インディ・ジョーンズ 最後の聖戦のレビュー・感想・評価
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My name is Jones, Indiana Jones. ”同じ体験”を通して紡がれる父子の絆に涙…出来る訳ねーだろっ!!💦
考古学者インディアナ・ジョーンズの活躍を描くアクション・アドベンチャー『インディ・ジョーンズ』シリーズの第3作。
1938年、インディは大富豪ドノバンに依頼され、行方不明になった”伝説の聖杯”の調査責任者を捜索することになる。その調査責任者とは、聖杯発見に人生を費やす彼の父親ヘンリー・ジョーンズ・シニアであった…。
監督はスティーヴン・スピルバーグ。
○キャスト
インディアナ・ジョーンズ…ハリソン・フォード。
インディの父親、ヘンリー・ジョーンズ・シニアを演じるのは『007』シリーズや『アンタッチャブル』の、レジェンド俳優サー・ショーン・コネリー。
少年時代のインディを演じるのは『スタンド・バイ・ミー』『旅立ちの時』の、名優リヴァー・フェニックス。
製作総指揮/原案はジョージ・ルーカス。
第62回 アカデミー賞において、音響編集賞を受賞!
『インディ』シリーズ初期三部作の完結編。
前作『魔宮の伝説』(1984)で『007』オマージュをやってのけたわけだが、本作ではまさかのご本人登場!ハリソン・フォード×ショーン・コネリーという、新旧映画スターが夢の共演を果たしている。
実はフォードとコネリーは12歳しか歳が離れていない。父子というよりは兄弟の方がしっくり来る年齢差なのだが、コネリーの老け顔…もとい貫禄のおかげでこの設定に違和感はない。
ジョージ・ルーカス作品の老人と聞いて、いの一番に思い浮かぶのはやはり『スター・ウォーズ』(1977)のオビ=ワン・ケノービ。コネリー演じるパパディ・ジョーンズも彼のように主人公を導く立派なメンターなのかと思いきや、息子以上に考古学狂いの完全にどうかしちゃってる人という役どころなのは意外性があり面白い。
苦労人の息子とスッとぼけジジイ。この2人の見事なコンビネーションが観客の笑いを誘います🤣
ショーン・コネリーもさることながら、忘れてはならないのはヤング・インディ・ジョーンズを演じたリヴァー・フェニックス。瑞々しさと精悍さを兼ね備えたその姿はまさに次世代のスター。フォード、コネリーと同じ画面に収まる事はないのだが、異なる世代の三大スターが揃い踏みしたというその事実だけで、映画ファンの心を熱くさせてくる。
リヴァーが本作で見せてくれたコメディ&アクション、その両方への輝かしい才能。つくづく夭折したのが惜しまれる…。もしも彼が生き続けていたら、映画の歴史は今とは全く違うものになっていた事だろう。
『魔宮の伝説』はまるでテレビゲームかアトラクションのような作品で、一つの限定されたダンジョンを攻略する様が描かれていた。シリーズ2作目にして前作の殻を破った異色作だったわけだが、その評価は賛否両論を巻き起こした。
そんなこともあってか、本作は打って変わっての原点回帰路線。キリスト教由来のお宝を求め、ナチス相手に世界中を駆けずり回っての大冒険という『レイダース』(1981)を彷彿とさせる内容となっている。マーカスやサラーといったキャラクターも復活しており、まさに『レイダース2』といった趣のある作品に仕上がっている。
これまでもアクション要素が異常なまでに多いシリーズだったが、本作はその総決算といった具合にインディがとにかく動きまくる!
手数の多さも凄まじいが、真に驚くべきはその種類の多さ。「ウマが走ればそれだけで映画になる」と言われていることからも分かる通り、アクションの基本は乗り物によるチェイス。本作はこの基本を忠実に守っているのだが、とにかくその乗り物アクションの種類が多い!💦ヤング・インディ時代におけるサーカス団の貨物列車に始まり、ボート、飛行機、飛行船、バイク、車、馬、さらにはなんと戦車まで!!映画における全ての乗り物アクションを制覇する勢いで、手を替え品を替えながらのチェイスシーンが怒涛の如く繰り広げられる。本作をみれば映画におけるアクションとはなんなのかがわかる、そう断言しても良いほどのアクション見本市となっています。
ただ、このアクションの多さは問題も孕んでいる。とにかくカロリーが高いので観ていてとっても疲れるのである。次から次へと繰り出されるアクションシーンの連続は、最初は楽しくてもだんだんと眠気が…🥱
まあ実際に眠り込んでしまう事はないのだが、このシリーズにストーリーというものは有って無いようなものなので、集中力は自ずと切れてくる。この手のアクション映画は、90〜100分くらいのランタイムがやはりベストなんじゃないかな、と本作を観て改めて思ったりした次第であります。
スピルバーグの悪趣味は本作でも炸裂💥
ネズミや蛇がウジャウジャと周囲を取り囲み、最後には悪党の顔面がぐちゃぐちゃになる。ちびっ子を怖がらせることに命をかける、スピルバーグの熱意…というか狂人っぷりがしっかりとフィルムに焼き付けられている。
とはいえ、前作の過剰なまでの残酷さと比べると本作はかなりおとなしめ。生きたまま心臓をくり抜いたり猿の脳みそを食ったりゴキブリだらけの洞窟に潜入したりはしない。…うん、やっぱ『魔宮』は異常だわ。流石にスピルバーグも前作はちょっとやりすぎたと反省したのだろうか。
確かにグロやバイオレンスはこれまでと比べて弱いのだが、本作の悪趣味さはちょっとベクトルが違うというかなんというか…。
インディとヒロインがムフフな関係になるというお約束を本作も踏襲しているのだが、その相手というのが…。いやいや…。いやいやいや!これリアルで考えたら嫌すぎるだろっ!🤮
ファミリー映画らしからぬ、異常な肉体関係。”同じ体験”を通してギクシャクしていた親子がその絆を再発見する、というのは映画のお約束だが、こんな”同じ体験”は死んでもゴメンである。まぁ親父がジェームズ・ボンドなんだからこうなるのも已むなしか。
本作にて一度『インディ・ジョーンズ』シリーズは幕を下ろす。本作は三部作の完結編だったわけだが、その内容はパパディとマーカス、2人のジジイを介護しながらの珍道中だった。完全にどうかしちゃってると思うのだけれど、このイカレっぷりもまた『インディ』シリーズの魅力の一つか。
シリーズはこの後『インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険』(1992-1996)というテレビシリーズへと続く。この劇場版を、リヴァー・フェニックス主演で観たかった、というのがファン全員の想いだろう。
シニアが良い味出している💛💛 年を取るのが楽しみ。
勿論、最大の殊勲賞はインディ・パパこと、ショーン・コネリー氏。
あの、大きなお目目が、輝く!おもしろがる!優しく諭す。
思惑が当たって、歓喜。
ライターを落としてしまって、おろおろ。
馬上槍試合のような顛末には少年のようにキラキラ。「ほっほっほ」という声が聞こえてきそうだ。
ジュニアからの愚痴には、大きなお目目をさらに大きくして、真剣・真剣。
間違って、尾翼を撃ってしまって、あたふた。
鳥を使って、一難去り、どや顔。
「いつもこんなか?」「いつもより楽だよ」の台詞を聞きながらも、わくわく。
安楽椅子探偵よろしく、文献を読み込むことで、聖杯研究に没頭。若きインディが「パパ!」と駆け込んできても、本から目を離さず応対していたのに。
脳天を殴られたジュニアより、武器に使った陶器を心配するパパ。
なのに、ラストは…。人生かけて求めていたのに。それよりも大切な…。
それを受けるインディ。
USAは、大人になっても、父親のことは「パパ!」なのだろうか?「パパ」「パパ」連呼するので、親子感ー第二次反抗期の息子と父の雰囲気ーがUPする。これが日本みたいに「親父!」「父さん!」だとまた違う雰囲気が醸し出されると思うのだが、これも演出か?
リヴァー・フェニックス氏演じる少年時代からの流れも、その印象に輪をかける。
そして、演じるハリソン氏も、コネリー氏に巻き込まれて、役の設定だけは忘れずに、本当に反応しているように見える。特に、飛行船での父子対決の場面。もう、父親にあんな表情されたら、息子はああいう風になるしかないよ。(演じていて、よく噴出さなかったなあとも思うけれど)
この流れで、確執のあった父のために、命を懸けた冒険に挑むのも、自然な流れ。
まさしく、思春期(小学校高学年~中1くらい)ムービー!
そしてもう一人のシニア・マーカス。
インディ以外の作品は見たことがないので、役者さんについては評することはできないが、この映画では、良い抜け感が見事。
『レイダース』では、インディの友人・同僚として、軍部とのつなぎとか、できる紳士風だったのに。インディパパとインディのコントを壊すわけでもなく、良い箸休めになっている。外すと、シーン自体が白けてしまうような立ち位置なのに。
シニア二人がボケ役なので、パパだけが浮くということもなく、インディの格好良さをバックアップ的に際立たせることにも役立っていて。
エルザの立ち位置が、正直、どっちつかずで滑っているだけに、マーカスがいてよかった。私的には。
ナチス側は、他の映画とあまり変わり映えしない。ああいう描き方しかできないだろうけれど。
聖杯を巡る冒険。
聖杯とくれば、思い浮かぶのは『ダ・ヴィンチ・コード』。こちらは、パパがほとんど謎を解いてしまっていて、『ダ・ヴィンチ・コード』より、謎解き感はない。ナチスとの攻防が、アクション・コントとなっていて、見もの。アクション自体は派手で手に汗握るシーン続きなのだが、鑑賞しての印象はコント。なんとも面白い。
私の無知も含めて、突っ込みどころは満載。
石油が混じっている下水路を泳げるのか?『獣医ドリトル』には石油タンカーから漏れた石油が体にまとわりついて命の危機に落ちいった鳥救出作戦の回があったけれど…。
ヒトラーのサイン。伏線かと思ったら、単なる(笑)シーンだとは!
クライマックス。信仰の篤さが聖杯への道みたいな3つの謎かけ。
でも、まったく、信仰の篤さを感じられないオチ。しかも、あの二人も追いかけてくるし。
映画最初の方の講義で「考古学は事実こそが大切。信念が欲しいなら、哲学科へ(思い出し引用)」というようなことを言っていたけれど、それって、この映画のこと?「アクションこそ大切。信念を大切にするような社会派映画や感動大作をお望みなら他の映画を観てくれ」ってこと?と、ここでも吹き出してしまった。
とにかく、楽しむために作られた映画。
脚本・演出の力も大きいが、二人のシニアの演技がなくては、まったく違う印象の映画になったと思う。
シニアだからこそ、醸し出せる技。年をとることが楽しみになった。
☆彡 ☆彡 ☆彡
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ところで、
《以下、ちょっとネタバレ。つっこみ》
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その聖杯で聖水を飲んだら、永遠の命が授かるという設定。
撃たれて死にそうなパパのために、聖杯で汲んだ聖水を取りに行くインディ。
パパに飲ませる前に、毒見するインディ。
そして、大丈夫なことを確かめて、パパに飲ませるインディ。
て、ことは、インディもパパも、永遠の命を授かった?
飲んだ量が少ないから、インディは永遠の命を授かっていない?
パパは、傷を癒した時点で、永遠の命はなかったことになったのか?
エルザが聖杯を洞窟から持ち出そうとした時点で、効力はなくなった?
永遠の命は、騎士のようにあの洞窟限定で、あの洞窟を離れたら、効力はない?
インディが永遠の命を持ってしまったら、別の物語が始まってしまう。
『クリスタル・スカルの王国』と、『運命のダイヤル』を見たら、そのあたりの設定がどうなっているのかがわかるのかしら?
喜劇
1941という
スピルバーグ監督作品があり
帝国の逆襲、地獄の黙示録
とロードショウ公開年が同じでした。
その後 1941以外は
映画史、ファンの記憶に名が残りました。
この作品、1941を想い出します。
ドタバタ喜劇が好きなんですね。
なぜか、吉本新喜劇の感覚に
似てるなと
午前十時で再見しての印象です
インディが戦車と崖に落ち
助かった後の再会シーンは
お決まりのお笑いでした。
コネリーを知らない世代には
ただの新喜劇役者です。
しかし、島木譲二、間寛平を知ってると やっとるわいとなります。
ラストの
コネリーと騎士の
アイコンタクトには007を
感じるものがありましたね。
最後の聖戦
インディの3作目。
親父がショーン・コネリーで、一緒に探検する。
ナチス軍と戦い、最終的に聖杯を手に入れる。
それで殺されかけた父親を救うが、聖杯落とす。
父は息子に拾うな、とあえて言って終了。
このシリーズはよくあるパターンと違って、
回を追うごとに人気が出てこの作品が最高に人気な気がする。
確かに見やすい。今見たらチャチいがそれも味というもの。
インディアナは元々飼っていた犬の名前
おそらく3度目の鑑賞
久々の鑑賞
監督は『激突!』『ジョーズ』『E.T.』『ジュラシック・パーク』『シンドラーのリスト』『プライベート・ライアン』『マイノリティ・リポート』『ターミナル』『ウエスト・サイド・ストーリー(2021年)』のスティーブン・スピルバーグ
脚本は『リーサル・ウェポン2 炎の約束』『リーサル・ウェポン3』のジェフリー・ボーム
インディアナシリーズ第三弾
父親役にショーン・コネリー
インディの少年時代にリバー・フェニックス
汲んだ水を飲めば永遠の命を得ることができるキリストの聖杯をゲットするためナチスと争奪戦を繰り広げるジョーンズ親子と仲間たち
時を経て第四弾が公開されるまでタイトルに最後があるだけに完結編だと目されていた
たしかに悪くない
だが自分としては第2作の『魔宮の伝説』が一番のお気に入りで2番目は第1作の『失われたアーク』
どうしてもこの作品はいろいろな意味で3番目になる
星3つが自分としては無難
異論は認めるが私の評価は変わらない
好みというものは他人がどうこう言っても変更できるものではない
コメディー的要素とトロッコレースと素っ頓狂な白人女&広義的な意味で賢い中国人少年に勝るものはない
行方不明だった父と久しぶりの再会
ジュニアと呼ばれるのが嫌なインディ
リバーの列車での逃亡劇と神の試練を乗り越えるインディが見どころ
ヒロインだと思われた女がじつはナチスの手先でジョーンズ親子を裏切る形はこの作品の特徴の一つ
聖杯が欲しいあまり地割れによってできた崖下に落ちて絶命してしまう
それを思うと峰不二子は欲張りだけど命根性汚く判断力はわりと冷静だ
オーストリア式の別れとドイツ式の別れの違い好き
おそらく福原愛は後者の方だろう
ラストで4人が馬に跨り沈みいく太陽に向かって駆けていくシーン好き
ジョーンズ親子より愛をこめて
最新作前に、シリーズ再見。
1989年の3作目。
今回インディが探すのは、永遠の命をもたらすイエス・キリストの“聖杯”。
それをナチスが狙う。
キリスト絡みの秘宝で、敵はナチス。1作目を彷彿。
でも勿論、二番煎じにはならない。
調査隊の隊長が行方不明に。聖杯を探し求める大富豪から、聖杯と隊長の探しを依頼される。
と言うのも、その隊長というのが…
1作目は元恋人。2作目は巻き込まれ歌姫と頼れる相棒少年。
今回の旅のパートナーは、パパ。
インディと同じく考古学者のヘンリー・ジョーンズ。
世界を股に駆ける息子と違って、パパは本の虫。でも聖杯には居ても立ってもいられず、調査隊隊長として赴いたが、行方不明に。
まずインディはパパを探す。
そのパパを演じるは、ショーン・コネリー!
もう本作は、それに尽きるだろう。
ハリソン・フォードとショーン・コネリーの豪華共演。
実際は12歳しか離れていないが、その絶妙なやり取り。パパとジュニアの親子漫才のよう。
真面目で行動派で熱血ヒーロー風のインディに対し、パパヘンリーはマイペースなおじいちゃん。
インディは救出に来たが、パパは敵と勘違いして花瓶で頭を叩く。息子の頭より割れた花瓶の方を心配。パパ…。
敵に捕まって椅子に縛られる。インディのポケットからライターを取り出し、ヘンリーがそれで縄を焼き切ろうとするが、熱くて落としてしまう。絨毯に引火。消そうと息を吹くも、火はさらに広がる。パパ…。
小型機に乗って脱出。敵機襲来。インディが操縦し、ヘンリーに機銃を任せる。「11時!(の方向に撃って!)」と言うも、「11時に何が起きるんだ…?」。パパ…。
応戦するも、間違って自分の乗る機を撃ってしまう。「撃たれたの!?」「ああ、撃たれた…」。パパ…。
はっきり言ってお荷物状態のパパ。
でも、やる時はやる。珍方法で敵機を撃退。その時のドヤ顔。
本当に二人のやり取りが楽しい。
お茶目で、ユーモラスで、コミカルなヘンリー役に、渋くてダンディーなショーン・コネリーを配したキャスティングの妙。
ヘンリー役に、ショーン・コネリーしか考えられなかったという。元々『007』を撮りたかったスピルバーグ。念願のキャスティング。
他にも本作は『007』を思わせる要素も。ヴェネチアでのボート・チェイスなんてまさにそう。ヒロイン、エルザ役のアリソン・ドゥーディは、ボンドガールのような美貌。それか、悪女か…?
彼女がナチス側と知っていたヘンリー。何故なら、「寝言で言っていた」。だって、007だもん。ちなみにこの台詞、コネリーのアドリブだとか。
ショーン・コネリーのキャスティングも含め、スピルバーグの『007』オマージュに溢れた作品でもある。
ビッグゲストはショーン・コネリーだけじゃない。
開幕の“インディ若き日の冒険”。
演じるは、リヴァー・フェニックス。
コミカルさと躍動と魅力で素晴らしい幕開けを担い、開幕だけの登場が惜しいくらい。
顎の傷やインディが蛇嫌いになった理由、初めての鞭捌きやトレードマークの帽子の秘密も明かされる。
ハリソンを中心に、若き日をフェニックス、パパをショーン・コネリーと、本当に何て豪華贅沢!
元々3部作構想。ラストを飾る大盤振る舞い!
前作がダークでグロやバイオレンスも多く一部不評を買っただけに、今回は原点回帰。
ライトな作風。スリルとアクション(一番の見せ場は中盤の戦車チェイス)とユーモアが小刻み良く。
今回マーカスも冒険に動向。でも彼は、自分の博物館で迷子になるくらい。
1作目のサラーも再登場。おっさん4人の珍道中も愉快。
個人的にもシリーズで1作目の次か同等くらい好き。
でも、ただハラハラドキドキエキサイティングで、愉快で楽しいだけじゃない。
クライマックス、遂に辿り着いた聖杯の在り方。(ロケ地のヨルダンのペトラ遺跡にあるエル・カズネはこれで有名になり、本当にこんな神聖な場所があるのかと思わせる。秘境地巡りも本シリーズの醍醐味)
ヘンリーが黒幕に撃たれる。尚この黒幕、序盤に登場した瞬間にすぐ分かる。
ヘンリーを助けるには、聖杯しかない。
が、聖杯に辿り着くまでに、3つの試練。そして、選択…。
ヘンリーの大事な手帳。インディはそれを頼りに。ジョーンズ親子の絆が試される…。
ある人物の愚かさによって神殿は崩壊。裂けた岩の間に落ちた聖杯。それに手を伸ばすインディ。そんなインディにヘンリーが掛けた息子の名…。
秘宝か、命か。
いや、秘宝以上に最後に見つけ得たものは…。
言わずもがな。
そして、最後にもう一つ明かされる。
インディは“ジュニア”と呼ばれるのが嫌い。“インディ・ジョーンズ”は自分で付けた名。
本名は…。
“インディ”の由来は…。
にしても、ここから次の冒険まで19年後(2008年)とは…!
“ペンは剣よりも強し”
インディの生い立ちから秘話まで、まさにシリーズの集大成となった本作。
ヘンリージョーンズ役のショーン・コネリーが大活躍で、見ていてとても楽しいものとなっている。
1で出てきたマーカス、サラー等も出演しており、終わりに相応しい仕上がりになっている。
まぁ現実は後2作程続くが。
好きなシーンはなんといっても、オープニングのリバー・フェニックス演じる若きインディの生い立ちが描かれるシーンと、ラストの神殿の罠とエンディングかな。
インディがヘビだけが苦手な理由や、名前の由来、そのスタイルの元となった人物等が描かれており、当時のファンには堪らないシーンの連続だっただろう。
神殿の罠は、3つ目の試練が初めて見た時本当に感動した思い出がある。
インディの長年の経験と知識がものを言ったのだと思う。
今作は、まさにマーカスが戦車の中で言ったジョークではあったが、「ペンは剣よりも強し」を体現していたと感じた。
聖杯にその生涯を捧げたと言っても過言では無いヘンリーだからこそ、聖杯に辿り着けたのは勿論、ヘンリーの言葉を借りるならば聖杯を「宝物」だと捉えていた人達は、皆命を落としている。
かくいうインディも、「宝物」として見ていた節もあり、エルザと同様命を犠牲にしかけていたが、父から「放っておけ」と言われた事で命を救われたわけである。
どんなに力が強くても大量の兵器があっても、知識や勉強量、教養には敵わなかったという事だと、個人的には思う。
命からがら逃げ延びた際に、何も手にしておらず、インディは父に「何か得たものはあったのか?」と尋ねた際、「光を得た」とヘンリーは答えた。
それは物ではなく、長年の調査や勉強の成果として、聖杯や生命の泉が本当にあったという事実、そしてそれを目の当たりにし、生きて帰ってこれたという奇跡が、まさに「光」であり、それはお金や宝物には敵わないのだろう。
聖杯を最初に見つけ不老不死になり、700年待っていた三人の騎士のうちの一人は最後にヘンリーに手を振った。
それは、きっと彼の長い年月をかけた研究や努力なくしてはここに誰も辿り着けなかったという事を直感で理解し、心から敬意を表したのではないだろうか。
エンディングの馬で荒野を夕陽に向かって走っていくシーンは、映画界でも屈指の名シーンだろう。
何度見てもここで感動する。
ただ1つ言えば、今回ヒロインがまさかの悪役という事で、そこがちょっと残念でもあった。
その分ショーン・コネリーが沢山活躍してくれていたのでまぁ良しかな。
素晴らしい映画です。
この三部作は本当に何度見ても飽きない。
最新作を、あまり期待せずに楽しみにしたいと思います。
絶妙な父子の掛け合いと最高の活劇!
インディ・ジョーンズ・シリーズ第3作。
"金曜ロードショー" で2回目の鑑賞。
インディ・ジョーンズの父親ヘンリーにショーン・コネリー(昨年ご逝去された)が扮し、冒頭で若きインディを演じたのはリバー・フェニックス(早過ぎる死が惜しまれる)と、3作目にしてかなりキャストが豪華になった印象だった。
活劇要素もパワー・アップしていて、スリル満点、ハラハラドキドキの連続に手に汗握りっぱなし。そこにインディ/ヘンリー父子の息の合った軽妙な掛け合いがスパイスとして効いていて、コメディーとしても秀逸だと感じた。
大本の物語は、インディとナチス・ドイツによるキリスト絡みの宝物の争奪戦だから、「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」と同じはずなのに、アクション・シーンの構成と冒険要素の工夫によって、全く別物に仕立て上げていたのがすごいの一言。個人的には本作がいちばん面白かった。
[余談]
インディの秘密が明かされたり、父親が登場したりと、彼のキャラクターを掘り下げるストーリーだったため、本作が最終作で良かったのではと感じること多々であった。
[以降の鑑賞記録]
2023/06/23:金曜ロードショー
※修正(2024/06/30)
僕にもオーストリア式のさよならを。
父「…あいつら私たちを殺す気だ。」
子「そんなことわかってますっ!」
のシーンが忘れられないです。
小学生の頃、爆笑した思いがあります。僕の中では元祖シュール。
話のテンポもよく、多くの場面展開がなされる中、綺麗に繋げ纏め上げている構成力が素晴らしい。
父との思い出などロクにない。
しかし、いつしか自分も大人となり、父と同じ道を辿っていた。
巡り合わせで共に旅をすることになる。
子供の頃と違い小さく感じる父の背中。
そして今わかる父の偉大さ。
まだ遠い。
敵わない。
シリーズ中、僕はこの作品が一番好きです。
シリーズでは一番パットしないかな
シリーズでは一番パットしないかな。
スピルバーグらしくないと思った。
ノリはスーカスっぽいんだけど、なんだかテンポ悪いし
いや、面白いんだけどさ、レイダースと同じ展開な感じが
ちょっとなーって思っちゃった。
特にナチス・ドイツや遺跡に向かう途中のドイツ軍たちの
列に突っ込んで捕まっちゃうシーンとか同じ過ぎじゃない?と
思っちゃった。
レイダースを初めて見たときは、まだ子供だったけど
ほんとにワクワクさせられたよなー。
その分インディジョーンズシリーズはハードルが上がっちゃってるんだよね。
ショーン・コネリーのダディは良かったよね。
去年亡くなってたの知らんかったな。
エンドロール!!
オープニングでインディジョーンズのオリジンが描かれ、半ばでは父との再会そして協力。ラストはオッサン引き連れて夕陽に向かって4人があの名曲と共に馬を走らせる。
オープニングで100点中150点は出るんですよ。半ば若干たるみますが、ラストシーン、崩れゆくあの聖地での騎士の佇まい、からのあの曲がかかってラストの夕陽シーン。100点中20兆点出てます。最高!!
文句なしのエンターテイメント
シリーズの中で一番好きです!
字幕版・吹き替え版どちらも最高でした。
いい人達がみんな無事なところも好きです。
こういう映画がもっと観たいと心から願います。
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