劇場公開日 2024年11月8日

イル・ポスティーノのレビュー・感想・評価

全31件中、21~31件目を表示

4.0ほのぼので終わると思ったら... 人生の豊かさとは何か、みたいな事...

2024年11月13日
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鑑賞方法:映画館

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ほのぼので終わると思ったら...
人生の豊かさとは何か、みたいな事をぼんやり考えました。

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Cちゃん

5.0翼を持って羽ばたく言葉

2024年11月13日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

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知的

この映画があまりに好きになってしまった。「グラディエーターⅡ」見てからまた見に行った。再発見が沢山あった(2024.11.15.)
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しどろもどろにボソボソ話すマリオ、頼りなくて大丈夫?職なしの彼が一時的に郵便配達の仕事を得た。食事中も郵便配達人の帽子被ってるのを、頭の形に帽子を合わせないと頭が痛くなるからと漁師である父親に言い訳するところが妙に可笑しくて可愛いくて笑えた。マリオによれば父親も無口、全く話さない。それがマリオの結婚パーティーで父親は幸せいっぱいの言葉で流暢にスピーチをした。驚きいっぱい!

最初はパブロも自分の為だけの郵便配達人マリオに素っ気なく、マリオは相変わらずもじもじしている。でもパブロの詩集を買って読むようになってマリオの顔が変わってくる!思索する顔、隠喩って何?これ?あれ?語彙が増えていく。ベアトリーチェに恋をしてからは頭の中はベアトリーチェでいっぱい!どんくさかったマリオが見る見るうちにかっこいいハンサムな男に変わっていく!奇跡のようだった。ぼそぼそ話すマリオはもう居ない。かなり親しくなっていたパブロに、恋におちたこと、メタファーなんかを自分に教えたあなたにも責任があるのだから力を借してくれと言い出す。恋の力はすごい。

パブロが詩を書きながら、どんな形容詞がいいかマリオに尋ねマリオが答えるシーンが好きだ。「魚を採る網は?」にマリオは言う「悲しい」。パブロの詩をマリオがベアトリーチェへのラブレターに使ったことをパブロに言われて「詩はその詩を書いた人のものでなくて、その詩を必要としている人のものだ」と言い返すところは見事、その通りだ!マリオはパブロから言葉やメタファーだけでなく考え方も吸収した。

たとえ落胆したとしてもパブロのことを忘れない、感謝しかしないマリオがあまりに健気で真面目で涙がこぼれた。郵便局長の助けを借りて、パブロへの音のプレゼントを作る:海のさざ波、大きな波、父親の悲しい魚の網、茂みに吹く風の音、教会の鐘の音、ベアトリーチェのお腹をパブロが置いていった機器で録音する。自分の言葉でナンバリングとタイトル付けをして、優しい感謝のメッセージと共に美しい島とこれから生まれる我が子の心音を残した。

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talisman

4.0誰にでもお勧めできる名作です

2024年11月13日
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鑑賞方法:映画館

リバイバル公開中でレビュー評価が高いのと1990年代のイタリア・フランス合作の名作と聞いて鑑賞。
配達人マリオと亡命中の詩人で外交官のパブロ・ネルーダとの温かい友情を描いたヒューマンドラマでした。
主人公のマリオ役マッシモ・トロイージは心臓に病を抱えていて撮影終了直後に亡くなったとのことです。
アカデミー賞にもノミネートされた名優でした。共演は「ニュー・シネマ・パラダイス」の名優フィリップ・ノワレ。
イタリア映画らしくユーモアありペーソスもあり美しい風景ありで見ごたえがありました、
詩を通じて言葉、手紙の大切さ、気持ちを伝える重要性が理解できます。
多くの方にお勧めできる名作でした。

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Yoji

4.5名作と言われているだけあって、やはり素晴らしかった 景色も人も、描...

2024年11月12日
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名作と言われているだけあって、やはり素晴らしかった

景色も人も、描きたかの統一感とか

上手く言えないけどそれぞれが似合ってた

郵便配達人と一時滞在してる人の話、ってくらいしか知らなかったけど、

いわゆる「生きづらい人」の話だったんですね

そんな彼でもそこがクローズアップされる訳でなく、

楽しく働けて幸せな人生を過ごせて良かったです

あたたかくて優しい気持ちになれる作品でした

主人公の俳優さん、他の作品には何に出たんだろうかと調べたら、

心臓手術を延期してこの作品の撮影に臨み、

撮影終了の12時間後に死亡って知ってびっくりでした

残念ではあるけれど、普通に治療しててもあと何本出られたか分からないし、

後世に残る作品に出られたのだから良かったですね、でいいですかね

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jung

4.5詩的美

2023年4月8日
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鑑賞方法:DVD/BD

四半世紀ほど前に観たときは、実に退屈な映画だと思いました。「どこで盛り上がるんだろうと思ってるうちに終わってしまい、眠くなっちゃったよ」と当時、一緒に観た妻に話した覚えがあります。「どうしてこれが名作なのか?」以来、ずっと心の片隅にあって、いつかもう一度観ようと思いながら、ついつい先延ばしにしてきました。今回、意を決して注意深く観てみれば、無駄なシーンなどどこにもなく、すべてのシーンに登場人物たちの苦悩や熱い思いが描かれていて、すっかり魅入ってしまいました。漁師になりたくない主人公マリオ(マッシモ・トロイージ)が郵便局の仕事に就き、チリから亡命してきた偉大な詩人パブロ・ネルーダ(フィリップ・ノワレ)と交流することで詩を書くことを覚えるそのやりとりが人生におけるかけがえのない美しい時間であり、その詩で島一番美しいと噂される女性ベアトリーチェ(マリア・グラツィア・クチノッタ)を口説いてしまう展開はまるでお伽噺のようです。結婚披露宴では無口な父親が嬉しそうに長~いスピーチをするシーンにはクスッと笑いながら、熱いものが込み上げてきました。島人たちの暮しや美しい風景など、全編が美しい詩のようで見所に溢れていました。詩の意味について説明を求めるマリオに対するパブロの解釈も本当にすばらしく、よく練られた台詞が素敵でした。今観ると、やはりマリオ役のマッシモ・トロイージの素朴な雰囲気がこの作品のベースになっていて、彼の思いを受け止める偉大な詩人パブロに扮するフィリップ・ノワレの存在感が非常に重要かつ難しい役どころのように思えました。重い心臓病を煩いながら撮影を続けたマッシモ・トロイージが撮影終了後すぐに亡くなったこと、フィリップ・ノワレが「ニュー・シネマ・パラダイス」(88)のアルフレードであることなども、見終えたあとの感動をさらに深めてくれたように思います。「今度はすごく感動した!」と涙ながらに妻に言ったら、「当時、何故つまらないと言ってるかがわからなかった」と笑ってました(苦笑)。

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赤ヒゲ

5.0風景が語る

2020年7月2日
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鑑賞方法:DVD/BD

風景が語り、詩が語り、そして海と風が語る。

素晴らしい人生、を感じました。

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よろよろ

3.5詩人と郵便配達人の友情を美しい自然と共鳴させた繊細なイタリア映画

2020年4月18日
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鑑賞方法:DVD/BD

南イタリアの寂れた漁村に祖国チリを追われた詩人が訪れることから始まる、詩人と郵便配達人の詩作を通して結ばれる友情の物語。マッシモ・トロイージの素人らしい飾り気のない素の演技とフィリップ・ノワレの老練な演技のアンバランスな趣が、二人の立場を返って浮き上がらせて面白い。予測しにくいストーリー展開で進む物語の新鮮さもあり、最後まで興味深く観ることが出来る。ただ、脚本が意図する部分の多くが、主人公ふたりの共産主義に起因するものであり、主人公の死を共産党大会の詩の朗読に持っていく結末は、政治色が強すぎる。それだけ孤独な若者の純真さや可笑しさに親しみを覚えただけに、そこに政治思想的判断が介入する必要性を感じなかった。

恋人の叔母が詩の解釈をめぐり詩人ノワレと対等に会話するエピソードは可笑しく、詩人と主人公の師弟関係の会話の内容も分かり易くて面白い。そして、ラストの自然の音を録音するシーンの繊細な映画タッチなど特筆すべきものがある。無教養な田舎の若者が、村一番の美女と結婚し子供まで儲ける幸せな人生。妻になる女性が何故惚れてしまったのか説明不足かも知れないが、主人公の純真さは一際溢れていた。ラストシーンのノワレの表情は、観る者の思いを代弁して余りある。

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Gustav

4.0憧れと裏切りの狭間で揺れる男心。

2017年10月7日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

詩の力は偉大ですね…。

憧れの詩人、パブロの為に郵便配達するマリオの健気な姿がとても素敵でした。

パブロの生き方に憧れるマリオは、彼とどうにか友達になりたいと必死です。

なかなか打ち解けられずにいる中、ちよっとした事件によって、二人の中は急接近(笑)

そんな、マリオの憧れの人にお近づきなりたい気持ちに共感してしまいました。

目標とする人の姿を追いかけたくなりますよね。

だからこそ、突然故郷に帰ってしまったパブロに、ショックなマルコの姿が切なかったです。

二人のなんとも言えない関係性が、この作品の良さを引き出しているように思いました。

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ガーコ

5.0とても良い映画

2017年6月6日
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映画的でとても良い映画だった。

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トグサ

4.0笑いと感動!という決まり文句に相応しい

2015年4月30日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

笑える

当時見たときの印象からすると、映像に古さを感じたけれど、物語の感動性は色あせてはいない。分かっていても涙が流れる。
決して鮮明な映像とかきれいな映像ではないけれど、名シーンや感動的なカットは随所に見られる。
主演のこの演技もまさに奇跡。

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SH

4.0映画ファン度チェック映画

2013年9月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

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悲しい

この映画は、映画が好きで、いっぱい見ている人ほど、いいと思うかもしれない。

私が名作の条件と思っているのは、貧乏と、共産主義と、恋愛ですが、ちゃんと少しづつではあるが、盛り込んでいます。(例えばですが、チャップリンの映画は、さらに「笑い」をプラスしていて、超名作ぞろい。)

それに加えて、この映画では、イタリア映画の名作を思い出させるシーンがふんだんに盛り込まれている。

でも、あんまりあれもこれもと盛り込みすぎて、全体的な印象が薄くなってしまった感じは否めないです。

うけねらいで、いろいろ盛り込みすぎて、わけがわからなくなってしまっている感じもする。

映画ファンうけをねらって、器用にまとめてある映画のような気がします。

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Push6700