「多様化する性へのアンチテーゼ?」悦楽共犯者 月野沙漠さんの映画レビュー(感想・評価)
多様化する性へのアンチテーゼ?
2015/10/20、VHSで鑑賞。
複数の人物が自慰行為で快楽を追求するという設定で、キム・ギドク監督のメビウスを思い出したけど、この作品のほうがよりシュールですね。
男3人女3人、それぞれが現実でもお互い少しずつ関わり、妄想では自慰の対象にしたりされたりしながら、シュールで複雑で摩訶不思議な関係が知らぬうちに築かれていくのが面白い。
その自慰の行為は何が気持ちいいのかわからないものもあります。とくに郵便配達員の女の自慰、あれだけは何が気持ちいいのかさっぱりわからんwキャラクターも何を考えているのか不思議な女だったw
6人が妄想の中で変にリンクしている関係が面白かったのですが、最後、妄想が妄想から現実に飛び出して超常現象っぽく終わったのは残念。
この作品の主題は現代社会の中、人間関係が複雑になり、いろんなメディアが発達してきて、恋愛感情の現れ方も複雑化していることへのアンチテーゼかな?と感じた。
コメントする