「いまを生き、未来に思いを馳せる」いまを生きる arakazuさんの映画レビュー(感想・評価)
いまを生き、未来に思いを馳せる
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ロビン・ウィリアムズの出演作はかなり観ているように思っていたが、何故か今作は今まで未見。
確かに今作は彼の代表作のひとつだとは思うが、他の主演作よりも、彼の存在は一歩引いたものになっていて、主役はあくまでも生徒達になっていることが好印象。
当初はキーティング先生が病気で亡くなる設定になっていたが、その設定は捨て、生徒達のストーリーをメインにしたのは、監督ピーター・ウィアーの意向らしい。
製作は1989年。物語の舞台は1959年。
この時点で30年の時間のギャップがあった訳だが、製作当時も、更に20年以上が経った今もこの中でキーティング先生が生徒達に向けたメッセージは有効であり続けている。
キーティング先生のキャラクターは、ロビン・ウィリアムズが高校時代こんな先生がいたらと想像した理想の先生だそうだが、きっと今の高校生にとっても彼は理想の先生だろう。
「Seize the day」
確かに大事なメッセージだが、いまを大切に生きるということと同時に、若くそして今困難な状況に置かれている人には、今だけでなく、5年後10年後の自分をポジティブに想像してみて欲しいと思う。
親元から独立し、好きな道を進む自分、その姿を想像することが出来たなら、きっとニールの悲劇は起きなかったと思うのだ。
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