劇場公開日 1991年2月2日

「勝敗は法廷の外で決まる」運命の逆転 みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5勝敗は法廷の外で決まる

2016年9月25日
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鑑賞方法:DVD/BD

知的

限りなくクロに近い被告人の弁護をすることになった大学教授をリーダーとする弁護団チームの活躍を描いた作品だったが、現実は単純な道徳論より複雑であることを思い知らされました。
果たして検察側の積み重ねた状況証拠を彼らは崩せるのか、最後までスリルが持続します。
この実話ベースの心理サスペンスのカギを握るのはクラウス・フォン・ビューローなるいかにも狡猾そうな紳士。
知的でダンディーな悪のカリスマと言ったところでしょうか。それに見事なぐらいのハゲっぷりなのに、なぜかセレブの女性にモテる。
これでは全米中のハゲを敵に回したも同然でしょう。
おまけに彼の弁明には信憑性がない。大学教授まで彼を有罪だと信じて疑わないと言うのだからどれだけ怪しいのやら。
法廷ものとして見れば物足りなく感じられる部分もありますが、個人的には『スポットライト 世紀のスクープ』より断然こっち推しです。

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みつまる。