エイリアン2のレビュー・感想・評価
全90件中、1~20件目を表示
最後までハラハラドキドキ
【はたして生物としてはどちらが真っ当なのか】
前作より大きくパワーアップして帰ってきた本作。なにが違うかというと、まず前作ではエイリアンと戦ったのがただの宇宙船の乗組員たちでしたが、そんな素人同然の奴らとは違い、今回は屈強の海兵隊員どもが乗り込みます。しかも狭い宇宙船じゃなくて、広大な植民基地が舞台。エイリアンも今回はタイトル通り、大挙して押し寄せます。しかも女王エイリアンがラスボスです。リプリーは前作で飼い猫を救出しますが本作では人間の女の子を救出します。もう色々グレードアップした本作。前作はただの序章で、本作がメインディッシュです。
57年間も冷凍睡眠のまま宇宙空間を彷徨ったリプリーと飼い猫。偶然通りかかった船に救助され地球へ帰還します。証言が信用されず、頭イカれてる!と決めつけられるリプリー。
仕事も誇りも奪われ、自身も悪夢に悩まされます。そんな中、忌まわしき星で入植民157人が消息不明の連絡が。色々決着をつけるため、リプリーはアドバイザーとして調査隊に加わることに。
調査隊の海兵隊員たちは、威勢はいいですがどうしても敵を甘く見がちです。素手やタンクトップなど薄着で威勢よく巣の中へ突入しちゃいます。しかも大気製造プラントに弾が当たると核爆発するらしく、発砲禁止に。そら死ぬわ。全滅の危機に陥りますが、リプリーの機転でやっと3人だけ救出成功。無能の現場指揮官に代わり、いつのまにかリプリーが指揮を執ることに。さらに救出したヒックス伍長となにやらいい感じに。しかし、海兵隊員よりも強い普通の女性って、どうなんでしょうか…。
なにしろ主役のエイリアンさんが出てくるまで始まってから1時間以上待たされます。しかも出てきたら大量に押し寄せてきますので、どんな形でどんなことをしてるのか、詳細がよくわかりません。隊員たちも混乱していますが観客も混乱します。
今回は前作よりさらに高性能化した人造人間、ビショップが隊に同伴しています。見た目も人間と区別がつきません。ナイフ遊びで怪我をする茶目っ気も。もう海兵隊員全員人造人間でよくないっすか?人間にあんな危険な任務させちゃ人権派団体が黙っていないと思います。
住民は全滅しており、なぜかちっちゃな女の子だけがひとり生き残っていました。最初は誰にも心を開きませんでしたが、リプリーによく懐き、最後は「マミー!」と抱きつかれリプリーの母性本能をくすぐりまくります。エイリアンの赤ちゃんを火炎放射器で大量に焼き殺したリプリーvs怒ったお母さんエイリアンの「母性対決」はリプリーに軍配が上がり映画は幕をおろします。
本作でエイリアンが人間を殺す目的がはっきり描かれました。それは繁殖のため。人間を幼虫の養分にしたり寄生して変態したりに利用します。そして彼らは女王を中心に昆虫のような真社会性を持っており、母なる女王のためには我が身を省みず敵と戦います。一方の人類は金のため、楽しみのために他の生物を殺す唯一の生き物です。大変利己的。果たして生物としてどちらが真っ当なのか。本作はそんな問いを投げかけてきます。
続編にしてはやるね。
リドリー・スコット監督の大ヒットSFホラー『エイリアン』(1979)の続編を『ターミネーター』(1984)のジェームズ・キャメロンが監督。脚本も彼が担当している。
R・スコットは最近になって続編を他人に任せた事を後悔していると発言したとか。その際、具体的な名前を出したかは把握していないが、いずれにせよJ・キャメロンの脚色に不満があると言いたいのだろう。
SFでありながらゴシックホラーのような印象の前作でフェイス・ハガー、チェスト・バスターと姿を変えながら、なかなか実体を現さないエイリアンには中世の古城に潜む吸血鬼をも連想させるが、一方でその容姿や生態は既存のどんな生命体とも相容れない存在。
しかしキャメロンはエイリアン・クイーンを登場させることでエイリアンを蟻や蜂のような既知の生態を持つ存在に置き換え、更には派手な戦闘シーンを伴うSFアクションへと作品を変質させたうえ、前作では言及されなかった種族名ゼノモーフ(何度も観てるが、本作でこの言葉が使われていることを今回初めて認識)を用いるなど、遠慮なくシリーズの世界観や基本設定を上書き。
それだけでもスコット監督が気分を害する理由に値するのに、前作ではファイナルガールに過ぎない受動的な存在だったリプリーをみずから望んで困難に立ち向かう自立した母性の持ち主へと変容させている点は『ターミネーター2』(1991)のサラ・コナーの設定にそのまま転用されている。
『エイリアン』の続篇で『ターミネーター』の続篇のリハーサルをやられたとスコット監督が感じたとしたら当然のことだと思うし、アンドロイド・アッシュの機種がハイパーダインシステム120-A/2なのも、「ほんとはサイバーダイン社製にしたかったんじゃ」と、意地の悪い想像を巡らしたくなる。
ただ、本作でスコット監督のフランチャイズを荒らすことになったキャメロン監督も『ターミネーター』の資金繰りで作品の権利の多くを手放したばかりに、自身の意に添わぬかたちでシリーズ3作目が作られる羽目に。
スコット監督の気持ちも分からないではないが、「大目に見てあげなよ」という気もする。
本作が成功したのは新機軸をうち立てたキャメロン監督の発想や技量もさることながら、リプリーを演じたシガニー・ウィーバーの存在があればこそ。
今なお派生作品が次々作られるが、初期シリーズほどの感銘が得られないのは、それらがもはや『エレン・リプリー物語』ではなくなっているからだと自分は思う。
キャメロン監督の下積み時代からの盟友ランス・ヘンリクセンは『ターミネーター』の主役の座をアーノルド・シュワルツェネッガーに譲った論功行賞からか、本作では善良なアンドロイド、ビショップ役に抜擢。シリーズの準レギュラーに。
前作でも見られた爆破タイマーの設定時間よりも先に小規模爆発が起こる場面にはリアリティを感じないが、そんなことを差し引いてもよくできた傑作。かつては「映画史上もっとも成功した続篇」と評価されていたことも。
ジョンジーだってきっと「続編にしちゃ、大でき大でき」と誉めてる筈?!
NHKーBSにて視聴。
一作目を抜かして本作だけ放送したのは、最近作品が被りまくりの「午前十時の映画祭」に配慮したからか。ひょっとしてクレーム来ちゃった?
懐かしい➕α
パワーローダーは無いでしょ…
グロかった。
やっぱりサンプルを持ち帰ろうと言われたとき、バカヤロー!それが原因で前回全滅しかけたんだよ!とツッコミを入れたくなった。
でも…、ちょっとメタいけど、そのセリフさえ出ればこの物語、何度でもループできるね笑
リドリー・スコットのエイリアン
記憶していた期待値が高すぎたのか以前ほどのインパクトを感じなかった...
ジェイムズ・キャメロンはリプリーと同じ夢を見たか。
一般市民の女性が人類の存亡をかけた戦いにおいて重要な役割があると知らされ、兵士とともに戦う。彼女を助けようとする兵士は傷つき、女性は自ら強大な敵を倒す。
このプロットは同じ監督によって少なくとも二回使われ、二回とも大ヒットした。
そう。ジェームズ・キャメロンの「ターミネーター」(1984年)と、1986年の本作だ。
ターミネーターでは、リンダ・ハミルトン演じるサラ・コナーが未来からやってきたカイル・リース軍曹とともにターミネーターと戦う。
エイリアンでは、リプリーが企業からの要請をうけて、エイリアンのいる惑星LV426に戻る。同行するのは海兵隊で、最後まで一緒に戦うヒックス伍長を演じるのは、「ターミネーター」でカイルを演じたマイケル・ビーンだ。
前作を手掛けたリドリー・スコットは「続編については相談すらなかった」と語っている。これは推測だが、スタジオ側はターミネーターをヒットさせたジェームズ・キャメロンに、「宇宙でターミネーター」をやってくれと依頼したのではないか。
前作で冷凍睡眠に入ったリプリーは、永遠に宇宙をさまようことになりかけていたが、偶然救出されて目覚めた。なんと、57年間眠っていたという。
リプリーはエイリアンの話をするが、信じてもらえない。むしろ貨物船を爆破したことを非難される。しかも、エイリアンに遭遇した未知の惑星LV426は、今では植民地になっていた。20年以上エンジニアが住んでいると説明される。
リプリーは貨物係と働く。毎晩のように腹をやぶってエイリアンが生まれる悪夢を見ている。
企業側の人間で、バークという人物が海兵隊をつれてやってくる。植民地と連絡が取れなくなったという。リプリーに、海兵隊と一緒に惑星にいってほしいと頼む。任務を請け負ってくれたら、航海士に戻すという条件を提示される。
いったんは断るリプリーだが、悪夢にうなされて目覚めた夜。自らのトラウマと対峙し、惑星に戻る決意をする。
本作が作られた1980年代は、アメリカはソ連と冷戦状態だった。
それを踏まえると、エイリアンはソ連なのか、という推測も可能だが、そうとも言えない。
作中で核爆発について言及するシーンがあるから、冷戦における核抑止論は視野にいれているだろう。
ただ、本作における「戦争」はもっと深いところに原因があると考えられる。
気持ち悪さ倍増!!
シリーズ化を決定的にした、SF戦争アクションの傑作。
最新作『エイリアン ロムルス』鑑賞前にBlu-rayで復習。
シガニー・ウィーバーはほんの少し歳を重ねたものの、冷凍睡眠ポッドで彼女だけがスキャンティーだったりして相変わらずセクシーだ。女性海兵隊員からは〝白雪姫〟と言われる。
『ターミネーター』(’84)で一躍注目の監督となったジェームズ・キャメロンが、サラ・コナーよりも先にエレン・リプリーを戦士に進化させたヒット作。
『ターミネーター』で戦闘型サラ・コナーを知らずに終わったマイケル・ビーンが、本作で戦闘型リプリーと共闘した。
前作から7年後、公開時のキャッチフレーズは…“今度は戦争だ!”
前作の世界的ヒットを受けて続編の製作を決めたウォルター・ヒルが組み立てたコンセプトに基づき、ジェームズ・キャメロンが脚本を執筆したのだが、その時期キャメロンは『ターミネーター』と『ランボー/怒りの脱出』の脚本も書いていたというのだから、なんだか凄い。
公開は『ターミネーター』より後になったが、キャメロンの起用は『ターミネーター』製作より前なのだ。
ノストロモ号を爆破して脱出したリプリー(シガニー・ウィーバー)と猫のジョーンズを乗せたシャトルは、57年間も宇宙を浮遊していたという。
これはこれで驚きなのだが、リプリーはエイリアンに遭遇したあの小惑星LV-426に開拓民が入って20年も経っているということに驚いても、技術の進歩に戸惑うような場面はなかった。もう発達しきっていて57年くらいではさらなる進歩はなかったのだろうか。
サルベージ船に救助されたリプリーが収容された、地球軌道に浮いている中継ステーションは、〝会社〟が地球との中継拠点として運営しているのだろうか。そこで諮問会議にかけられたリプリーは、ノストロモ号を爆破した責任で貨物係に左遷され、そのまま従事しているのだから、やはりそこは〝会社〟の中なのだろう。
それにしても、57年経っても責任を追及されるのだから厳しい。
ところで、ウェイランド・ユタニという会社名は本作で示されていただろうか。それを気にして観ていた訳ではないが、前作同様〝会社〟としか呼ばれていなかったような気がしたのだが。
背広組がみんな襟の後ろを立てているのが、なんとも可笑しい。
さて、リプリーが同行する〝植民地海兵隊〟とはいったい何なのだろうか。軍の部隊だとは理解するが、どこの軍なのだろう。彼らは統率された軍の一部隊というより、傭兵部隊のように見えた。
剛腕の女性隊員が「(エイリアンの)いる場所だけ教えてくれれば退治してやる」とふざけ半分に言う。
「本当に退治してほしいわ」とリプリーは返すが、「できるものならね」と付け加えたかったのではないか。
一行がLV-426に到着すると、開拓基地の生存者は少女一人だった。
エイリアンがカプセルに保存されている研究施設は実に不気味で、それが蠢いてガラス越しに醜い生殖器を晒すのだから、身の毛がよだつ。
隊員たちがエイリアンと遭遇すると、原題が示すように、エイリアンが大群で襲ってくるという、前作のホラーっぽい恐怖とは質が異なる恐ろしさの死闘が展開する。
LV-246には大気を地球型に変える工場があり、そこで発砲すると大爆発を起こすという緊張感の中で、隊員たちは初めてエイリアンに襲われ恐怖と錯乱に陥るという仕掛けが面白い。
リプリーが少女ニュート(キャリー・ヘン→本作以降の芸能活動はない)を救うための戦いが物語の主軸となっているのだが、合成人間ビショップ(ランス・ヘンリクセン)が敵か味方かというサスペンスがあったり、やはり〝会社〟から密命を受けていたバーク(ポール・ライザー)の暗躍があったりと、飽きさせない。
ニュートを助け出したリプリーにエイリアンが迫る万事休すのタイミングで、ビショップの降下艇が颯爽と浮かび上がってくる名場面は、何度見ても熱い。
多くの専門家が続編として成功した稀な作品だと評価したとおり、ある意味で高温多湿な前作よりもエキサイティングに楽しめるアクション巨編だ。
そして、リプリーがエイリアンと戦うというシリーズのコンセプトを決定づけた作品でもある。
右手にパルスライフルを持ち、左手に少女を抱いたリプリーの姿は凛々しい限りだが、銃規制主義のシガニー・ウィーバーは銃を持つ役に抵抗があったようだ。
『Aliens』直訳すると『エイリアン達』誰がAliens?
猫のジェームズに向かって
リプリーは言う。
『あなたは駄目よ。ここにいて』
『エイリアンと言っても密入国したメキ〇〇人と違うぜ』
正に、この映画のテーマ見たいなもの。
『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』とテーマは同じ。と感じる。
さて、まれに見る傑作な続編と言われるが、正編は寧ろ序章に過ぎないと感じる。この映画こそ本章なのでは無いだろうか?
SF映画として見るよりも、ある戦争への回顧になっている。もっとも、戦争解釈が相変わらずの所は完全には払拭出来ないが、海兵隊の狂気は『フルメタル・ジャケット』に匹敵する。
さて、シリーズとして見た場合『過酷な運命』過ぎる。ましてや、少女にとっては“終末旅行”なのだが、『夢を繋いで』と少女へ語るリプリーの言葉を取りたい。そして、この怪物達が知的生命体である事を望む。見方を変えれば二回目の世界大戦に於ける黄禍論の対象が、我々であったように。
『そして少女は夢を繋いだ』とした結末を望む。
次は戦争やけん
0245 お前の娘は既に死んでいる!ヒデブ!
1986年公開
劇場で見てない、ってどういうことやねん!
当時軽トラックの運ちゃんをやっていて精神的に結構
追い詰められていた覚えがあり、映画まで気がまわらんかったなー。
ま、それはおいておいて
何回でも観れますな。
1作目で冷凍移動になったリプリーが地球を通り過ぎて回収される
って、こんな死に方したくないよなー。
で、LV-426でアクシデント発生!
君は行ったことあるよね。頑張ってくれ。
また戦争の道具にするんちゃうの?
おいおい、俺を信じてくれよー。この目をみてくれ!
お前はケンシロウに舌をきられたチャラキャラか?
現地着で隊長然とした隊長は後方でビビりながら
お前ら軍隊の誇りを忘れるな!ってそらバスケス怒るわ。
で、自信満々の海兵隊兵士は徐々にこれはマズいんとちゃうの?
と気後れしていくが、やっぱりやられるわけで。
ハドソン「早いとこ核爆弾落として早よ帰ろ!」正解ですわ。
しかし輸送機墜落!
ハドソン「進退極まったぜ!」いいわー
とセリフの妙と緊張感を絡ませ物語は進行。
終盤母性本能爆裂のリプリーはニュートを見捨てられない。
でニュートが磔にされ卵が孵化する時はこちらも悲鳴を上げたよ。
最後ホッとした瞬間ビショップが八つ裂きにされるところもビビるし
しかしパワーローターでクイーンをぶん殴るところは拍手喝采!
キャメロンはホラーではリドリースコットにかなうわけないので
今度はアクションにした、と。
本当に頭のさえる方の考えはオドロキますよね。
100点
クイーン戦から最高
やはりクリーチャー・ホラー(という言葉があるかは置いといて)の醍醐味は新種!ラスボス!
クイーン出てから断然面白い。
あとビショップめっちゃいい…
俳優名調べてもれなくネタバレを喰らうという。お気をつけあれ!
全90件中、1~20件目を表示