外国の陰謀

劇場公開日:

解説

米国のTV映画シリーズの若手製作者・監督・兼ライターのシェルダン・レイノルズが発表するTV成功作の映画化。戦後10余年、未だ残るナチの野望を暴くサスペンス・ドラマ。レイノルズ自ら脚色・監督・製作にあたる。原作はレイノルズとハロルド・ジャック・ブルーム、ジーン・レヴィット3名の共同。撮影はバーティル・パームゲレム、音楽はポール・デュラン。出演は「叛逆の群れ」のロバート・ミッチャム、「花咲ける騎士道」の仏女優ジュヌビェーヴ・パージュ、スエーデン生まれの新人イングリッド・チューリン、他に欧州各国スターが助演する。

1956年製作/100分/アメリカ
原題または英題:Foreign Intrigue
配給:松竹=ユナイト
劇場公開日:1956年12月12日

ストーリー

フレンチ・リヴィエラで富豪ダネモアが急死。検死の結果は完全な自然死である。新聞係ビショップ(ロバート・ミッチャム)はドミニク(ジュヴィエーヌ・パージュ)に彼女の夫の死を伝えるが、ドミニクは平然としていた。葬式の前、幾人もの見知らぬ男たちがビショップに、ダネモアの遺言を追求。ビショップは土地の医者の許にウィーンの弁護士マンハイム(フレデリック・シュレッカー)からダネモアの死因確認を求める手紙が来たと聞く。彼は自分が勤める以前の主人の経歴を知らぬことに気づき、ドミニクの反対を押し切りオーストリアに発った。ダネモアはかつて恐喝師、マンハイムは彼から8年間も書類を預かっており、彼が自然死したら書類を破棄、殺されたときは開封しろとの指図を受けていた。ドミニクは秘かにビショップを追い、ウィーンのマンハイム事務所へ行った。マンハイムに会おうと出かけたビショップは彼の死体を見出だし書類も盗まれていた。ためにビショップは殺人者と目される。彼は誰とも判らぬ男から彼をツケろと依頼されたスプリングという男に近づき、ダネモアの過去と、得体の知れぬ男を探すように契約した。ビショップは、ダネモアに恐喝された1人オラフを探してストックホルムへ。だがオラフの娘ブリタ(イングリット・チューリン)から彼の死をしる。オラフの死因は自殺、彼は第二次対戦中、祖国を売った男だった。ウィーンにもどったビショップはサントスの紹介で英、スエーデン、米国などの諜報部員に会い、ダネモアの前歴を聞いた。戦時中、ヒトラーと契約し、各々の祖国の情報をナチスに売った男たちがいた。ダネモアは裏切行為がバレなかったこれらの男たちを恐喝していたのだった。スプリングを雇ったのは英国の裏切者。諜報部員らはビショップに、その名をつきとめてくれと頼む。とある庭でスプリングを待ったビショップは、警告にきたブリタ共々、拳銃を持ったドミニクの待ち伏せを受ける。彼女はマンハイム殺害と裏切者の名を記した秘密書類の盗み出しを認め、恐喝の一味に入れとすすめた。拒絶したビショップを殺そうとしたドミニクも、包囲した諜報部員に捕らえられた。ビショップは、そこに到着したスプリングと共に、他の裏切者発見に英国に向かった。

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