「The French Resistance 体験談」影の軍隊 everglazeさんの映画レビュー(感想・評価)
The French Resistance 体験談
フランスに侵攻したナチスとレジスタンスの密かな戦いの日々を描いた作品。
何の説明もなく淡々と始まりますので、歴史に明るくないと会話の内容がすっと理解できません。ナチスに降伏し休戦を申し入れたのがヴィシー政権のペタン。亡命先のイギリスで自由フランスという対ナチス組織を結成したのがド・ゴール。ロンドンでLuc Jardieにメダルを授与していた長身の男性がド・ゴールなのでしょうね。
主要登場人物は、実在したメンバー達を参考に創り上げたようです。
紅一点Mathilde姐さんの澄んだ目元と存在感が魅力的でした。彼女の貫禄を支える土台は何気に華奢な美脚。
冒頭で「過ぎ去った愛おしい青春」云々と出て来て、確かに若気の至りで参加した人もいるのでしょうが、青春と片付けるには残酷過ぎる思い出です。
捕まったら拷問で死ぬか、口を割って釈放後に仲間に殺されるか。いずれにしろ救出されなければ逮捕は死を意味する。どうせ死ぬなら味方の手で楽に死ぬ方が良いのだろうか…。そんな危険を覚悟して日常生活の裏で静かに戦った民間人達。
家族間でも秘密な訳だけど…、弟は最期まで知らず、兄はボートで密かに驚いていたのだろうか。それとも…知っていた?
戦闘機内のサービスが至れり尽くせりなのが意外でした(^^)。
影で戦い、影で捕らえられ、影で抹殺された人の数だけあるドラマ。精一杯悲惨な現実に抵抗した彼らの足跡を学ぶ良い機会になりました。
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