「泣き虫にいちゃん」運動靴と赤い金魚 ぷにゃぷにゃさんの映画レビュー(感想・評価)
泣き虫にいちゃん
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イラン映画だが、なんだか昭和の日本にも通ずる感じがした。ボロボロになった妹の靴を、靴屋さんに修理してもらったのに、うっかりゴミとして回収されてしまった。それを正直に親に言えないつらさよ。自分の靴を妹と共有したり、失くした靴を他の女の子が履いてたり、賞品(もちろん靴)目当てでマラソン大会に出たり、靴一足でこんなにドラマになるとは。
こども達みんなかわいくて、抱きしめてあげたくなった。主人公アリが何かっちゃー泣くけど、妙に腹が据わったところもおもしろい。一生懸命走って、足が傷だらけになってしまったアリ。素足になって水で冷やしてたら、その傷を癒やすかのように金魚が集まってきた。絵本のようだわ。
ささやかな「事件」のために、少年がけなげにがんばる、優しい映画だった。
BS松竹東急の放送を録画で鑑賞。
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