いまを生きるのレビュー・感想・評価
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自分で考える。
厳しいキリスト教の学校にやってくる、その学校では「普通」ではない英語の先生と生徒たちの話。
日本の熱血教師とは違う、「詩」という点で生徒たちの心を奮い立たせ、自分たちで考え、生きることを伝える先生。
型にはまったものなら誰にでもなれる。
自分は何をしたいのか、自分のため、他人のために、自分が正しいと思うことをする。
今しかできないことはたくさんある。今を生きよ、いつ死ぬかわからない。今となってはありきたりの言葉なのかもしれない、現実はそうは行かない、でもだからこそ今を生きる価値があるのかもしれない。
すごく刺さる言葉が多くて、悲しくて、これは是非みんなに見てほしい作品。
そして何よりロビン・ウィリアムズが適役すぎる。
この世を去ってしまったことが本当に悔やまれる俳優さん。
これからもずっと大好きです。
重要な話題
私は高校の頃から家族の意思に反して医者や弁護士のではなく、アーティスト達に憧れ作家や監督といった不安定な仕事をしたかったのです。なので決まり文句にはもはや親しまれています。天才でなければ無理だとか趣味とした方が賢いとか、全て耳にしました。
『いまを生きている』はその私が長年考え続ける話題を的確に表します。その何でもできるぞという気持ち、古い考え方に抗うこと、そして自分の能力への疑いと社会の関係、一長一短をバランス良く見せてくれます。
確かに主人公のように芸術で働きたい人には当然つながりやすい映画です。けれども芸術への愛よりも自分で考えること、生活を存分に楽しむこと、周りの否定に関わらないこと、そういうテーマには誰しもが自分を発見できます。好きな人に話しかけたり仕事を辞めたりすることなど、人生において夢と現実、この二つの価値が常にぶつかります。なのでストーリーの前半は楽で良いことずくめなのですが、後半が訪れると様々な疑問と難点がこの夢をじっくり破ってしまいます。ストーリーの構造はテーマにぴったり合っています。
その他、とりわけ気に入ったのはもちろん教師のキャラです。文脈なくても彼のシーンを見るだけで何か学べることがあって、面白くて知恵に満ちている師匠のようです。撮影と音楽も素晴らしいと思いました。
ちょっとした不満なのですが、監督の芸術的な選択は大体ふさわしいでありながら、サイドキャラの演じる能力が恥ずかしく、最も大事なシーンの一つで関係のないスローモーをつけるなんて残念でした。また各女役がばかみたいで恋愛のプロットを省けばよかったです。
何よりもアメリカの秋と冬の絶景で改めて2000年の前の映画を観たくなりました。
今を生きられなかった主演俳優…
米国で「金八先生」の様な「熱血・人情・愛情」の教師を描くは
非常に難しいというのが、とてもよく分かった
米国は「心の教育」より「ビジネス思考でプラスとなる教育」に
重きを置くのであって、主人公の教師が「詩を数式で評価する」を
完全否定する場面があるが、逆に米国の国民性は
「数値で表せる物こそ絶対!」なのである…
だからアメリカは、長きにわたって経済大国世界一!!!
そして、主演俳優のロビンウィリアムズは「自殺」をし、
「今を生きられなかった」… 現実は映画の内容みたいに
上手くいかないという典型…
詩について学ぶ
先日知人との会話でこの映画の話が出て懐かしくなり、封切後の鑑賞以来30数年振りの再鑑賞でした。
改めて鑑賞して、キーティング先生が授業で語る「我々は何故詩を学ぶのか?」の講義に強く惹きつけられました。正直、何故詩を学ぶのかなど学校の授業で学んだ記憶はなく、自分でも詩を学ぶ理由やそもそも詩とは?など考えたことはありませんでした。が、キーティング先生の機知に富んだ情熱溢れる講義、それを聞きながら眼を輝やかせていく生徒たちを見ていると自分もそこで一緒に授業を聞いている感覚になり、映画を観終わった後はHDソローやウォルト・ホイットマンの事を調べて、本屋に走りました。目から鱗が落ちるというのか、開眼したというのか、詩について、また、そこから人生について、気付かせてくれたこの映画は私にとってまさしく教科書です。文字通り映画から学びました。
もちろん最後の「O Captain my captain」と叫びながらトッド君が率先して机の上に立ち上がるシーンは、30年前に見た時も、今回も、そして又見ることがあっても、目頭熱くならずには観られない名場面です。
名作は何度でも見れる
逃げるは恥だが役に立つ
型通りのエリート養成学校にて、生徒に望まれるものは、疑問を持たず勉強すること。生徒の適性とか、感性とか、そんなものは必要ない。ただ教師や親の言うことに従えばいい。生徒の方も、息苦しくとも、それが普通だと思っていた。しかしある日、厳格な学校に、変わり種の教師がやってきた。
変な先生と思いながらも、破天荒な授業と自由な空気を楽しみだす生徒達。だんだんそれぞれの素が現れてきた。多感な時期の少年達は、型の外側へ若芽が伸びるように成長する。それを理解できない親との軋轢、そして悲劇が…。
死ぬほど嫌なら逃げろと思うけど、逃げる気にならないほど縛られていたわけで、もっと時間があって、もっと自立する力がつけられれば違ったかもなぁ。逃げるのは恥ずかしいことじゃない。死にたいくらい嫌なら、逃げていいんだよ。でも、あのお父さんにはわからないだろうね。
キーティング先生の微笑みが、優しいけどどこか悲しそうで、なんか演技じゃなくて、ロビン・ウィリアムズそのもののように見えた。先生はわかっている。子供に死なれた親が、誰かのせいにしなければ、気持ちのやり場がないことを。校長が、学校に起きた問題を一刻も早く解決して、通常モードに戻したいのを。子供が、親と教師から迫られれば、どうすることもできないのを。最後の最後、教室の半数ほどの生徒と、キーティング先生とは心が通じた。この子達は、きっと優しく強い人になれるだろう。
フジテレビの放送を録画視聴。
自由と可能性
ロビンとしての位置付け
これほど有名な作品、なんとなく今頃になって鑑賞。
ロビンが俳優としての地位を確立して行った時期でもあったので、
それが邪魔をしてあまり内容は入ってこなかった。
コメディも多かったけれど、この作品のようにシリアスな作品でも
ロビンの味をしっかり位置付けしていった。
ごめんなさい。レビューになってなくて...。
後悔しないように、今を生ききる
パック
生徒に影響を与える先生は是か否か
自分の人生をいかに生きるか
自分の感性を大切に
子供の時と大人になった時2回観ると良い!
確か高校生位の時に初めて観た。
その時は生徒の両親や学校、キャメロンに憤りを感じて最後は素直に感動した記憶がある。
だけど大人になって自分の子供がいる状態で見ると全く違う後味になった。
ニール(で良かったっけ?名前)はいい子過ぎたんだなぁ、そこまで追い詰められるなら逃げても良かったと不憫でならなかったし、ニールの両親が何かのせいにしたくて学校を徹底追求しちゃう気持ちもわかる。多分両親は自分達が最終的に追い詰めた事をなんとなく分かった上でこういう事してんだなぁって。
自分の気持ちに素直に生きる事を推奨したのは確かにロビンウィリアムズで、彼は最後にニールの嘘を放置したしいい子過ぎたニールは自由に生きれなかったけど責任は教師にはない筈。与えたものの方が多かったように思う。
教師って大変だね。
ロビンウィリアムズだからこの役がカッコ良く感じるんだよなぁ。最初の口笛を吹いて登場するシーンが最高。
つまり、感動とか少年の成長!を求めずに、ただ色々考える為に観たい作品。
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