男と女(1966)のレビュー・感想・評価
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男と女の「それまで」と「距離感」
女が電話で男に宛てた打電を頼む。すこし躊躇してから電文に <<Je vous aime.>> と付け加える。この、彼女の一貫して一歩引いている心情が、ベッドでのすれ違いを納得させる。しかし。最終場面の駅での再会、セリフは聞こえないのだが、彼女の表情から、きっと <<Je t'aime.>> と言えたに違いない、と思って嬉しくなった。
抑えて思い出してそれでも
随所に流れる耳に囁くような曲が素晴らしく良くて、
『男と女』のテーマだと知ったのはいつだったか。
午前十時の映画祭で、大スクリーンで鑑賞できるなんて本当にうれしく思える作品。
一度TVで観たかと思うが、
アヌーク•エーメしか憶えていない。
再びまじまじと大スクリーンでアップを観た。
J•L•トランティニャンもセリフで言っていたが、本当、凄い美人、黙っているとクールビューティの雰囲気だが、
笑うと可愛さもあり魅力が増す。そして、目が可愛い。鼻と口は大人という感じだが、目が悪戯っぽい。
魅力的だ。男なら惚れる❗️
相手役のJ•L•トランティニャンもイケメンというか、少し少年っぽさも残すような一目で気に入ってしまう男だった。
この二人、ママ友またはパパ友だった。
それぞれの子供を寄宿舎のある学校に預け、
土日に面会に来て一日を過ごす生活を送っていた。
この学校の担任の先生か、保護者に対応する女性もオシャレ❗️
その女性が、前後して子供を送って来た二人を出会わせた。
そして一緒にパリまで。
車中、少しずつお互いのことを話す。
アンヌは、幸せだった結婚生活を思い出しながら、夫の話をする。一緒の仕事仲間だったことや、二人で旅行した時のことなど。
聞いていたジャン•ルイが嫉妬しかけ始めたら、
事故で亡くなったと聞かされる。だが、アンヌはいまだに忘れられないようだ。
お互い左手薬指に指輪、ジャン•ルイも既婚者。
男の方から、来週一緒に行かないかと誘う。
女は、予定がわからないから、連絡して、と別れる。
一週間、忙しく過ごす男と女。
やっと約束の土曜日、忙しい中男は電話する。
一緒に子供の元へ。
自然と隣同士に座る二人。
しかし、
夫のことを思い出す女。
気まずく別れた二人。
男はテストドライバー、危険と隣り合わせ。
事故を起こした日、妻は‥‥。
お互い心にキズを持つ身。
素晴らしい成績を残し女から待望の知らせを
受けた男は、7000キロとばして女のもとへ。
待ちに待った瞬間❗️
思いが通じ合ったかと思えたが。
夫のことを忘れきれない女は列車で帰る、
と決心する。
女は列車で、
男は運転しながら、
お互いを想う。
男は考える、焦りすぎたか!?
気を悪くさせること言ったかしたか!?
愛してる❤と電報してくれたじゃないか!?
だからとばして来たんだ。
女は考える、好きなんだけど夫の顔が浮かぶ。
愛してると思ったのは間違い❓
ジャン•ルイを失ってもいいの?
‥‥ダメよ、駄目❗️
ジャン•ルイを愛してる💕
男は確信してパリ駅で車を停めホームへ❤️💕💕❤️💕❤️
追記:
さすがフランス🇫🇷だからか50年以上前とは思えない現在もいけるファッション。
主役二人が素敵なカップルでハッピーエンドで良かった。😊
映画を観たって感じになリますね
映像と音楽が良いんですよね。
それだけで、映画を観たって感じになりますね。
考えてみるとこの二人、出会ってから最後の駅のシーンまで2週間ちょっとなんですよね。
もっと時間が経過してそうな濃さですよね。
男と女に時間なんて必要じゃないんでしょう。
と、同時にこの二人が過去を消化しきるには、時間が必要なんだろうなと思ったり。
話は逸れるのですが、私のモンテカルロのイメージって、クレイジーケンバンドさんの「太陽のモンテカルロ」って曲のイメージなんです。
この映画を観て、イメージ通りでなんか納得しちゃいました。
そして、そのクレイジーケンバンドの横山剣さんは野宮真貴さんと一緒に、この映画の曲を日本語カバーしてるんですよね。
自分には合わなかった
イメージに訴えかけるようなシーンが多くて、美的感覚が合わないとあんまり入っていけない感じがした。シーンごとに白黒になったりするのも見にくい。子どもそっちのけで恋愛にいそしむ男女にはちょっと引いてしまった。
幸せの絶頂で愛する人を失っても人生は続く。子供は大きくなるし独身の...
幸せの絶頂で愛する人を失っても人生は続く。子供は大きくなるし独身の暮らしに慣れなきゃいけない。
そんなとき出会った素敵なひとに、そりゃ恋するでしょ。
アンヌの死んだ旦那のサンバの歌声が優しくて、生前の思い出があまりにも幸せそうで、ずっと思い出に浸って生きてくこともできるんだけど。
でもやっぱり恋に落ちるのは止められないし止めなくていいでしょってラスト。
せっかく結ばれたのにアンヌがいろいろ思い悩んでどうなることかと思ったけど。
愛が理性に勝った瞬間、見つめ合って無言で抱き合うラストシーン最高でした。
てか、自分が女やからアンヌに感情移入したけど
男の人が観たらまた違う感想なのかな。
誰にでも何かが響く作品でした。
デジタルリマスター版を鑑賞しました。初めて見ます。
同じところに子供を預けていて偶然出会った男女が、お互いに悩みながらも愛を育んで行くロマンス、とこれだけで説明しちゃうと元も子もないけど、やはり今に残る名作で、恋愛をめぐる気持ちの機微が精緻に表現されていた。しかもお洒落で綺麗。
女はスタントマンの夫を失った悲しみを、レーサーの新しい彼で埋めようとするけど、抱かれれば抱かれるほど前の夫の影がチラつく。前の夫は彼女にとっての青春であり、少女としての自分も全て受け止めてくれていた。しかし子供もいる身の今、自分はある意味で割り切った大人の恋愛を強いられなければならなくなる自分に葛藤する彼女は、結局セックスも半ばに帰ってしまう。こうした彼女の心の動きは、観客は映像を通じて説明されるけれど、男にとっては何の説明もなく帰らされてしまうので、たまったものではない。夜中ずっと寝ずに運転して会いに行ってるのにそれはないと嘆くのも当然だろう。
自分も男なので、見てるときは男側の視点で憤慨してたけど、改めて考えると男の方もかなり強引な行動をとってる。そもそも「愛してる」っていう電報を受け取って喜ぶのはわかるけど、じゃあすぐにでも会いたいからすぐに会うのは、彼女の事情とかそういうのガン無視で自分勝手でしかない。前の夫はどんなときでもニコニコで子供のようにじゃれ合ってくれるけれど、この男はどっか体を求めてる感が否めない。それは女だって悩む要素は多分にあるのである。
最終的に人間性を見つめあった両者は駅で改めて出会い、愛を確認し合う。ラストまで素敵なカタチで締めくくられるけど、ただのメロドラマで終わらないのは、全ての人が内包してる男性的部分、女性的部分を芯をくって表現されているからだろう。ここで描かれる恋愛はヘテロだけれど、その本質は形式にとらわれない。誰だってこの女のように勝手にストーリーを進めて説明もなく自分だけの恋愛を進行させようとするし、この男のようにセクシャルに相手の気持ちも考えずに求めてしまう。
この映画を見て素敵だなあと思うのも、こんなやつクズだって怒るのも正しい受け取り方だと思う。そういう自分勝手なところが、より深い関係を生んでいることを映画は示している。裾野がとても広い面白い作品でした。
あとは同時上映の「ランデブー」もおすすめでした。僕らがおもう静かなパリの街並みを爆音で疾走する爽快感と興奮。車が好きではない自分も、運転する気持ち良さと、暴走してしまう過激さを共有できてしまう危ない作品でした。
25年ぶりかな
2回目、25年ぶり。
二人とも子煩悩だったんだ(フランス人的に)。
部屋を注文して終わりと思っていたのに、そうじゃなかった・・・
ところどころ忘れていると持っていたら、ほとんど忘れている。
車のシーンが多くて良かった。
足にガソリンスタンドのシーンは良い!(ここは覚えていた)
同時上映の『ランデヴー』が最高!!
車シーン多い:ひと欠片の共感もなく…
一言で言えば退屈でしたわー。
ダバダバダ、ダバダバダ、ダーバーダ、というテーマ曲があまりに有名な男と女。
デジタルリマスターで上映とのことで観て参りました。
アヌークエーメがすんごい美人ってことだけわかったらいいでしょう。
なんしか車が走るシーンが多すぎるのです。
うるっさいエンジン音が耳障りです。
私、わき見運転の映像を見るのがすごく怖いんです。
事故の振りに思えてすごく怖い。
そんな私に子供にハンドル握らせるっつー、暴挙を見せるなんて!!!
心臓止まりそうでした。
前も見えないような雨の中、助手席をガン見してるのももう怖い怖い。
必死で、実際は走ってない走ってないよ、水量多くしないと映らないから必死で水かけてるだけよと、念じながら耐えました。
そしてなんとかラリーのシーンも、私には無駄としか。単純に好みじゃないだけで、好きな人には素晴らしいのでしょうが。
恋愛部分もさっぱり。
愛してるって電報うって、それみて男が女の元へと夜通し車を飛ばす。ここまではわかる。
で、裸でシーツに包まったのに、女は死んだ夫を思い出し、かぶさる男に体が開かない。はい、意味不明。だったら電報打つなよ。
ほんで白けて、電車と車で別れてパリに戻るんだけど、その間に思い直した(そうは見えんかったが?)ようで、男は駅で女を待ち、再び見えた2人は抱擁する、でthe end。えええええ〜わたしにはでんでんわかりまてんよおおおおーーーーー!!
アンヌさん、30代でしょうよ、自分の欲望は正確に把握して事に及んでよ。こんないい加減なのを女心の見本みたいにいわれちゃかないませんよ?やるならやる、突っぱねるなら突っぱねる。はっきりしよし。はたで見てたら張り倒したいやろね。
そんな感じです。
救いは、ポイント鑑賞だったのでタダだったということでしょう。
あ、なんか西部劇とか時代劇みたいな音楽も大げさでドン引きでした。
地平線から暴れん坊将軍がお馬さんにのって登場しそうな、刑事ドラマのクライマックスみたいな。なにあれ。
アンヌの元夫の歌う、フランス語のボサノバはよかったです。
映像美と音楽で鳥肌が立ってきます
はっきり言って、この映画ではストーリー自体、それほど重要ではない。フランシスレイの音楽とクロードルルーシュの映像だけで星5つの価値があります。その証拠に、会話しているシーンでも声をサイレントにして、その代わりにバックに音楽を流しているシーンを多用しています。霧に煙る桟橋、海岸線のシルエット、いく筋もの波模様、海鳥たち、老人と犬、ムスタングでの疾走、望遠レンズから撮る二人の抱擁、そしてバックにフランシスレイの音楽が流れる、それだけで背筋がゾクゾクしてきます。最初に観た時 、アヌークエーメが綺麗な洗練された大人の女に見えたが、その時のアヌークエーメよりはるかに年をとった今観てみると、可愛い少女のようにも見えてくる。
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