「ハリウッド式エンターテインメントのお手本の様な作品。」エイリアン2 たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
ハリウッド式エンターテインメントのお手本の様な作品。
凶暴な異星人との闘いを描く『エイリアン』シリーズの第2作。
ノストロモ号唯一の生存者リプリーは、脱出艇で宇宙を彷徨っていたところを救出されるが、ハイパースリープしている間に57年もの時間が経っていた。
エイリアンのトラウマに苦しんでいたリプリーは、自らの過去に決着をつけるため、エイリアンの調査に向かう海兵隊達と行動を共にする…。
監督は前作のリドリー・スコットから、『ターミネーター』や『ランボー/怒りの脱出』(脚本のみ)などで注目されていた、後のオスカー監督ジェームズ・キャメロンへと交代。脚本も担当している。
第59回 アカデミー賞において、視覚効果賞と音響編集賞の二冠を達成❗️
前作は密閉空間でエイリアンがジワジワと迫ってくる様なホラー的な要素が強い作品だったが、本作では作品の方向性が変更されており、よりアクション映画的な趣きが強くなっている。
今作において前作の主人公リプリーと共に闘うのは屈強な海兵隊の隊員たち。
軽口を言い合い「HAHAHA!」と笑い合う様な、現代から見ると少々テンプレート的なキャラクターとして描かれている。
彼らの装備はカッコ良いのだが、各キャラクターの個性がイマイチ立っていない様に感じる。
短髪の女兵士とアンドロイド以外正直区別がつかなかった。
エイリアンが登場してからは正にジェットコースターの様な手に汗握る展開が続き、かなり興奮したのだが、エイリアンとエンカウントするまでは正直かなり退屈。
エイリアンが海兵隊員たちを蹂躙していくという展開は分かっているのだから、もっと早くアクションに移行すれば良いのに。
前半は睡魔と戦いながら鑑賞していました。
映像やエイリアンの造形は前作から大幅に成長。30年以上前の作品とは思えない迫力とリアリティがあります。
また、ホラー要素が薄くなったとはいえ、やはり突如襲いくるエイリアンにはかなりドキッとさせられます。
ジェームズ・キャメロンらしい王道のエンターテインメント作品に仕上がっており、今に至るまで語り継がれているのも納得。
ただ、個人的には『1』の方が綺麗に纏まっており個々のキャラクターが立っている様に感じました。
『1』派か『2』派かで答えるなら、自分は『1』派です😅