「ネッド・メリル」泳ぐひと jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
ネッド・メリル
ジョン・チーヴァーの1964年の小説の映画化(1968)
頑健な肉体の持ち主であるネッドが 高級住宅地のプールに海パン一丁で突然現れる
(滑稽、若さ誇示)
そして家々のプールを泳ぎ継ぎながら 自宅に帰ることを思いつく
(あつかましい、幼稚)
だが、自宅に近づくにつれ 天候も風景も人々の対応も悪くなってゆく
(意識の食い違いはさらに拡大… )
家族自慢をしながら 女性への下心ありありなのだが、その口説き方は画一的
(無理解)
WASPの転落を描いているみたいだが、アメリカンドリームをうたう移民大国の永遠の未成熟を危ぶんでいるようにも
単純で物質的豊かさの享受のみの彼等を見て育った次の台頭勢力が その先の成熟に到達するとは思えなかったのだろうか
ネッドの悲劇はアメリカの悲劇なのかな
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