「敵軍将校の捕虜を丁重にもてなす余裕があった貴族主導の第一次世界大戦」大いなる幻影(1937) Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
敵軍将校の捕虜を丁重にもてなす余裕があった貴族主導の第一次世界大戦
まあ映画で理想主義的かもしれないが、フランスとドイツの戦争で、将校間でこれ程の敬意と配慮と親近感があり得るということに驚かされた。まあある種、欧州の貴族階級意識の反映でもあるのだろうが。
これらが第二次世界大戦では見事に消え失せ、特に日本は酷い扱いを捕虜にしているわけであるが。
まあ、映画史的には、また歴史的にも大変に興味深い部分はあったが、お話としては、かなり古臭い感じもした。特に脱走後のジャンギャバン演ずる軍人と未亡人との交流がとってつけたかの様に感じてしまった。
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Kazu Annさんのコメント
2021年12月11日
いなかひとさん、コメント有難うございます。
全く、同感です。
やはり、映画の評価にはその時代的背景が関係していますね。
とは言え、時代を乗り越えた感動作にも時々出会えるので、古い映画をかなり漁っています。
いなかびとさんのコメント
2021年12月10日
名作として評判も高く、評論家も絶賛している映画ですから、凄い感動を得る事ができると期待していました。先日、始めて観てみました。悪い映画ではなかったのですが、思ったほどの感動を味わいませんでした。1937年製作時での反戦映画の先見性と人類愛の訴えが評価されたのだと思います。