オルカのレビュー・感想・評価
全16件を表示
カラダ、リセット
動物は大好きだ。
しかしシャチだけはどうにも映像で見るだけでもダメ。寒気と胃のむかつき、吐き気がとまらない。
とにかくあの巨体と生き物離れした白黒の幾何学的かつ流れるような芸術的なボディ。
あまりにも美しく、神々しい。まったく恐ろしい。
イルカショーで近くで見ようものなら、絶対オレは発狂する。間違いない。
なぜ俺はそうなったのか?
この映画のせいである。
トラウマ映画は実は10年位前まで結構あった。
「エクソシスト」「デアボリカ」「サスペリア2」「オーメン」「ザ・カー」「食人族」
(今思うと、こけおどし映画がやっぱり子供心に怖かったんだねえ)
そして「オルカ」。
現在。
「エクソシスト」はディレクターズ・カット版に猛烈に駄作マークを突きつけるぐらい好きな映画となった。
「デアボリカ」はその場違いなサウンドの使い方にほれ込んだ。
「サスペリア2」はダメダメなストーリーと鏡のババアにほれ込んだ。
「オーメン」は「ゴッドファーザー」に並ぶ好きなサーガだ(少し言い過ぎ)
「ザ・カー」はマスコットにしたいくらいかわいい。
「オルカ」・・・・・オエエエエエ、は、吐きそう。未だに吐き気は抑えられない。
しかしこの吐き気をすっかりマゾ気質の体が覚えてしまったのか、年に1回は経験したくなるのだ。
本作の素晴らしい点は非常に多い。
1)映像がすごい。
とにかく海中のシャチ、海面のシャチ、シャチの美しさがすっごい伝わる。どうやって撮ったんだろ、というぐらい凄いよ~。
2)エンニオ・モリコーネがすごい
モリコーネといったら、これか「アンタッチャブル」「ワンス・アポン」か「エクソシスト2」かというぐらい印象深い。とくにこれは美しいよ~。
3)シャチはほんとに頭いいんだと思わせるアツイ家族愛とやりすぎ感のバランスが日本人の琴線に触れる。
復讐に燃えるシャチを男として認定し、シャチ相手にケジメをつけるため海に出る男のかっこ悪さとかっこよさの同居ぐあいがとても気持ちいい。
4)リチャード・ハリスがすごい
この愛しいガンコオヤジをハリスが名演。ランプリング演じる博士が北極にまでついていくぐらいほっとけない感じがすっごいよく出てる。
この映画を観終わると、吐き気と満足感が同時に襲ってくる。この訳のわからない、オレだけの特別な時間が始まるのだ。
なんか、カラダリセットにこの映画を使っている気がする。
ふふん♪
あ、「食人族」!
克服する意義はあるのか先にそれが知りたい。
『オルカ』(1977)のシャチはただ単に知能が高い獰猛な海の生物と...
『オルカ』(1977)のシャチはただ単に知能が高い獰猛な海の生物と描かず、鮫とは違う高等生物の様に描いたのが『ジョーズ』との違い。その違いを出さなかったらパチモンになってただろう。
『ジョーズ』(1975)の大ヒット後、その影響で多数製作された動物パニック映画の一本で
製作は『キングコング』(1976)で知られるディノ・デ・ラウレンティス。
1200万ドル強と1年2ヶ月を費やして制作され、酒豪であるリチャード・ハリスは禁酒して撮影に臨んだらしい。
本作のオルカは本物とゴムで作った人工のものを併用して上手く見せている。
最初は子どもの頃にテレビで観て、数十年ぶりの再々鑑賞だが、ラストの展開は覚えてて翌日に学校で語った記憶まで蘇った。
「ボー・デレク祭り」第一弾。
0147 スパックロマンってなんや?
1977年公開
リチャードハリスが主演ってやめてくれ~(またか)
しかも性格まで悪いときたらどうやねん?
サスペンスからはほど遠く
やはりジョーズは素晴らしいとこういう亜流を見るに
評価するなあ。
50点
テレビ初鑑賞 1979年4月16日『月曜ロードショー』
【知性ある一夫一妻制のシャチ(学名:オルカ)が、目の前で妻子を殺された事に対し、嘆きの鳴き声を上げた後に、漁師とその仲間に復讐していく様を描く、従来のサメ、シャチ映画とは趣が異なる作品。】
■カナダのニューファンドランドの漁師・ノーラン(リチャード・ハリス)は、水族館へ売るため押すのオルカを生け捕りにしようとするが、誤ってメスに麻酔銃を撃ってしまう。
やがて、メスはショックで産み落とした子供と共に死んでしまう。妻子を殺され復讐に燃える雄は人々を襲う。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・海洋生物学者のレイチェル(シャーロット・ランプリング)が講演で、シャチの特性を話すシーン。曰くシャチの脳は人間並みの大きさで、一夫一婦制であり、子供は哺乳類だからか、母親の胎内に居る時の姿は、人間の赤子のようである事を話すシーン。
・それを聞いたオルカの”妻子”を誤って殺した猟師、ノーランはある決意をするが、オルカは漁村のノーラン以外の船を壊す。更に海上に立っていたノーランの家の脚を壊し、中に居たアンの脚を食いちぎる。
・漁村に居られなくなったノーランは仲間の船員と、レイチェルと共に、オルカに導かれるまま北極海へ進む。
■次々に乗員がオルカに殺されて行く中、オルカは更に氷塊をノーランの船にぶつけ、ノーランを海中に落とした後に、ノーランの周りをゆっくりと泳いだ後に、尾鰭でノーランを氷塊に叩きつけ殺すのである。
独り、生き残ったのはレイチェルだけであった・・。
<今作は、「ジョーズ」以降数多製作された、人間を襲うシャチ、鮫パニック映画とは大きく趣が異なる作品である。
妻子を目の前で降ろされたオルカの知性ある復讐方法や、自身の犯した罪を自覚しつつ、オルカと対峙するノーラン船長の姿が印象的である。
灰色の瞳の若きシャーロット・ランプリングの姿や、エンニオ・モリコーネの音楽、そしてオルカの哀しき鳴き声や、目から涙を流したり、憎しみに満ちた目でノーラン達を観るショットも切ない趣を醸し出している作品である。>
懐かしさとテンポの良さで最後まで観ました
学生時代にそこそこの話題作だったので、今回、WOWOWで再鑑賞。前半のテンポの良い展開に引っ張られて最後まで楽しめました。
「 カッコーの巣の上で」の名演が忘れられないウィル・サンプソンの数少ない出演作のひとつ。エンニオ・ モリコーネの音楽は映画とマッチしていたかは別にして美しかった。
シャチって賢い
コレ、最初に観たのは何歳だったんだろう。シャチって頭がいいんだなあ、凄いなあ、と驚いて、火事を起こし、海の中でジャンプしているオルカの映像がとてもカッコよかったのを覚えていた。
今回懐かしいなと思い、久しぶりに鑑賞。やはりオルカの泳ぐ姿はカッコいいし、シャチの賢さも改めて感心。
妻子を殺されて、お前の姿はこの目にしっかり焼き付けたぞ、と言わんばかりにノーランの姿を瞳に映したオルカの目のアップはなかなか上手い撮り方。
ノーランが嫌な人間すぎて、ずーとイライラ。身勝手な行動のために何人が巻き添えになって死んだことか。そして、海洋学者の女性も理解不能。散々ノーランに助言して口論して、腹を立てていたはずなのに、一緒に船に乗り込んだ際には、抱きしめて慰めたり、好意を持っているような雰囲気。あり得ないでしょう。最後まで敵対していて欲しかった。でもやはり、記憶に残る映画のひとつ。
そんなのオルカってなぞなぞあったな
2022年12月25日
映画 #オルカ (1977年)鑑賞
1975年の #ジョーズ の大ヒット後多数製作された動物パニック映画のひとつ
Scientific Panic Adventure Cinemaの頭文字を取って #スパックロマン と東宝東和は呼ばそうとしたが流行らなかった
妻を殺されたシャチが復讐するってもう人間だな
シャチ、すごい執念だった… 中盤でシャチに寄ったときスピーカーみた...
シャチ、すごい執念だった…
中盤でシャチに寄ったときスピーカーみたいな穴がすごく目立ってて(あれシャチに本当にある物じゃないよね、作り物だからあぁなったんだよね…?)、それは無いぜ〜と思いました。
結構な残虐描写
総合:60点 ( ストーリー:55点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
『ジョーズ』が大当たりした後、鮫より強くて賢く家族愛も深いシャチを相手役にして制作された。人対海洋生物という構図は一緒だが、内容は十分独自性を出せている。ウイキペディアによると1年2か月もかけて撮影されたそうなので、なかなかの力作である。カナダを舞台にしたアメリカ映画だが、むしろイタリア主導の制作でイギリス人が多数参加していて国際色豊か。
この作品では人間がむしろ悪役で、シャチは被害者役を演じるし残虐描写がその被害者感を強調する。主人公に一方的に攻撃されスクリューに切り刻まれ大量出血したうえに吊るされ胎児を流産するなんて水準の描写がある作品は他に無いのではないか。あまりこの部分は話題になっていないようだが結構な内容である。白人に残虐行為をされた北米先住民のようだ。
物語はシャチがやたらと人間のことを知っているうえにやたら強くてしつこいしで無理がある。最終決戦のためにはるばる北極圏に行くというのも、戦いを出来るだけ盛り上げたいためだけの強引な設定で現実性がない。この当時の日本の声優の演技がいかにもこの時代のものという古さがあって好きになれなかった。映像は良い部分もある一方で時代を感じる部分もあった。
子供のころに観たときは足を怪我するアニーが凄く可愛かったように思えた記憶があって、その記憶が正しいのかどうなのかと気になっていた。今観てみるとまあそれなりにで、やはり子供の記憶はあまりあてにならない。
妻子を殺されたオルカ(シャチ)の復讐劇。 どうして北極へ行く?本当...
妻子を殺されたオルカ(シャチ)の復讐劇。
どうして北極へ行く?本当にシャチってそんなに賢いの?
後から考えるとどうってことない作品だが、なんか見入ってしまった。なぜだ(笑)
BS-TBS吹替版鑑賞
異色の動物パニック
家族を失ったシャチと、同じような過去を抱え仲間を失った漁師の戦いを描いた悲劇的な動物パニック映画
シャチのオルカも本能に赴くのではなく家族を殺された感情で動くのが、この手のパニック映画の怪物しては独特だなと思った
人間側の仲間がバタバタ死んでいったり、帰りの燃料が無かったりちょっと突っ込みの入れどころがあったけれど、エンニオモリコーネの音楽が美しかったり、シャチの高い知性や先住民の畏敬の念・・・そういう描写は良かった。
亜流作品ではない
古い映画のオススメを考えたが、実は自分もそれほど造指が深い訳じゃない。
イーストウッドの「ダーティーファイター」シリーズや「マンハッタン無宿」なんかがアクション映画馬鹿としては相応しいオススメかと考えたが、誤解されがちなこの映画を知って貰いたく駄文を記す事にしました。
無頼の男に妻子を殺されたた男が復讐の旅に出る。
プロットだけならまるで西部劇だが、実際主人公にリチャード・ハリス、ヒロインにシャーロット・ランプリング、音楽はエンリオ・モリコーネと、完全に西部劇です。
西部劇と違うのは、復讐するのが本来狩られる側のシャチで、妻子の仇となる無頼の男が主人公の船長だ。
シャチの知能は恐ろしいほど高く、地上で進化したのが人類なら、海で最強の哺乳類になるべく進化したのがシャチだと云う。
実際この映画でも見事な"演技"を披露しています。
この映画が西部劇ならば、当然ラストは男と男の一騎討ちだが、ストーリーについてはここ迄にしておこう。オススメする意味がなくなる。
激シブのリチャード・ハリスの演技に魅入られるのも良し。シャーロット・ランプリングの美しさに心奪われるのも良し。エンリオ・モリコーネの心に染み入る劇伴を聞き入るのも良し。逆にシャチに感情移入しちゃって暴れっぷりに喝采するのも良しだ。
この映画で残念なのが「JAWS」のヒットに便乗した亜流作品と思われている事だ。一度しっかり観て貰えば、人類が進化の頂点だという驕りを諌める映画であり、生命の尊厳に対して敬意を印した作品だと判るはずだ。
けどハリウッドでは動物愛護にはとても煩いのに鮫と爬虫類はいくらでも殺していいようだ。不思議ですよねぇ。
この映画はDVDも廃盤になっており(持ってる、エヘ)、デジタル配信も有るのかは解らないが、それこそ「JAWS」に比肩する傑作だと(アチラは2時間超えだがコチラは92分!)自分は思っているので、是非一度観て戴きたい作品。
オススメ。
さて、「シャークネード」でも観るかな。
執念深いシャチの復讐劇。
妻子を殺されたシャチの復讐劇。同じく飲酒運転で妻子を殺された船長。モリコーネの音楽が哀愁漂うけど、そもそも漁師がシャチ殺して、罪悪感に苛まされるってある?職業合ってないと思う。自殺行為のようにシャチと闘いを挑むがために周りも死んでいくし、船長に感情移入できなかった。
え!みんな評価してる!!!
昔から名前は通っている映画。せやけど最後まで、いや、全く観たことがなかったので、自宅勤務のこの機会を使ってトライしてみた。
でも俺には無理やった。よくまぁ最後まで我慢して、こんな駄作を見続けられたな~、と自分で自分を褒めたい気分。
大体、シャチ、しつこすぎ。人間のストーカーも顔負け。
(そこまで強いんなら、陸に上がって歩けよって、ツッコんだww)
で、一番殺したい相手が最後まで残って、その周りが次々と死んでくなんて、バカげたストーリーやわ。
「オルカ」ってより「愚か」って方が、タイトル的には適切。
この作品自体よりも、この作品に高評価をつける人達に敬意を送るべし。
随分前の作品
だいぶ古い作品だが、小学生の頃ロードショーかなんかの雑誌に載ってたのを覚えててつい借りてみた、シャチの執念深さと家族への愛情、高い知能、そんなシャチとの攻防、あの頃は見れなかったが 今観ても十分楽しめた作品、いい作品はいつ見ても変わらずに面白いね。
全16件を表示