「絶望的で悲劇的な映画」いまを生きる フェイ・ウォンさんの映画レビュー(感想・評価)
絶望的で悲劇的な映画
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ラストシーンでキーティング先生の教えがトッドたちの心に生きていることが示されて感動したが、現実を見れば、結果的にニールは自殺、死せる詩人の会は解散、キーティング先生はクビ。キーティング先生が最初の授業(概論を破るシーン)で言っていた「戦争」というのに勝ったのは、常識や伝統の方であり、自由ではなかった。
やはりいつだって、型破りな人は追放されて、若者は抑圧されて、最後はつまらない奴らが勝っちゃうんだ、と思って悲しくなりました。ただ、この映画を観て、ニールやトッドのようにキーティング先生の教えが響いてる人がたくさんいるから、この戦いは終わらない、人類の永遠のテーマなのだと思います。
観る前はもっとスッキリするような映画だと思っていたので、観終わってから意気消沈しました。この映画は夢見る若者の背中を押してくれるけれど、同時に絶望感を与える映画だと感じました。
個人的には、放校になったチャーリーダルトンが大好きです。あいつかっけえ。彼は実家がお金持ちだし、可愛がられて育ったんだろうなあと勝手に想像しました。なんかマルフォイとかジャンキルシュタインっぽい。
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