「「駅馬車」の前に「駅馬車」なく、「駅馬車」の後に「駅馬車」なし‼️」駅馬車(1939) 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
「駅馬車」の前に「駅馬車」なく、「駅馬車」の後に「駅馬車」なし‼️
もうかれこれ30年くらいずーっと考えてます。「駅馬車」と「荒野の決闘」、どっちが上だろう?というかどっちが好きなんだろう?西部劇の双璧であることは間違いないけど、果たしてどっちが上だろう?西部劇として、ジョン・フォード監督作品として、映画として・・・9人の乗客を乗せた駅馬車がアリゾナからニューメキシコまでひた走る。乗客はアル中の医者、騎兵隊の夫を訪ねる若妻、復讐の鬼と化した脱獄囚リンゴ、若妻に想いを寄せる賭博師、リンゴを追う保安官、臆病な酒商人、町を追放された商売女ダラス、公金横領の銀行家、そして気の小さな御者。それぞれに事情を抱える9人が、若妻の出産、インディアンの襲撃で力を合わせ、リンゴは3人の無法者と対決、保安官に見送られながら愛するダラスと共に旅立つ・・・9人の乗客それぞれのドラマで魅せながら、後半の凄まじいアクションで大興奮させてくれる‼️まさに映画の教科書‼️インディアン襲撃のシーンの駅馬車から馬へジャンプする命がけのスタントアクションなんか今見ても絶対出来ないと思うし、若きジョン・ウェインもカッコいい(ショットガンを回転させながら装填したり、ランプで煙草の火をつけたり)‼️ジョン・フォードを敬愛する黒澤明監督が「七人の侍」を製作する際に発したコメント "人間を描く手を緩めずに、壮大な活劇を撮りたい " はこの「駅馬車」という作品の事が頭にあったのではないでしょうか。やっぱり「駅馬車」だな、今の気分としては・・・
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