汚名のレビュー・感想・評価
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キスシーンだけじゃない!
ストーリーも凝りすぎるほどに凝っていて、読めない展開に脱帽しました。
まさかああなるとは思わないよね。
2大スターの共演も見応えもある。
ヒッチコックとは思えないくらいにロマンス多めの作品だったが、
名シーンも多い。
地下のワイン倉庫からのシーンも名場面。
終盤の階段シーンの物凄い緊迫感は見もの
白い恐怖に続いてイングリッド・バーグマンが主演
彼女をもう一回出してラブシーン強化でやれば大当たり間違いなしとの方針がでたのか、お相手に格好いい二枚目ケーリー・グラントを起用
長い長いキスシーンなど、二人のイチャイチャシーンがヒッチコック映画としては珍しくかなり多い
このため中盤まではテンポも緩くサスペンスも少な目
イングリッド・バーグマンの美しさを愛でるだけでなんとか持ちこたえないといけない
いささか忍耐力を必要とする
ところが終盤の階段シーンの緊迫感は物凄いものがある
ラストシーンのセバスチャンが黒い扉の中に戻る撮影構図は素晴らしい印象的なものであった
正に九回裏の逆転2ランであった
題名の汚名とは、もちろんアリシアの父親とその娘で有ることにかかっているのだが、アリシアに対するデブリン捜査員にもかかっているのがにくいところだ
恋愛をも捜査に利用する男という汚名は見事に晴らされるのだ
ヒッチコック二本目
物語的には結構簡単で、残念なところもあるが、もうやはり初めてのようにそのハラハラするシーンに堪能!
ケイリー・グランドめっちゃかっこいいし、プラスバーグマンきれいで、ラブストーリーを見る気分で最後のキスシーンも感動で印象深かった。
ヒッチコック二本目でこれで一作目の『裏窓』と一緒に考えると、ヒッチコック流が分かるようになったかも!
授業でマルビーのフェミニズム&フェティシズムの理論で同じくヒッチコックの『裏窓』が取り上げられたが、この作品にも適用ではと。-女性が男の前に暴露される時点で男性の主人公は初めて目を向ける。最後は男は女を救う。観客も男の主人公への主体を位置づけ、女性を覗くことで快楽を感じる。-----アリシアは病気になってデヴリン初めて彼女への感情を曝け出し、彼女を救い出す。
サスペンスの部分は音楽もカメラの動きも妙に組み合わせられ、実に興味深いところだった。
最後は確かに唐突だが、気持ちいいエンディングにはなっている。繊細に作り上げられた作品だと思う。
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