劇場公開日 1986年4月26日

「不思議な後味」カイロの紫のバラ かじさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0不思議な後味

2014年12月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

悲しい

楽しい

ウディ・アレンの映画って初めて観たんだけど、これはとりわけファンタジックなのかな?他のは普通なのかな。
現実的に考えさせない、ツッコむ気も起きないほどスクリーンの出入りも当たり前のように、
その自然すぎる感じとテンポの良さであっという間だったし、陽気なジャズスタンダードで最後まで楽に観られた。
夢見た人が目の前に現れるなんて、そんなこと実際にあったならそれは心傾くよね。
でもファンタジーを思わせながらも逡巡する心のシーンがいくつもあったとこや、エンディングの場面に現実感を感じさせられて切なく。
まるで境目のような作品で、へたに完全なファンタジーを観るよりずっとしみじみした。
楽しかったから他の作品も観てみようっと。

かじ