「フランスの雌狼」エドワードII jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
フランスの雌狼
デレク・ジャーマンが 同じゲイで、無神論者のクリストファー・マーロウの戯曲を元にした作品
作家と監督の同性愛への弾圧、偏見に対する激しい怒りは理解出来るが、現在では 王とその愛人が バカップルに見えてしまうかも
でも、シェイクスピア以前に こんな作品があったことには、驚く
奔放だったマーロウは、愛に生きた王に シンパシーを感じたのだろうか
(そして 王と同じく謀殺?される… )
映画では ティルダ・スウィントンの冷たい美しさと共に、王妃イザベラの 怒りの蓄積と変貌の方に目がゆく
監督は 製作費に苦労したらしいが、当時からすると 前衛的な作品になった
話は わかり易い
「民衆なんて 貧乏の残り火からあがる火花」
と ガヴェストンが言っている
権力者も闘争に明け暮れ、王の資質の無いエドワードⅡ は 雌狼に喰い殺された、と言われる
(映画では 臣下の首に噛みつき、殺す)
そんな時代だったのね
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