オーソン・ウェルズのフォルスタッフのレビュー・感想・評価
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とにかく巨漢のウェルズの存在感
・放蕩息子の皇太子は後にヘンリー5世となり心を入れ換えて政治に取り組む
・口からでまかせの無頼漢フォルスタッフ(オーソンウェルズ)
・とにかく台詞過多
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オーソン・ウェルズという奇態
常々、この映画は観たいなぁと思っていたうちの一本です。ちらちらと目にすることのあったこの映画の画像に出てくるオーソン・ウェルズの顔。それがむやみやたらに私を惹きつけていたんですね。
で、観てみたら、予想を上回る奇態を演じてましたですね。彼が映っていればそれでよしと思えるほどでした。
でももっとびっくりしたのは、そうした彼の存在だけでなく、他の撮影の美しさ。戦闘シーンの壮絶さは、もしかしたら過去に観た中で一番のものだったのではないかと思うほどでしたし、タイトルロールあたりで映されている雲を背景とした人々の行進も、それだけで観て良かったと思えるほどの美しさでしたね。
それに、ちゃんとシェイクスピアの映画になってましたよ、これ。言葉の乱打、警句の浴びせうち。シェイクスピアの特徴のこれらは、いずれも映画にするのは難しそうにも思ったんですけど、それらの台詞過多に負けないぐらいの画力が、この映画にはありましたね。
こんな傑作を撮れまくるオーソン・ウェルズが、あまり映画を撮らせてもらえなかったっていうのが、なんともやるせないですね。
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