大いなる男たちのレビュー・感想・評価
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3000頭の馬の移動シーンがすごい。そこだけはわかった(笑) 南北...
3000頭の馬の移動シーンがすごい。そこだけはわかった(笑)
南北戦争後の和解はなんとなく理解。で、南北戦争ってどっちが勝ったんだっけ。
後、メキシコとフランスがなんでかんでくるのかがよくわからなかった。世界史知らないです。
そんな不勉強な私には、とにかく馬🐎、馬🐎の作品でした。
BS12字幕版鑑賞
「風と共に去りぬ」の後の南部
南北戦争が終わって、私費で戦争に参加していた南軍の将校は自分の農場に火を放ってメキシコへ落ち延びる。
「風と共に去りぬ」のラストでは、戦争で焼け落ちた南部の街を背に女主人公が復興と人生の再生を誓う。だが、この映画の前半では、自らの手で屋敷を焼く男の姿が描かれる。
男って、負けに弱い。それに比べて女は負けてからが強い。
そんなことを思いながら映画を最後まで見ると、この映画が描こうとしていることが「いかに負けるか」ということであることに気付く。
メキシコ革命軍に騙されて、3000頭の馬を差し出してもらうように、かつての敵に頼まなければならない屈辱。この南軍の将校にとっては二度目の敗北である。
しかし、今は除隊した北軍の将校もまた、その敗北にとことん付き合うという気風の良さを発揮する。
彼は映画の冒頭で、南軍のリー将軍が三日前に降伏していたことを知らずに南軍の防衛線を攻撃している。多数の南軍兵士が戦死したことが無駄死にであることを知った彼は、ここで戦争の無意味さを痛感したに違いない。
それに、勝利した側で戦った彼にしても、一体何が手元に残ったというのか。70人いた部下は10名までに減ってしまった。
メキシコ革命という他人の戦争に巻き込まれ、漢気を貫くことを選んだ者たちの、粋な負けっぷりを描いている。
熱い男たちの友情物語
総合:60点
ストーリー: 60
キャスト: 70
演出: 65
ビジュアル: 75
音楽: 65
ジョン・ウェイン演じる元北軍のヘンリー・トーマスとロック・ハドソン演じる元南軍のラングドン大佐。元は敵同士とはいえ、自分の義を通して生きてきた二人にはたがいに通じるものがあった。荒々しいこの時代ならではの彼らの交流だが、生命や部下や家族を背負っている者ならではの価値観と生き様を見せてくれる。大量の馬を連れて砂漠を行進するのは壮大な映像になった。
ただで元敵軍のために命懸けの苦労を無駄にするのは大きな決断だと思うので、もう少し部下たちとの関係や、最後に馬を届けて金が貰えなくなる部下への配慮なんかも描いて欲しかった。馬を脅し取る革命軍は万歳だろうが、馬を買う契約をしていたのに突然に敵軍に馬を無料でやると言われた皇帝側の買い付け担当は悲惨。敵に馬を献上した形になっては帰っても罰が待っているだろうし、その後の彼らのみすぼらしい末路が案じられる。このまま友情も皇帝への忠誠も見せることなくただのやられ役にするには可哀想。
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