「ボギー!彼が男だ」カサブランカ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
ボギー!彼が男だ
戦時下、自由を求めアメリカへ向かう人々が集うフランス領モロッコのカサブランカ。
その町でバーを経営するリックは、かつてパリで愛し合ったイルザと再会。反ナチス活動家の夫とアメリカへ旅立とうとしていた…。
言わずと知れた映画史に残る名作中の名作、恋愛映画の至宝。
数あるアカデミー作品賞受賞作の中でも特に好きな一作。
それもこれもボギーが好きだから。
ボギーことハンフリー・ボガート。
「マルタの鷹」「黄金」「キー・ラーゴ」などハードボイルドの男。
そんな男臭い彼が恋愛映画主演とは、今思うと意表を突く。日本で言うと三船敏郎や高倉健が恋愛映画に主演するようなもの。
お世辞にも美男スターでもない。
しかし…
壁ドンが何だ! イケメンが何だ!
これぞ男のダンディズム! ロマンチズム!
「世界に星の数ほど店はあるのに彼女は俺の店に」
今も愛しているからこそ会いたくなかった。
「君の瞳に乾杯」
イングリット・バーグマンの引き込まれるような美しさ。
「君と幸せだったパリの思い出があるさ」
男はただただ愛する女の幸せを願う。
数々の名シーン、名台詞、男の格好良さに魅了される。
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