カービン銃第1号

劇場公開日:

解説

リーダース・ダイジェスト誌に“忘れ得ぬ人々”として掲載された、カービン銃の発明者デイヴィッド・マーシャル・ウィリアムスの実話の映画か。アート・コーンの脚本から、「プロディガル(1955)」のリチャード・ソープが監督した。撮影は「裸の拍車」のウィリアム・C・メラー、音楽はコンラッド・サリンジャー。主な出演者は、「戦略空軍命令」のジェームズ・スチュアート、「アスファルト・ジャングル」のジーン・ヘイゲン、「裏窓」のウェンデル・コーリー、「エデンの東」のカール・ベントン・リード、「我が心に君深く」のポール・スチュワート、「ケンタッキー人」のライス・ウィリアムズ、「男の魂(1955)」のジェームズ・アーネスなど。アーマンド・ドウィッチ製作。

1952年製作/アメリカ
原題:Carbine Williams
配給:大映洋画部
劇場公開日:1956年2月28日

ストーリー

富裕な農家に生れたマーシュ・ウィリアムス(ジェームズ・スチュアート)は、家業を嫌い学校を中退して海軍に入ったが、復員した彼が幼馴染のマギー(ジーン・ヘイゲン)と結婚するから財産を分けてくれと申し出た時、彼の父は激しく叱りつけた。父と喧嘩したマーシュは家を出、鉄道工夫になってマギーと結婚したが金欲しさから悪い仲間に入った。酒の密造団に加わったことを知ってマギーは彼をいさめ、彼も足を洗う気になった時警官の急襲を受け乱闘の末、係官の1人が射殺された。マーシュの射撃が巧いことや、仲間の裏切りなどで裁判の結果、彼は30年の重労働となった。いつまでも出所を待つと泣いて誓ったマギーの言葉も信じようとしないマーシュは、常に規律を破った。刑務所長ピープルス(ウェンデル・コーリー)の図らいで妻のマギーと24時間の外出をしたマーシュは皆の予想とは反対に晴れやかな顔で帰って来た。彼は妻の変わらぬ愛情を知り再び人を信じることができるようになった。数日後ピープルス所長はマーシュがベッドの中で銃の設計図を描いているのを発見したがだまっていた。やがてマーシュはこっそり作業場で銃を作り始め、完成に近づいた頃、囚人たちは彼の銃を奪って脱獄を企てた。作業場立ち入り禁止にマーシュは懸命に自分の考えを訴え、ピープルス所長は遂に銃の製作を許した。だがこのことに対する非難の声により州政庁の公聴会が開かれた。マーシュを伴ったピープルス所長は、彼の責任を負うと叫んだ。マーシュは自分の銃の優秀性を訴えた。遂に銃は性能実験され、その驚異的な性能が立証された。この銃こそ後に何百万挺も生産されて鉄砲界の革命となったカービン銃の第1号だった。家族の懸命な運動で再審理が行なわれ、マーシュは無罪となった。愛する妻を胸に抱いたマーシュは、人々の善意を信じ、世を美しいものと心から感じた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る