劇場公開日 1999年2月13日

女と女と井戸の中のレビュー・感想・評価

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3.0すべては井戸の中

2021年9月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 冒頭では人を轢いてしまうシーン。全編ブルーのフィルターをかけた映像が流れる。

 井戸に落とした男は死んでなかった?!キャスリンの演技なのか、本当に生きているのか、誰か第三者が細工をしているのか・・・キャスリンにただならぬ愛情をもって接してきたヘスターの苦悩と雨の音が空虚と恐怖を醸し出す。

 人の感情を推し量るには今までの人生があまりにも孤独すぎたヘスター。オーストラリアの人里離れた牧場自体が井戸の中。父親が死んだために抜け出そうともがいてみても、結局はかなわぬ夢・・・

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kossy

4.5巧みな心理サスペンス。

2012年5月13日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

知的

果てしない大地に抱かれて暮らすひとつの家。父と二人暮らしのへクター。
家政婦として雇った若い娘のキャサリン。やがて年老いた父が亡くなり二人で暮らすことになる。
だが、経済的に窮したへクターは、家の周りの土地を買いたいと話を持ってきたボーダーに土地を売る。 大金を手にしたへクターは町で遊び酔ってキャサリンの運転する車で帰る途中に男を撥ねて死なせてしまう。
家のそばにある井戸の中に死体を入れて隠す二人。

その後、隠してあったはずの土地を売った大金が消える。へクターはキャサリンに詰め寄るがキャサリンは井戸の中から彼が出てきたと話す。

それまでの関係から一転して微妙な雰囲気になっていく二人。

だが、へクターには今ではキャサリンが大切な存在となっていた。

やがて嵐が来て大雨が降る中、井戸の中から・・・。

消えた大金に絡んで互いに不信に陥り、井戸の中の死体にも恐怖する二人の女。

そんな女二人の心理と現実。

青い色調の映像がラストで意味を持ってくる演出。

サマンサ・ラングの長編第一作の残酷な大人の寓話。

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みっどないと・シネマ