「名作と言われるのもわかる」ウエスト・サイド物語 プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
名作と言われるのもわかる
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アメリカ国内で、イタリア系とプエルトリコ系の移民が対立。
しかし双方のある男女が、あるパーティで互いに一目ぼれをしてしまう。
女の方は片方のボス的存在の妹だった。
その頃、そのボスと、対立する方の奴とが1対1で決闘する事になり、
女は男にそれを止めてくれるように頼む。
男はそれを聞き入れて止めに行ったはいいが、
結局仲間がナイフで刺されたのに逆上、ボスを刺し殺してしまう。
そして仲間に匿われていたが、女が死んだという嘘情報を信じ、自暴自棄に。
でおれも殺せとかって大声で町を歩いてたら、女がその声を聞いて現れる。
でめでたく再会と思いきや、敵に撃たれて死亡。
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名作と名高いこの作品。
今となっては古臭いし先が見え見えやが、それはそれで良かった。
でも時代が今と違い過ぎて、劇中ではかっこいい描き方をされていると
思しきシーンでも、めっちゃ格好悪く感じる事が多い。
まず必死に決闘の仲裁をする主人公やが、
決闘なんて日常茶飯事らしく、女に言われるまでは特に気にも留めてなかった。
女に言われて、女に好かれるために、必死で止めてるだけ。
これって魂胆見え見えでめっちゃ格好悪いと思う・・・
さらに、仲間を刺されてカッとなって、よりによって自分が敵を刺す。
しかもそれは愛する人の兄やのに。余りにも理性がなさ杉。
これも格好悪いとしか見えん・・・
それから女が死んだと聞かされ、簡単に信じ込んでしまう点。
それで自殺するなり、死を覚悟して相手を殺しに行くとかならまだわかるが、
命狙われてるのによりによって大声出しながら町を歩くって(場)
で、その声を聞きつけて来た敵に殺されてるし(場)
うーん、アホ過ぎて滑稽にしか見えへんなあ。
でも古き良き時代では、これが悲劇として絵になったのだろう。
むしろ今の時代が理論的で冷め過ぎてるのかも知れないな。