「【”ヴィバルディを大音量で流し、目薬を指し、怪しい錠剤を呑み、ゲホゲホ、イッツ・ア・ショータイム!”今作は、或るミュージカル監督の物凄い熱量の異色の人生終末ミュージカルなのである。何だか、凄いなあ。】」オール・ザット・ジャズ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”ヴィバルディを大音量で流し、目薬を指し、怪しい錠剤を呑み、ゲホゲホ、イッツ・ア・ショータイム!”今作は、或るミュージカル監督の物凄い熱量の異色の人生終末ミュージカルなのである。何だか、凄いなあ。】
<Caution!内容に触れています。>
■冒頭から、ロイ・シャイダー演じるジョー・ギデオンの、何度も”ヴィバルディを大音量で流し、目薬指し、怪しい錠剤を呑み、ゲホゲホゲホ、イッツアショータイム!”のシーンが流れるが、段々ゲホゲホゲホの咳が酷くなっていく。
◆感想
・ジョー・ギデオンが監督するミュージカルの練習シーンは厳しいが、そこで披露されるエロティックで、前衛的で、アヴァンギャルドなミュージカルが秀逸である。
だが、良識的な関係者は”家族では観れないな・・。”と言っている。
・ジョー・ギデオンは到頭過労により倒れ、狭心症と診断され心臓手術を受けるが、その合間でもミュージカルシーンは続くのである。
彼の幻想なのだろうか。
・シニカルなのは、ミュージカル関係者が、ジョー・ギデオンがどれくらいの期間で死ぬと損害を被り、保険金により儲けが出るかを話し合っている姿であろう。
<そして、薄れゆく意識の中で、ジョー・ギデオンの前に美しい天使のような女性が現れる中、彼は死体袋に入れられるのである。
今作は、物凄い熱量の或るミュージカル監督の物凄い熱量の異色の人生終末ミュージカルなのである。>
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