エル・マリアッチのレビュー・感想・評価
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サム・ペキンパーとタランティーノの影響受けているじゃん
イタリア製ウェスタンとわらの犬じゃん。
サム・ペキンパーとタランティーノの影響受けているじゃん
ど何も知らない吾輩は気軽に見る。
見終わって、同じ様な映画があるのを知る。
超大作 = 良い映画とは限らない
一杯やりながら観るにはピッタリな作品
【”メキシコの街に現れた、黒い服とギターケースを持った二人の男。”マリアッチのギターの音色も印象的なメキシコギャングを描いた、ロバート・ロドリゲスの名を挙げた作品。】
ー メキシコギャングの人間の皮を被った非道な姿は、コーマック・マッカーシー著作の”血と暴力の国”を代表とした数作で描かれている。
映画で言えば、「ノー・カントリー」や、「悪の法則」で、その様は描かれている。ー
◆感想
・”マリアッチ”と言う、メキシコ独自の楽曲を奏でる男と、ギャング集団のドン、モコとその手下と思われる獄中にあったアズールとの“人間違い”が起こした事件を、シンプルに描いている。
シンプル・イズ・ザ・ベストを地で行く作品である。
・モコの情婦でありながら、マリアッチを匿う、バー経営を任されたドミノの存在が今作に華を持たせている。
その哀しき最期にも・・。
<今作をきっかけに、ロバート・ロドリゲス監督はその名を上げ、続編が作られたようであるが、その理由が良く分かる、シンプル・イズ・ザ・ベストの典型的な作品である。>
不条理には不条理を
気弱で売れない音楽家がギャングの抗争に巻き込まれ、大切なものをほとんど奪われてしまうという悲惨な物語を、緩急の激しい絶叫マシン的コメディとして描いた良作。『フロム・ダスク・ティル・ドーン』のあの露悪趣味はここから既に始まっていたんだな…と納得した。
銃器と取り違えられて盗まれてしまったギターを取り返すべく、ギャングたちの絶え間ない暴力の合間を必死に奔走する主人公のマリアッチだったが、ラストではギャングに意中の女を惨殺され、そのうえ片方の指を吹き飛ばされ、音楽家としてのキャリアを永遠に断たれてしまう。
しかし彼はその場に落ちていた銃を手に取るや否や、高笑いしていたギャングめがけて容赦なく銃弾を撃ち込んだ。彼はギャングの根城に踵を返し、殺された女の飼っていた犬をバイクに乗せて、どこかへと走り去っていった。ゴツいバイクにフワフワした犬という取り合わせが、この映画の不条理な顛末をそのまま寓意しているようでかなりよかった。
抗争に巻き込まれるうちに精神的にタフになっていく主人公は『フロム〜』の吸血鬼たちとの死闘の中でどんどんハードボイルドに練磨されていくケイトと重なる部分が多い。
まあ、所詮ナンセンスなコメディだから、と開き直ってしまえばそれまでだが、私はここにフィクションならではの滋養作用を感じ取る。
どんな不条理も乗り越えてしまう不条理な登場人物の存在というものは、我々に笑いと同時にある種の爽快感を与えてくれる。我々がふだん巻き込まれている数多の小さな不条理を、我々の代わりに吹き飛ばしてくれたかのような爽快感。
フワフワした犬を乗っけた禍々しいバイクに跨りながら荒野を駆けていく彼を、バカバカしいと嘲笑う一方でやけにカッコよくも思えてしまうのは、つまりそういうことなんだと思う。
とばっちり
ロバート・ロドリゲスが自費7000ドルで作ったインディーズ映画。...
ロバート・ロドリゲスが自費7000ドルで作ったインディーズ映画。『デスペラード』の面白さによってどうしても見たかったのに、レンタルビデオ店には置いてない・・・ようやくwowowで放映してくれた。
普通に観ても面白いのだけれど、やはりロドリゲスの原点を探れるとなると尚楽しい。コミカルな小物や電話のプッシュボタン押しが早いホテルのおっさんがいい。
『デスペラード』を改めて確認すると、マリアッチがどうして殺しの道に入ったのかわかる序章のようなものだけど、左手の甲を撃ち抜かれたためギターを断念せざるをえなかったんだろうなぁ。アントニオ・バンデラスによって、ちゃんと大事なシーンをリメイクしているし・・・
雰囲気を楽しめる映画。
ロドリゲスのはじまり
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