「愚かで醜い。でもそれこそがひたむきな人間の美しさなのかも」大きな翼を持った老人 えんぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
愚かで醜い。でもそれこそがひたむきな人間の美しさなのかも
とにかくバカバカしいんです。
そもそも話の始まりがもうタイトルまんまで、「ある朝 小さな漁村に 大きな翼を持った老人が漂着する。」
もうなんなんでしょうねこの破壊力。 荒唐無稽にもホドがあるというか。。
映像もね、美しい自然や町並み・じゃなく、どっちかというと庶民の騒然・雑然というか、薄汚れてて小汚いんです(笑)
けれどもそれが、そういうところこそがいいんです。
映画をみてると人間てホント、愚かでせわしなくて醜いという印象を受けます。 (とくにこのスペイン語系?ラテン系?の人たちが・とか云うと偏見ですか笑)
ときにはモメたりダマしたり、ケンカのときも基本相手の話なんかきかないもんだから収拾つかない。
でもそんな行動の根底には、とにかくみんな幸せになりたい!という素直で率直な感情があるのだとわかります。
そんな日常が、ともすると陰湿になりそうなところがむしろ清々しささえ感じるのは、たぶんそういう率直さが開放感をもつからではないでしょうか。
明日のことはわからない、今日を生きぬきたい。
モラルとか美徳とか、そんな綺麗事つべこべ云ってるヒマなんかないのよアタシタチ! て感じ。 人間はホント愚かで醜く、そして逞しくて 美しい。 基本コメディなので笑いもあります☆
絶版、しかもPAL以外の規格DVD化すらされてないみたいで 日本で見られる可能性はほぼゼロかと思いますが、まあもし機会があれば!!
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えんぞさんのコメント
2021年7月25日
>きりんさん
えっ あっ まさかここにコメントいただけるとは びっくりでした。
オンラインでも観られる情報までありがとうございました、自分も助かりまして早速チェックいたしました☺