オブ・ミュージック』とか『アンネの日記』みたく一度は観てほしい映画だった
ずっとズレてる会話で嫌な気持ちになる
2024年劇場鑑賞207本目。
中学の副読本で英語で読まされた話ですが映画は未見だったので鑑賞。吹替版上映なのでマイナス0.5。
往年の名優森繁久彌に、大島渚監督監修なので文句言うのも恐れ多いのですがモゴモゴ言ってて聞きづらい・・・。
原爆の放射能で弱っていく老夫婦の話というのは知っていたのですが、広島長崎に原爆がもう落ちているという歴史が存在する割に放射能に対して無知すぎるのが聞いていてキツい。それとも被爆国でない国はこんなもんなのでしょうか。
ほのぼの感満載のキャラクターだけど、ストーリーは怖い
37年も前のモノとは思えないリアル性の高い作品だ。
ジムとゼルダの穏やかな会話がメインだけど、その内容は重い。今も地球のどこかの地域では同じような恐怖と遭遇しているのではないか。
「平穏な日常」と言う存在の有り難みを強く思う。
「さむがりやのさんた」が好きだったのを思い出した
何て可愛らしい絵で、エグい題材を扱うのかしら。
勿論一般市民が何故このような目に、という気持ちもある。
ただこの痴呆気味の英国人夫婦も決して非の打ち所がない善人ではない。
先の大戦を良い思い出にされると、この国にも腹が立ちますね。こうして火種が生まれるのか。
被爆国の人間であるため、この際なので現実で被爆したことない国が恐怖のどん底に落ちるところをもっともっと深く見せて貰いたかった。
ジャガイモ袋の最後は最高。
レビューの皆さん、性格が良いのですね。
「ほのぼのと フェイクと放射線に殺されてゆく 悲しみと恐ろしさ」
老夫婦の最期を直視させる永遠の名作。
「スノーマン」の絵本画家が作ったアニメーションです。
もう少し緊迫感のある「核戦争当日の光景」を疑似体験したいなら、タルコフスキーの「サクリファイス」をどうぞオススメします。
このアニメーション映画「風が吹くとき」は、
のんびりとゆっくりと、引退した老夫婦が田舎暮らしを楽しみ、二人で仲睦まじくお喋りをしながら、お茶を頂きながら、
そして死んでいく悲劇を描きました。
「この世界の片隅に」のコンセプトに近いかもしれません。ごくごくありふれた日常を生きる庶民は、どのようにして戦争に巻き込まれ、そして死んでいくのかを 淡々と見せてくれます。
それだけに画面が残酷です。
国家への 信従と もう従。
緩慢な死。
倦怠、頭痛、嘔吐、下血、紫斑。
そして、じゃがいも袋の中の2つの遺体・・
シェルターの作り方や、非常食準備の指南は、夫ジムが手にしていた「小冊子」=あの頃イギリス政府が実際にパンフレットとして国民に配布していた「現物」が、脚本にそのまま使われているそうです。
+ +
「戸板を立てかけたシェルターで核戦争を生き延びましょう!」とイギリス政府が宣伝した「あのパンフ」を見て
僕が思い出したのが、
【長崎で8月10日に撮られた一枚の写真】でした。
その写真は、当時、日本軍西部軍報道部カメラマンであった山端庸介(やまはた・ようすけ)氏によって、長崎の原爆の翌日、1945年8月10日(金曜日)朝に撮られたものです。
アメリカの雑誌「ライフ」にも、「ラッキー・ガール」というキャプション付きで掲載されました。
これで検索してみて下さい ―
【被爆直後に撮られた、防空壕の「ラッキー・ガール」は、まったくの創作写真だった】
日本軍のお抱えカメラマンが撮ったフェイク写真。
日本政府もアメリカ政府も、国民の核戦争への恐怖感情と拒絶反応を鎮めるために、こんなに「ほのぼのとした笑顔の写真」を使う。
戸板をかぶせた地面の穴に入れば、ほれ、この通り、美人のお嬢さんは無傷ですよ!
だから原子爆弾も、原爆の製造も、核実験も、そんなには怖くないのだよ!とフェイクします。
「ライフ誌」の効用としては、この写真は、米国内での原爆投下への批判を抑え、原爆の残虐イメージの低減に組みすることになったでしょう。
けれどこのラッキーガール=園田早苗さんは、被爆から15年後、昭和35年に白血病を発症し、離婚し、その数年後51歳でひっそりと亡くなっています。
『熊本日日新聞』昭和54年1月に「ラッキーガール」の死亡記事。
「風が吹くとき」は、ほのぼのしていますが、このアニメーション映画の公開のあと、英国政府はこのパンフレットの配布を止めたとWikipediaは伝えています。
国が殺すのは敵だけではない。
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館内はお客さんはたくさん入っていましたが、明かりが点いてもなかなかみんな立たなくて、
押し黙って、一人ずつ、映画館から、重い足で外へと出ました。
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《追記》
岸田総理が引退するけれど、
あの人が各国の首脳たちを広島の「原爆記念資料館」に連れて行ったのは世紀の大事業。
最大の功労だったと思います。
よくやった。
30年越しの初鑑賞
まだレンタルがVHSだった高校生の頃、手に取ったことはあったけど戦争モノって事で踏ん切りがつかず、この機会にやっと観れた。
今やどの国が仕掛けてもおかしくない世界情勢の中でのリバイバル上映というのは意味があるなと思う。
現代ではあらゆる情報を知ることができるけど当時、しかも田舎町の老夫婦はあの手引きが全て。
あんなんじゃどうにもならんのだけど、実際どれほどのものかは誰も分からないから。
投下の映像は、アニメーションといえどもやはり恐ろしいものがあったが、無知ゆえの呑気さがほのぼのした画風と、森繁久彌さんと加藤治子さんの声も相まって少しだけ和らげてはくれる。
やっちゃいけないことばかりで少しずつ蝕まれていく2人は観ていてかなりしんどかった。
想像していたよりヘビーな映画だったけれど、観てよかったと思う。
そして高校生の時に借りなくてよかった。
24-080
核戦争の恐怖を描くアニメを鑑賞。
牧歌的でユーモラスなデザインとは裏腹に
描かれているのは死へのカウントダウン。
なんでも肯定的に捉える知ったかぶりの夫と、心配症で鋭く的を射る妻。
2人ともよく喋る。
その穏やかな会話が恐怖を増長する。
核は無くならないのでしょうか❓
じわっと来る怖さ。当時のイギリスの事情を理解しているとよいかも。
今年285本目(合計1,377本目/今月(2024年8月度)10本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
(前の作品 「コンセント 同意」→この作品「風が吹くとき」→次の作品「???」)
この映画が参照する当時のイギリスは、映画内に登場するようなパンフレットが配られていたのは事実だし、それこそラジオ・テレビが当たり前になってきた時期には、ラジオ・テレビを使った「核攻撃がきた、すぐに適切な対応をとって~」というような番組は放映されていました。これはアメリカほかの国においても同じです。事実上これらの番組がほぼなくなるのはソ連崩壊後になります(現在でも状況によってはテスト放映がある模様)。
そしてリアル世界では第三次世界大戦は始まっていませんが、映画内では核ミサイルが飛んできてあたりはむちゃくちゃ。パンフレットや番組がいうように「外に出てはいけない」や「水は大切にしましょう」などを(一部)無視してしまった老夫婦がたどる道のりは…といった趣旨の映画です。よって、「相手方」が出てくるわけではないし(核ミサイルらしきものが落ちるだけ)、「広義な意味での戦争もの」といえますが、明確な意味での「敵」というものは観念できません(まぁ、ソ連なんでしょうけど)。
平和の大切さを描く映画は数が多いものですが、アニメタッチのものは数が少なく、しかもその中から、「相手が明確に示されない」といったタイプの作品は珍しく良いなと思った一作です。大阪市では来週(8月2週)にも放映があるのでもう一度見てもよいかなと思ったくらいです。
採点にあたっては特に採点上気になる点までないのでフルスコアにしています。
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(減点なし/参考/日本での実情)
・ 日本ではJ-alert が運用されてはいるものの、実際に日本各地に核シェルターが色々あるわけではなく(都会部ではせいぜい地下鉄駅くらいにしか逃げられない)、その日本のJ-alertはその「想定する国」が実質的に一つだけであり、しかもその「想定する国」は突拍子もなく飛ばすので(そしてそれに対して、首相等が「遺憾に思う」というところまでセットで「(日本が発する)遺憾"砲"」などと揶揄される)、一応そういうものがある程度で、日本ではアラートがあるだけで、じゃどこに逃げたらいいのかとか水を用意しろだのということになっておらず(せいぜい、時々の「本物」と、いわゆる「テスト放送」とで時々見ることができる程度)、日本ではとりあえず「あるだけ」になってしまっているのは、日本国憲法のいわゆる「戦争の放棄」との関係でもあるし、実際に「どこにでもシェルターを作る実際のお金がない」といった問題にも依存してきます。
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【温かみのある絵のタッチからは想像もつかない、哀しく恐ろしい原爆アニメーション映画。戦争が無くならない現代に観ると、更に哀しく恐ろしい作品である。】
■イギリスの何処かの田舎に暮らす老夫婦、定年退職したジムとヒルダ。二人はジムの退職をきっかけに田舎に越してきて平和な生活を送っている。
だがある日ラジオから、3度目の世界戦争の勃発と原爆が投下されるという情報が流れてくる。
◆感想
・”風が吹くまでは”二人はのんびりと過ごしている。そして、ラジオから緊急ニュースが流れて来ても、"政府"が配ったお粗末な手引きにより、木の板を壁に立てかけただけの”シェルター”を作り、原爆に備えるのである。
余りにも、粗末な”シェルター”だが、二人が政府が配った手引きを信じて備える姿が、何とも切ない。
”そんなシェルターじゃ、駄目だよ・・。”
・そして、真っ白な光と共に猛烈な”風が吹く”。列車は、線路を外れ川に落下し、家々の屋根は吹き飛ぶ。そして、その後は犬の鳴き声意外は、何もない世界になる。
■この映画の哀しくも恐ろしい描写は、ここからである。
ヒルダが、徐々に体調を崩して行く中、二人は外に出てチェアに座って日に当たろうとしたり、雨が降ってくればそれを貯めて飲料水にしようとするのである。
二人の身体には、原爆症の印である斑点が出始めるが、ジムは余り気にしない。
だが、ヒルダの髪が抜け始め、ドンドン憔悴していく二人は”シェルター”の中に入り、神に祈るのである。
二人の無垢だが、余りにも原爆の恐ろしさを知らない姿と"政府"のお粗末な"手引き"を信じる姿。
<今作のフライヤーを読むと、クリストファー・ノーラン監督もこの作品を幼い時に観たらしい。
今日の朝8時から、広島で「原爆死没者慰霊式・平和記念式」が行われる。毎年世界100か国以上から代表者が集まる。
代表者の方々には、是非、式典が終わったらトットと国に帰るのではなく、”広島平和記念資料館”に足を運んで貰いたいものである。
そして、今年こそ日本の首相は、あいさつの中で核兵器禁止条約締約国会議へのオブザーバー参加を宣言して欲しいものである。
日本人である程度の年齢、経験を積んだ者であれば、8月の6日、9日、15日位は彼の大戦で犠牲になられた方々を偲ぶべきだと、私は思います。>
絵本も素晴らしいけれど…
いつみてもずっしりくる。原爆を投下される事がわかっているからそれまで描かれる日常の世界の大切さをしみじみ感じる。原爆が投下されてからも普通の生活がまた戻ってくると信じて止まない展開が更に痛々しい。スノーマンも淡々とはかないストーリーだけどこちらはこちらで素晴らしい傑作。
被曝に無知で何が悪い
吹き替え版リバイバル上映にて鑑賞。
核の脅威を知っていて、アニメだからこそ第三者視点で被曝した彼らの行動を観れる。被曝前後の対応に目を瞑りたくなるが、誰が有事の際に正しい行動を取れるだろうか。
夫婦の他愛もない会話や愚痴が観ていて辛い。
全48件中、21~40件目を表示