劇場公開日 1985年8月3日

「長すぎ」インドへの道 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0長すぎ

2019年2月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 無駄だと思うほどに余韻の多い映像、これが登場人物の心理を読み取るのに絶妙な長さとなっている。各々の人物が英国人・インド人への感情が痛いほど良くわかる。インド人からの人望もある医師、フィールディング教授との友情、説明している訳ではないのだが、事件が全く意味不明であることと対照的であるくらいに細かい描写だ。

 法廷ものとして捉えるとチンケな内容であるし、インド独立運動への気運とも繋がりそうにない。単なる熱病やめまいによって精神状態が揺れた女性を描くのなら、映像の工夫が欲しかったところだ。これでは中盤の1時間が無駄だとしか言いようがない。まさか、イギリス人が勝手に植民地化して勝手に裁判して現地人を裁いていることの贖罪を描写したかったわけではないだろうし・・・終ってみれば厚い友情物語であった。長すぎます。

kossy