カイロの紫のバラのレビュー・感想・評価
全5件を表示
映画好きの夢なのかもしれない
主演女優のミア・ファーローは制作当時監督の恋人。
写真だけで観ますとがりがりで特に美人でもないのになあ?
なんて思うのですがこの映画での、彼女の魅力といったら!
どんどんスクリーンの中で輝いてみえてくるのです。
しかしまあ、映画の中から彼が出てきたら…なんて夢のある話じゃないですか!
映画好きならこたえられないはず。
ラストもあれだけ泣いていたくせに、映画を観ているうちに没頭してしまう主人公。
いやもう、やられました。
この映画に惚れました。
スクリーンから
ウッディ・アレン監督・脚本
随分前に観た 奇想天外な作品
ミア・ファローが演じる
ウエイトレスのセシリアは
遊んでばかりいる
失業中の夫から暴力を受けたり
日々の生活にうんざりしている主婦。
唯一の楽しみと言ったら
大好きな映画を劇場で鑑賞すること・・・
そのセシリアが、毎日のように通い
夢中になっている作品が
『カイロの紫のバラ』
ある日、その、登場人物の
トム・バクスター(ジェフ・ダニエルズ)が
スクリーンの中から話かけてきたと思ったら
なんと、白黒のスクリーンから
抜け出てきちゃうという驚きのお話💦
さぁ、大変、セシリアもびっくりだけど
劇場内やスクリーンの中の役者までも
物語が進行できないと揉め始める。
現実の世界で起こす騒動も面白いし
劇中のトムを演じる
ギル・シェパード(ジェフ・ダニエルズ)
(二役)も加わって
セシリアと不思議な三角関係
セシリアが、トムと
スクリーンの中に入って行ったり
とにかく、前代未聞の物語・・・
映画好きな人間は、
こういう夢のあるお話しが
好きかもですね(^^)
ラストは、ひとりになるセシリア
映画館で上映されてる作品は
「トップ・ハット」
フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースの
優雅なダンスシーン♪
過酷な現実に疲れたセシリアが
映画を観ているうちに
目が輝き、微笑みを浮かべるシーン
その、表情が、ステキです。
ミア・ファロー
「ローズマリーの赤ちゃん」
「ナイル殺人事件」
「ハンナとその姉妹」等
有名ですね。
2006年の「オーメン」リメイク版でも
インパクトある演技をされていました。
ジェフ・ダニエルズは
ディズニーの「101」で
ダルメシアン犬ボンゴの主人
ロジャー役です。
映画ってば、こういうことなんだよね~ という映画
なぜか、ウディ・アレンに縁がなく、タイトルは知ってるけど、ひとつも観られていない。のだったが、偶然つけたTVで始まったので、観ることに。こういう出会いがあるので、スターチャンネルがやめられない。ww
しかも、観始めると、私の好みではない設定。ちょっと我慢しながら観続ける。
しかし、とんでもない話なのに、なぜか、登場人物が、どんどんチャーミングな会話をしていって、笑える。しかも、恋! こういう会話、いいなぁ~~~ ww
で、どう収めるのかと思ったら・・・・
彼女のあのほんの口の端の笑顔。。。
せつないなーーーーー
やられた~~~~ 涙が つーーーーーん
映画大好き人間のための映画
泣き濡れたミア・ファローの顔が新しい映画の画面を観ながら明るくなっていくラストシーン。セリフなしの映像だけで映画大好き人間の心を見事に切り取ってくれた名シーン!
映画ファンへの死刑宣告 兼 ラブレター
暇さえあれば映画を見ている自分のような人間にはたまらなく切なくて暖かい映画
当時40歳だったとはとても信じられない、諸々可愛くてたまらないミアファロー 演じるセシリアに起こるまさしく 映画 のような出来事は最後 全て当然であり必然であった かのようにあっさり、すっぱり消え去ってしまう。ジェフダニエルズ演じるギルシェパードも一見するととてつもなく薄情な輩に見えてしまうけど、恐らく一連の出来事はセシリアだけではなく、この二人にとって 束の間の現実逃避 であった というのが個人的な解釈であり、恐らくこれこそウディアレンの 映画観 なのだと思う。
映画なんて見ても何の腹の足しにもならないし、束の間の現実逃避は出来ても映画館を出ればそこには避けようもない現実が待っている。
そんな、素晴らしい映画を見た後に感じるある種の 虚しさ をこれ以上なくチャーミングに、儚く撮ってみせたところがたまらなく良い。
そして何より素晴らしいのは 何故それでも私たちは映画を見てしまうのか という永遠の謎に、ラストミアファローの最高に切なく悲しい笑顔のみで回答してみせるスマートさよ。
また映画を見よう とここまでど直球に思わせてくれる作品は他にはない。大好きな一本。
あととにかくミアファローがかわいい
全5件を表示