劇場公開日 1961年1月10日

「大怪獣ロンドンに現わる」怪獣ゴルゴ 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 大怪獣ロンドンに現わる

2025年9月15日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

癒される

カワイイ

1964年公開のイギリス映画
この作品は日本のゴジラの影響があるがゴルゴもまた『ガッパ』など日本の怪獣映画に影響を与えている

監督は『原子怪獣現わる』のユージン・ローリー(ユージェーヌ・ルリエ)
脚本はジョン・ローリングとダニエル・ハイアット

粗筋
アイルランドのナラ島の沖合で20メートルの巨大生物が出現
学者は恐竜の生き残りという見立て
人間たちは巨大生物を網で生け捕りロンドンに持ち帰りサーカスに売り見せ物にする
サーカスの興業主に『ゴルゴ』と名付けられた巨大生物は20メートルでも妖獣だっだ
およそ90メートルの母親が子供を取り戻すためロンドンに襲来する

昔の海外の怪獣映画というと人形を少しずつ動かすアニメ技法が主流
最初の『キングコング』だって『シンドバットの冒険』にしてもそう
しかし日本に影響を受けたのかとても珍しい着ぐるみ表現

ゴルゴは目が赤い

デザイン的にカッコ悪い
怪獣のソフビ人形のバッタもんみたいだがこれのやつは本物

ロンドンの街並みにトレーラーで運ばれる巨大生物はミスマッチで笑える

巨大生物を発見し生け捕りに成功すると白人ってサーカスに売り飛ばすのが好きね

サーカスの観客や逃げ惑う群衆などモブキャラでは女性が多数出演しているがメインキャラは男性のみ
ヒロインがいないのはこの映画の特徴
キングコングにはいたけど
やっぱりロンドンというヨーロッパでも代表的な大都会だけあって女性はスタイリッシュで日本の怪獣映画と違い生活感溢れる化粧気がない割烹着姿の母ちゃんは出てこない

この状況で「この世の終わりだ 悔い改めよ」と連呼するサンドイッチマンが登場するのもお国柄といえる

子供が初登場したときは「でかいなあ」と感じだが母親と比較するとなぜかかわいいという感情が芽生える
海に帰っていく親子を見るにつけ癒された

配役
サルベージ船・トリトン号の乗組員のジョー・ライアンにビル・トラバース
サルベージ船・トリトン号の乗組員のサム・スレイドにウィリアム・シルベスター
ナラ島の少年のショーンにヴィンセント・ウィンター
考古学教授のマッカーティンにクリストファー・ローデス
生物学教授のヘンドリックスにジョセフ・オコーナー
フラハーティ教授にブルース・シートン
サーカスの団長のドーキンにマーティン・ベンソン
ラジオレポーターにモーリス・カウフマン
ブルックス海軍提督にバジル・ディグナム

野川新栄
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