劇場公開日 1949年11月1日

「終盤の階段シーンの物凄い緊迫感は見もの」汚名 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5終盤の階段シーンの物凄い緊迫感は見もの

2019年2月18日
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白い恐怖に続いてイングリッド・バーグマンが主演
彼女をもう一回出してラブシーン強化でやれば大当たり間違いなしとの方針がでたのか、お相手に格好いい二枚目ケーリー・グラントを起用
長い長いキスシーンなど、二人のイチャイチャシーンがヒッチコック映画としては珍しくかなり多い

このため中盤まではテンポも緩くサスペンスも少な目
イングリッド・バーグマンの美しさを愛でるだけでなんとか持ちこたえないといけない
いささか忍耐力を必要とする

ところが終盤の階段シーンの緊迫感は物凄いものがある
ラストシーンのセバスチャンが黒い扉の中に戻る撮影構図は素晴らしい印象的なものであった
正に九回裏の逆転2ランであった

題名の汚名とは、もちろんアリシアの父親とその娘で有ることにかかっているのだが、アリシアに対するデブリン捜査員にもかかっているのがにくいところだ
恋愛をも捜査に利用する男という汚名は見事に晴らされるのだ

あき240