劇場公開日 1975年3月1日

「活劇部分は駄目」オデッサ・ファイル Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0活劇部分は駄目

2017年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

総合75点 ( ストーリー:75点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:65点|音楽:60点 )

 突然現れたイスラエルの諜報員達はどうやって主人公の活動を知ったのだろうか。描かれることなくいきなり彼らが登場するが、背景の説明がない。殺し屋は弱くて驚いた。城にいとも簡単に侵入出来るし電話が盗聴されていなかったりするのは、この時代の技術がまだまだ未熟だったのだろう。ファイルはどう使われてどのような結果をもたらしたのだろうか。そのような物足りないところもある。活劇の演出は不合格。
 でも総合的には楽しめました。旧ナチスの組織の話は色々と聞くので、社会に蠢くその活動に怖さと緊張感があった。組織に潜入するための準備と潜入するときの相手の警戒水準の高さとしつこい質問は見応えがあった。

 原作を読んでみたが、イスラエルの動きのことは詳しく書かれていてよくわかった。殺し屋のことは原作とはかなり異なっていて、活劇が駄目なのは映画の制作側の問題だった。主人公が乗り物語に重要な役割をするジャガーXK150Sが、映画ではメルセデスでただの移動の道具扱いになりたいした活躍をしなくなるのは残念。

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Cape God