「出逢ってしまった、出会ってしまった」ウエスト・サイド物語 tabotyokoさんの映画レビュー(感想・評価)
出逢ってしまった、出会ってしまった
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現代版ロミオとジュリエットとはよく聞きましたが本当にそれ…。
悲しくてやりきれないラスト。
重く暗いさざなみのような音の中、初めて「協力」という選択をした、歪みあっていたグループ2つ(そして国同士)。
戦争の果てに、ようやく芽生えた共存。でも、
遅すぎましたね…。
また、そこにいくまでの、トニーとマリアの幸せそうな姿がね。より余計に胸に来ますよね。
どうでもいいことですが、2人の名前って素敵ですよね。
調べたらトニーはアンソニーの短縮系で、意味は『賞賛に値する』なんですね。あの環境下で、腐らず真っ直ぐで純粋なままでいた彼にピッタリではないか、なんて思いました。
マリアは言わずもがな。ナタリー・ウッド演じるマリアは、可愛くて純粋で、ちょっと自惚れはあったけど愛することと愛される喜びで嬉しくて思わず体が動き出してしまうような、愛嬌が勝る素敵な乙女で…。
だめです、泣いてしまう…。
アニタも可哀想だし、亡くなった3人も…。
でも、音楽と歌とダンスが本当に素敵。
移民問題、異民族間での摩擦から衝突、男性のようにふるまう女の子など、多様性?も描かれていてあの当時で。かなり先駆的なんじゃないの?と感じました。
いつも観ることは出来ないけど、どうしてもひょんな時視聴したくなる名作品の1つ。
(スピルバーグさんの作品もいいけれど、オリジナルも出来たら一度は観てほしいです。)
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