「貴重な水源 ビッグ・マディ」大いなる西部 こころさんの映画レビュー(感想・評価)
貴重な水源 ビッグ・マディ
クリックして本文を読む
壮大な楽曲が広大な大地をイメージさせる。
アメリカ東部出身の紳士的なジェームズ・マッケイ( グレゴリー・ペック )が、テキサスに住む大地主テリル家の娘・婚約者パット( キャロル・ベイカー )のもとを訪れる。
テリル家と対立する大地主ヘネシー家の主人・ルーファスを演じたバール・アイヴスの演技に魅せられる。怒り、悲しみを孕んだ眼差しが秀逸。
凛として美しいジーン・シモンズは、グレゴリーペックに相応しい。
身長189㎝のグレゴリーペックが騎乗するシーで、馬が小さく見え、馬が辛そうに見えた(笑)
やはり水は貴重だ。
NHK-BSを録画にて鑑賞
コメントする
Gustavさんのコメント
2024年7月21日
こころさんへ、
ウィリアム・ワイラー監督は敬愛する監督の一人で、「ローマの休日」以外話題に挙がらないのが一寸残念に思っています。代表作全て観ている訳では無いのですが、ワイラー監督の演出美を堪能するなら他に、「女相続人」「探偵物語」「必死の逃亡者」「友情ある説得」「コレクター」と挙げることが出来ます。機会があればお薦めします。
Gustavさんのコメント
2024年7月20日
こころさん、共感とコメントありがとうございます。
バール・アイヴスの信念を貫く頑固さがいいですよね。作品は他に「エデンの東」「熱いトタン屋根の猫」しか観ていませんが、「エデンの東」の人の良さそうな保安官役も印象に残ります。この作品の演技が特に良いのは、ワイラー監督の演出の巧さにもあります。サイレント時代は西部劇専門で、その後様々な作品、文芸物・舞台劇からスペクタクル作品までと幅広いジャンルで安定した力量を見せてくれました。名監督の条件には、脇役迄きめ細かい演出が行き届いていることが挙げられると思います。