劇場公開日 1992年10月3日

インドシナのレビュー・感想・評価

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3.0インドシナがインドとシナ、中国の間の国でインドシナかと単純に考えて...

2024年8月13日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

怖い

知的

インドシナがインドとシナ、中国の間の国でインドシナかと単純に考えてしまいますが、フランスがそのインドシナに植民し、当映画の中でカトリーヌドヌーヴが主演ですが、ゴム農園を拓いているフランス人の親父が若いベトナム人女性にマッサージされてましたが、その親父が背毛が生えて肥満体でしたが、フランスの自動車タイヤで有名なのがミシュランですが、日本で自動車タイヤで有名なのがブリヂストンですが、ブリヂストンが第一次世界大戦でドイツが敗けたが、その敗けて俘虜になって福岡にいたそのドイツ人からその自動車タイヤのゴムの製造方法を学んだそうで、そのドイツ人が俘虜なのにその地域で一等お金をおとしたそうで、以前がテレビタレントがブランド服を着てメディア出演してはいけないでしたが、今がテレビタレントがメディア出演して、その着る服飾やヘアデザイナーやその写真撮影者やメイクアップアーティストの名も出てますが、主従関係というのがありますが、何が主で何が従かと考えますが

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39stepbacK

5.0インドシナ、それは関与しようとする国の矛盾を露呈させる土地なのです

2019年7月18日
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鑑賞方法:DVD/BD

インドシナとは今のベトナムのこと
戦前の日本では仏領印度支那と書いたようです
略すと仏印
そう教科書に載っている仏印進駐とは、日本軍が本作で描かれたベトナムに軍事進出をした事を指します

冒頭で切り離せ無いものの例えとして男女の仲と同様にフランスとインドシナの関係だと主人公が語ります
だがラストシーン近くで彼女はインドシナから去って行くのです
インドシナがフランスの植民地となったのは、日本で言えば幕末の頃
まかり間違えば本作の舞台は日本になっていたかも知れないのです

物語は冒頭の水上葬式のシーンは1920年頃、次のダンスシーンは1930年頃、つまり昭和の初め頃です
主人公がインドシナを去るのは1940年頃でしょう
この直後に日本軍はこの国に進駐してくるのです

フランス植民地政府の統治を認めたままの軍事進出ですから、当時の日本のお題目であったアジアの民族解放とは矛盾する事態を露呈してしまいます
それが結果的に日本と米国の戦争の導火線となります

同じようにフランスもまた矛盾を露呈していたことが本作のテーマでもあります
エアリーヌとカミーユの母娘が同じ男性を愛す物語はインドシナへのフランスの複雑な感情を投影したものでしょう

冒頭の主人公はフランス植民地帝国の考えそのものです
カミーユの結婚相手のタンはパリに留学して帰国した時、こう語ります
パリで自由と平等を学んだと
そして主人公エリアーヌはフランスの理想とインドシナでの現実の乖離を知ります

エリアーヌが惹かれたフランス海軍士官のジャンはフランス本国そのものの象徴です
アジア的な正邪をあやふやにする考え方には染まりたくないと杓子定規に親子の乗る船を焼き払います
しかし彼は自分勝手で、その時の激情だけで短絡的な行動を起こす単純な人間に過ぎないのです
フランス人たろうとするプライドはその程度のものに過ぎないと描かれます

エリアーヌはフランスの植民地人そのものです
私はここで生まれ育ったアジア人だといいます
そして彼女は他民族の国家を植民地にして、その王族の遺児を愛情を持って美しい女性に育て上げたのだと自負しています
フランスの自由、平等、博愛の精神は彼女が心血を注ぐゴム園では怪しい実態も描かれ、彼女はその現場で何も疑問も持たないのです

その娘カミーユはベトナムの象徴です
彼女も当初はエリアーヌの愛を感じて生きてます
しかし彼女は言葉も生活も全て祖国の伝統から切り離されて何も疑問もなく生きているのです
そして不幸な事件が起こり、それを切っ掛けにこれらの矛盾が一斉に露呈するのです
最終的にカミーユは自身が何者であるのかを自覚しエリアーヌから自立します

フランスの植民地経営に結託している特権階級の屋敷を共産主義者が焼き討ちするシーンはさながらフランス革命での民衆の蜂起を思わせます

ラストシーンはベトナムがフランスからの独立を勝ち取った1954年のジュネーブ会談の会場となるレマン湖畔です
そこでカミーユの産んだ赤ちゃんが成人した姿でエアリーヌとともに登場します

エリアーヌは彼を伴いフランス本国に引き上げたのです
つまりフランスはインドシナの植民地を失ったのです

彼女の産んだフランス人とのハーフの子供エティエンヌはエアリーヌに母はあなただけだと言います
カミーユに会い本当の母に息子ですと名乗りでて今さらどうなるのかと

つまりエティエンヌは思い出の中だけに残されたインドシナの象徴であり、それはフランスの自由と平等と現実の植民地帝国との矛盾の象徴であるのです

製作当時、カトリーヌ・ドヌーヴ49歳
シーンによってはそれなりに老けています
しかしそれでも圧倒的な美しさです
これこそ大人の女性の美しさです
彼女の凛とした美しさが2時間半も大作を片時も飽きずに牽引してラストシーンまで連れて行ってくれました

テーマの重厚さ、巧みなストーリー構成
カトリーヌ・ドヌーヴの美貌と演技
そして美術、衣装、美しいベトナムの山河
カメラはそれらを見事な迄に美しく撮っています
これこそ傑作と言えるでしょう

21世紀に生きる我々は冒頭のシーンからちょうど100年、ラストシーンから65年の未来に生きてます
単なる遠い国の昔の物語でしょうか?

このベトナムはその後数奇な歴史を辿り、米国が介入したベトナム戦争を経て、米国の矛盾を露呈させました

そして21世紀の現代
南シナ海の人工島を巡る中国の横暴な振る舞いは
平和勢力とかって自負した共産中国の矛盾を露呈させています
その海はジャンとカミーユがさ迷った海のすぐ先なのです
もっと言えばその矛盾は1979年の中国がベトナムに侵攻した共産主義国同士の戦争で露呈していたのです

インドシナ
それは関与しようとする国の矛盾を露呈させる土地なのです

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あき240

3.0南北ベトナム誕生

2019年2月2日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ベトナムの自然がとにかく美しい。解説を読んでもピンとこないが、ベトナムの地を愛した女性というよりは娘を心底愛していたとしか感じ得なかった。壮大なストーリーとなってはいるものの人物の繋がりを描くのが下手な脚本であり、カミーユがジャンに恋する理由もお粗末すぎる。タンがフランス留学によって自由を学んだという件はよくわかるのだが、その他の人物の心の変化が全く伝わってこない。159分が終った瞬間、南北ベトナムが誕生したのはこういう背景があったのだな、という史実のみが印象に残ったくらいだ。。。

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kossy

4.0そんな時代に翻弄された

2015年4月13日
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鑑賞方法:DVD/BD

だいぶ古い映画だが、第二次世界大戦の前、アジアがヨーロッパ諸国に支配されてた時代、翻弄されたアジアの少女 純粋で真っ直ぐ生きた人間らしさは感動

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izumi

2.0今なら分かること

2015年3月20日
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鑑賞方法:TV地上波

知的

 初見かと思いTVの深夜映画を観る。
 年下の将校に恋をしたカトリーヌ・ドヌーヴが、その将校と自分の養女との関係を知り、自らの恋をあきらめる方法について話す場面で学生時代に観たことを思い出す。
 「恋を忘れる方法は知っているわね?」
 「ええ、無関心になること。」
 この台詞に二十歳そこそこだった私は、この大人の恋愛の激しさと厳しさを憧憬の思いで感じたものだ。
 しかし、今40歳を超えてこの場面を見ると、ドヌーブの孤独と悔しさがひりひりと伝わってくる。
 何歳になっても若々しい肉体や溌剌とした精神への憧れは消えない。しかし、もう向うからは見向きもされないほどに自分は歳を重ねすぎている。
 この中年女と若い将校の関係が、まさにフランスとベトナムの関係に重ね合わされている。そして、将校を奪って自分の前から消えていったベトナム人の養女は、共産主義という思想そのものなのだ

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佐分 利信

4.5見ごたえある作品

2014年10月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

難しい

幸せ

仏統治下のインドシナ(現ベトナム)を舞台に、ゴム園経営主のフランス人母、ベトナム人の養女、彼女達2人を愛したフランス人将校の3人を軸に歴史の大渦に巻き込まれながら逞しく生き抜いた人たちのお話です。ストーリー・出演俳優・映像、すべてがお見事といった表現が当てはまるのではないでしょうか。2時間40分超えの大作は連続大河ドラマ1本分を凝縮したような見応えです。養女の実両親の葬儀から始まり、彼女自身が個を犠牲にし、自らの志に従い行動するまで。そんな彼女をひたすら愛し見守り続ける養母。養母役カトリーヌ・ドヌーヴの凛とした美しさ聡明さにもとても惹きつけられます。そして、先に観た「ミス・ポター」の美しい湖水地方とは対照的に、混沌とした海原をはじめとするインドシナの大自然は暗黒の時代の象徴であるかのように威厳と何かおどろおどろしさが漂っていて、怖かったです。

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sonje

4.5美しい映像とともに描く歴史に翻弄される家族と社会

2013年9月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

難しい

総合90点 ( ストーリー:90点|キャスト:80点|演出:85点|ビジュアル:95点|音楽:70点 )

 激動の時代のフランス植民地を舞台に、そこに生きる支配者と支配される者を通して、人の生き様と歴史の流れを描く大作。そこでフランス人は何をしていたのか、ベトナム人たちは何をされていたのか。奴隷の様な扱いをされる人々に触れて、社会に疑問を持ち目覚めていくベトナム人の自我が少女を通して見て取れる。またこれはその時代に生きていた家族の絆と愛の話でもあり、激しく揺れ動く歴史の中で翻弄された登場人物の悲しみが切なく美しい。「ラマン」に最初は似ているが、「ラマン」が最後まで個人の話に終始していたのに対して、こちらは家族を通して国家の命運を描くという壮大な物語になっている。
 特筆すべきはこの作品の映像の凄さ。美術も衣装も風景も、時に豪華であり時に息をのむ絶景であり、そうかと思えば汚い環境で労働を強いられる人々を浮き彫りにする。小さな小道具や家具まできっちり作り込まれ、それを美しく撮影するこだわりが感じられる。美しい眺めや華麗な植民地生活の陰に、たくさんの悲しみが埋もれているというのがまた物悲しさを誘っていた。

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Cape God

3.5カトリーヌはきれい。

2010年5月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

昔の映画なので、当時にすればオスカーもらってもおかしくない作品内容だとは思いますが、今見てみると、やはりフランス映画色が強くて、話の展開など、大河にしては少しスムーズ感がない、というところが気になりました。しかし、カトリーヌ・ドヌーブは、やはり超キレイです!

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pekouran