インドシナのレビュー・感想・評価
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服従が奴隷を作るんだ
カトリーヌ・ドヌーヴ
なんて上品な凛とした美しさ
うっとりする……
ま、それは置いておいて
仏も米同様、自分達の欲望のために現地の人間を捕まえ、文字通り奴隷のように鞭打ち働かせたという事実
この映画は、ラブストーリーを交えることで観る人を惹きつけながらも、国というものの醜さ残虐さ、権力側についた人間の愚かさ儚さを、人々が忘れないように、また歴史に残すために作られたのではないかと思ってしまう
あの大英帝国を築いた英国もそうだけど、植民地化されるとは、そして戦争に負けるとはそういうこと
戦争が終わったから、奴隷制度がなくなったから、独立したからなくなる?そんなものではない
陰に陽に何十年も蹂躙され続けるということなのだ
しかも、今の日本のように米から未だに植民地扱いされていることさえも気がつかない程の巧みなやり方で続いている
人を人と思わず、人として扱わない
親子を引き裂き、子供さえ平気で殺す
それが当たり前だと思える感覚は、軽蔑する
フランス人はインドシナの奴隷を何人殺しても握りつぶしてお咎めなし
でも、逆にフランス人がたった1人殺されただけでも騒ぎ立て捕まえ何年も牢屋につなぎとめる
昔の庶民は賢い!
カミーユ本人に代わって'演劇'という形で国中に仏のエグさとカミーユの勇敢な言動を広めていく
その強さ、したたかさに拍手!
今見ても小気味好いし、希望の光をそこに見出すことができる
エリアーヌが味わう辛い人生も、因果応報
フランス軍将校達が、現地人達の犯行や反乱を恐れおののくのも因果応報
冷徹に生きると宣言し、船を焼かせたジャンの死も因果応報
また、エリアーヌもカミーユも思わぬ形で子供を手放すところに深い運命さえも感じる
見どころは稀有な三角関係だけじゃない!!
ジャンは強い女性を従わせたいただのS野郎なのかな、でも本当に愛したのはエリアーヌでも、カミーユでもなく、息子だけだったように思えてならない
ついに仏から独立を果たすインドシナ、はじめのボートレースの結果にその伏線が張られていたんですね
インドシナの幻想的でエキゾチックな自然は見もの!特にドラゴン島とそこに浮かぶ特殊な船は必見
喧嘩したと思った次の瞬間、運転手にバレバレなのに車内セックスを始める二人も
阿片を厳格に禁じながらも自分達は吸うシーンも見ものです
更に細かいところでいうと、寺院の形も家並みも、エリアーヌの服、蝶の形をした凧、配給された主食を菅の傘に入れてもらうシーンも要チェック
良きフランス映画
カトリーヌ・ドヌーブが大好きなので♪
若い頃のとっても可愛い彼女から好きになり、大人のいい感じで歳を重ねている彼女も素敵すぎる(●´o`●)
そして時々フランス映画ってみたくなる☆もっと真面目にフラ語やっておけば良かった…
お話は、ベトナムがフランス領・インドシナだった頃の回想。
カトリーヌはエリアーヌを養子にとり、広大なゴム農園を継ぎ…
カトリーヌは海軍ジャン=バティストと恋をするけれど、エリアーヌもバティストに恋をし…
そこまでするのか!!!!っていうフランス人の情熱的な愛の物語はやっぱり時々見ておきたい(´v`)
壮大なスケールのドラマだが
日本人にとってはあまりなじみのないベトナムの歴史を学べる映画ですので、それだけでも見る価値はありますし、出来としても良い作品だと思います。
ただ、ベトナム人の養女が恋した将校が殺されるのは納得がいきません。それだけでこの作品の評価を下げてしまいました。
ちなみに、もしデビット・リーンが生きていてこの映画を作ったなら素晴らしい作品になっていたと思います。アラビアのロレンスで砂漠を、ドクトル・ジバコで雪を、そしてこの映画だったらさしずめジャングルか海の美しさを映像にしていたに違いありません。
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