「今見ても…」オデッサ・ファイル ケイさんの映画レビュー(感想・評価)
今見ても…
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古さをあまり感じず、ジョン・ボイトがナチスの残党組織オデッサに潜入していく様が格好良く、緊張感もある。偶然読んだユダヤ人の手記から収容所長のロシュマンを追うことに没頭するボイト。ホームで突き落とされたり、恋人も襲われたり、命懸けで、敵は警察ほかあらゆる組織に身を潜めている。何万人も殺しておきながら、戦後は名前を変え、悠々自適に暮らしている。ロシュマンのユダヤ人への迫害は酷いが、命懸けで追いかけるかなと思っていたが、実は自分の父であるドイツ軍大尉を殺されたことへの復讐であった。記者なのに殺し屋より強かったり、殺し屋も一人しか追ってこなかったり、ロシュマン邸へ明るいうちから忍び込んだり、リアリティには欠けるが見応えはあった。
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