「レナード・バーンスタイ作の曲が数曲聴けるジーンケリー主演のミュージカル」踊る大紐育 Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
レナード・バーンスタイ作の曲が数曲聴けるジーンケリー主演のミュージカル
ジーン・ケリー及びスタンリー・ドーネン 監督による1949年製作のアメリカ映画。原題:On the Town、配給:セントラル
音楽がレナード・バーンスタインと聞いて見たのだが、舞台から映画にする際に多くの曲が差し替えられてしまったらしくて、とても残念。ただまあ、MGM全盛期の古典的なミュージカル映画としては、まずまず楽しめはした。
フランク・シナトラは歌も踊りも、感心できないが、ジーン・ケリーとジュールス・マンシンのダンスはお見事。特にバースタイン作曲と明らかに思える曲(A Day In New York)でのジーン・ケリーの少し前衛がかったダンスは良かった。
女性陣のアン・ミラーとベティ・ギャレットのダンスもなかなかで悪くない。ヒロインのミス地下鉄役ベラ=エレンも、華は無いが可愛くて、田舎出身という役柄には合っていたか。
バースタイン作曲の曲は調べたところ、あとは「New York, New York」「The Miss Turnstiles」 「Come Up to My Place」。 初演が1957年という「ウエストサイドストーリー」の音楽と比べると、完成度は少し落ちる気がしたが、明らかに類似性が有り習作的な要素もあり、大変に興味深かった。
監督ジーン・ケリー 、 スタンリー・ドーネン、脚色アドルフ・グリーン、 ベティ・コムデン、原作戯曲アドルフ・グリーン 、ベティ・コムデン、原案ジェローム・ロビンス、製作
アーサー・フリード、撮影ハロルド・ロッソン、美術セドリック・ギボンズ、 ジャック・マーティン・スミス、音楽監督レニー・ヘイトン、音楽レナード・バーンスタイン。
出演
ジーン・ケリーGabey、フランク・シナトラChip、ベティ・ギャレットBrunhilde_Esterhazy(タクシー運転手)、アン・ミラーClaire_Huddesen(人類学者)、ジュールス・マンシンOzzie(水兵)、ベラ=エレンIvy_Smith(ミス地下鉄)、フローレンス・ベイツMme.Dilyovska、Alice PearceLucy_Shmeeler、George MeaderProfessor。