「ただ好き」エンパイア レコード nonoさんの映画レビュー(感想・評価)
ただ好き
“ただ好き”
この表現が自分的に一番しっくりくる
ストーリーはとっ散らかっているし、何の脈絡もない会話やシーンが突然出てくるし、キャラクターの行動に引くことも多々、それぞれに悩みがあるっていう青春ストーリーにはよくある流れの導入も雑だし…
それでも、ただ好きだなぁと思いました笑
第一に音楽、そしてレコード店の雰囲気に登場人物たちのキャラクター、ファッション、時折メタ的にカメラ目線で語る演出も、冒頭の街の撮り方も、突然始まるデブラのお葬式も、最後のライブで高いハスキー声で幸せそうに歌うレネーゼルウィガー演じるジーナも。
この世界にずっと浸っていたいと思わせてくれるし、もっともっとこの人たちを見たいと思わせてくれる。
なんか自然と、彼らの過去や語られていない今や、未来を想像してしまう自分がいました。
一貫したストーリーとして観るとウーンと思うところは多いけれど、一つ一つのキャラクター同士のシーンに、いいなと思わされることが多かったな〜!
特にデブラのシーンはどれも好きだった!
リブタイラー演じたコリーがずっと苦手で、普段ささやき声のお嬢様なのに時々おかしい感じや、本音とか本性が見えない感じが不気味だったけれど、途中ジーナからクスリやら嘘つきやら暴露され、妙に納得。
危なっかしくて身勝手なティーンエイジャーっぽさが一番出ていたのかもなと認識し直しました。
それとすごく気になってた、マークの短命っぽい演出…そう思ったのは自分だけなのかな?
薬入りケーキを食べた後に見た妄想混じったテレビの中のセリフや、最後の車とか、アップになるたびにただ楽しそうに笑ってるけど一番儚さそうな感じとか…
うーん、、考えすぎか。
とにかく好き!!
あの世界に浸りたくてまた観ると思う。
おすすめしたい友人が1人浮かんだので、連絡しようと思います。