「高校生の時名画座で見て、その素晴らしさに衝撃を覚えたミュージカル」ウエスト・サイド物語 Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
高校生の時名画座で見て、その素晴らしさに衝撃を覚えたミュージカル
ミュージカル初体験で、高校生の時に名画座で見て、あまりの凄さに衝撃を受けたことを、今でもまざまざと覚えている。
カメラは、ニューヨークの俯瞰から入りウエストサイドに降り、バスケットボールコートに、そこで最初の印象的なリズムが入る。そのカッコ良さに身震い。
何といっても、バースタインによる音楽が素晴らしい。マリア、アメリカ、トウナイト、アイ・フィール・プリティ、クール、最後のSomewhere と躍動的で美しい曲が満載。そう、ソンドハイムによる歌詞も素晴らしい。「アメリカ」の歌詞は移民にとっての光と影を見事にエンタテイメント化しているし、「マリア」のサウンドに乗せた歌詞の美しい響き。アイ・フィール・プリティの両想いになった乙女の自画自賛、等等々。この映画の音楽は、自分の愛聴ソングとなった。
ダンスも素晴らしかった。特にチャキリスのダンスのキレと躍動感には惚れ惚れとさせられた。ロミオとジュリエットを移民間の異民族対立に置き換えた物語は、米国社会の裏側に日をあて、更にその物語をミュージカルに仕立てる。米国映画スゲーと当時唸らされた。そして最後、2人の死後に異民族間の和解を示す映像は、Somewhereの荘厳な響きと共に、素晴らしいラストと感銘を受けた。
ロバート・ワイズ(サウンド・オブ・ミュージック、スタートレック等)監督と振付家・演出家ジェローム・ロビンス監督による、1961年公開の米国ミュージカル映画。原作がジェローム・ロビンズ、アーサー・ローレンツ、脚本がアーネスト・レーマン(王様と私、北北西に進路を取れ、サウンド・オブ・ミュージック等)。撮影はダニエル・L・ファップ(大脱走等)。音楽がレナード・バースタイン(作曲)、スティーヴン・ソンドハイム(作詞)。配給はユナイテッド。
出演は、ナタリー・ウッド、リチャード・ベイマー、ジョージ・チャッキリス、リタ・モレノ、ラス・タンブリン。
ここへ来てスピルバーグがリメイク、実に楽しみである。
今晩は
コメント失礼します。
もう高校生の頃にこのミュージカル映画をご覧になられたのですか?
昨日・今日でスピルバーグ作品を見て、
なんか物足りなく感じてしまいました。
この映画は多分2年前位に観直した時のレビューです。
(ずうっと前にも観ていると思います)
昨年末に、ソンドハイムが亡くなりました。小さいながらも、新聞には逝去を知らせる囲み記事が載りました。
ソドハイムは作詞だけでなく、作曲もするミュージカルの巨匠ですが、日本ではあまり知られていません。
私は「ウェストサイドストリー」は、音楽と踊りで持っている作品だと思っています。
その点で、新作よりも旧作の方が好きです。
ナタリーウッドがドレスを着たシーンで、なんとまあウエストが細いんでしょとビックリ。
中年になってくるとウエストがどうでもよくなるくらい太ってしまい、これじゃ「ウエストサイズ太ーりーだよ」と嘆いています・・・